「もんじゅ」検出器故障…再開時期に影響も
4月27日11時8分配信 読売新聞
日本原子力研究開発機構は27日、5月上旬に運転再開を予定している高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、ナトリウム漏れ検出器1台が故障したと発表した。
ナトリウム漏れはなかった。機構が原因を調査中だが、原因によっては運転再開の時期に影響が出る可能性がある。
機構によると、26日午後11時59分ごろ、原子炉の熱を伝える2次冷却系と呼ばれる区域で空気中のナトリウムを検知する検出器1台の故障警報が作動した。職員が調べたところ、検出器に空気を送り込むモーターが過熱して止まっていた。
同じタイプの検出器は2次系だけに32台ある。故障したモーターは昨年5月に交換したばかりだった。機構は、故障した検出器でナトリウムを一時的に検出できない状態になったことが機構の保安規定に抵触したとして、経済産業省原子力安全・保安院に報告した。検出器は部品を交換し、27日午前5時24分に復旧した。
もんじゅは1995年12月、ナトリウム漏れ事故で運転を停止した。運転再開を控えた2008年3月にも、ナトリウム検出器で誤警報が発生。この原因として施工不良が10年以上見逃されていたことなどが判明して、運転再開を延期していた。
原発に限らず、複雑な構造を持つシステムには「予期せぬトラブル」というものがつきものである。この予期せぬトラブルに対応するために「フェールセーフ・システム」という考え方があり、簡単に言えば「多重的安全確保機構」と表現できる。一つのシステムがダウンした場合にも、他の異なるシステムによってその機能損失を補うというものだ。
フェールセーフは「異なるシステム」が「異なる場所」に存在することによって実現する。
(1)異なるシステム
同じ機能を持つ部品を複数使用する場合には、極端に言えば「複数の会社が開発した同一の機能を持つ部品」を採用するのがベストだということだ。すべての部品が単一の設計思想によって作られている場合、ある一つに発生したトラブルは、他の複数にも発生すると予測するのが科学である。「お前がだめでも、俺がいる」という体制をシステム内部に組み込む必要があるということだろう。例えば現在、スイスで稼動中の世界最大の粒子加速器「大型ハドロン衝突型加速器などは。その実験結果を観測するシステムはまったく異なる設計思想をもった複数のチームが開発した複数のシステムが取り付けられているが、これなどが良い例だと思う。つまり「一つの・絶対的な考え方」だけを信用し、それしか採用しなければそのシステムの持つ構造的な欠陥に気づくことさえないということだ。
(2)異なる場所
悲劇的な例だが、乗客500人以上を乗せたJAL123便が墜落した際、その原因は圧力隔壁の破損による操縦装置の破壊だった。あの巨体の姿勢をコントロールするのは「人間の力」では無理な話なので、操縦装置にはコンピューターに連動した「油圧装置」が常に稼動している。人間の動作を数百倍に増加させて翼のラダーやフラップを動かすというものであるが、この装置も「複数」が組み込まれていて、一つが故障した場合でも他の「予備システム」によって故障損失を補えるはずであった。
しかし・・これは航空機の構造上の宿命でもあるが、123便(ボーイング747)も他の航空機もすべて、機体の前部から後部に向かって流線型としてデザインされており、当然だが尾翼付近にすべての容積が集中することになる。つまり尾翼を動かす「主力システム」も、それをサポートする「予備システム」も、この領域に集中してしまうのである。電源コードも信号コードも油圧パイプも、すべてがこの「狭くなった領域」に集中するのである。従ってこの領域が破壊されてしまうと、すべての操縦システムが同時に破壊されてしまうことを意味する。つまり「予備システム」が意味を成さないという悲劇が起きてしまったということだ。
■このような事柄が「巨大システム」の構築とその稼動を支える理念であることを前提に、ではなぜ科学技術を結集させた「高速増殖炉」なるシステムにおいて、上記記事のような「ボンミス」が多発するのかを検証すれば、そこには自ずと「根本的な原因」というものが浮かび上がってくる。
安全点検作業において、それに関わる人間の姿勢とは「本当にこれで安全だろうか?」と、現状を疑い、現状に対して「否定的」であることが求められるのは言うまでもないことである。部品を選定する係官や、システム全体を俯瞰的に見る監督的立場の人間にもまた、このような「否定的姿勢」が求められる。そうでなければ「危険性の発見〜事故を未然に防ぐ」などということはまったく絵空事になってしまうではないか!
ところが「原子力産業界」には、(別記事で何度も指摘しているように)この「否定的立場」というものが存在しないのである。これは電力会社内部だけの話ではない。それを管理・監督する立場の「国家・政府(行政)」においても、原発の安全性に疑いを持ち、安全性を鋭意検討するという立場の人間は皆無である。これは次の「アホ大臣」の発言に象徴されている。
「万全に対応できたと思っていますので。タイミング的には、きのうのきょうというので。そういうことが起こっても、冷静、的確、迅速に対応できたことが、ひとつ示せたのかなと」(川端達夫文科相)
お前は電力会社の役員か!この馬鹿者めが。万全な対応ではなかったからこそ「部品の故障」が発生したのではないか!お前はそれを問い詰め、追求する立場ではないのか!
(おっと、つい熱くなったな・・・苦笑)
これほど閉鎖的・閉塞的な業界である。原発を構築するハードウェアに関わる企業(おそらく数千・数万に上る)の多くがその閉鎖性質の中に存在し、○○電力(株)を頂点とする歪んだピラミッド構造となっているのだろう。組織全体がそのような閉鎖構造である限り、モーターが加熱し加熱が原因で停止してしまうような「アホ部品」の欠陥さえ見抜けていないということだ。
再度、確認しておこう。この「ボンクラ組織・ボンクラ部品」の集合体である「高速増殖炉・もんじゅ」の原子炉内部には1400Kgのプルトニウムが収納されている。長崎を吹き飛ばしたプルトニウムの総量は「8Kg」である。
|
熱くなったtakuさん、いいです!
もっと言ってやって下さい。
2010/4/27(火) 午後 7:44
ochiochiさん♪
このテの発言を聞くと本当に腹が立ちます(苦笑)
政権が変わっても「権力構造・利権構造」はちっとも変わらない。
エネルギー問題は「人間社会の構造問題」だってことかなあ・・。
2010/4/27(火) 午後 8:04
核は怖いです。でも組織はもっと怖いです。
原子力では水平展開という機能があるはず・・・。世界の核施設と協調しなければならない。
沖縄近海にも核を搭載したアメリカ軍機がまだ墜落したままなんですよねー。
2010/5/4(火) 午後 5:00
ノイズ作家さん♪
>沖縄近海にも核を搭載したアメリカ軍機がまだ墜落したままなんですよねー。
最近の「基地問題」に関連して、この話題も時々報じられているようですね。
人間は自分が考えるよりも「不完全」であることを知るべきなのでしょう。
2010/5/4(火) 午後 6:51
今度はなんか音が出てるそうですよー!文明開化の音かな?
2010/5/7(金) 午後 5:21
ノイズ作家さん♪
「音」は6回も鳴ったようですね。(笑)もう、あっちこっちが古くて
整備が追いつかない状況を象徴しています。それでも「運転に支障がない」
と言い張るセンス!呆れます。
2010/5/7(金) 午後 6:27
またやりましたね。
3トンって・・・・!
2010/8/27(金) 午後 1:26 [ omni ]
おむねえ♪
今回の事故については先ほど記事をUPしました。
暇な時にでも読んでください。
2010/8/27(金) 午後 6:00