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「コンピューターの中のバーチャル世界」
もうSFでは手垢がついているネタだが、あえて題材として書き続ければ、何か新しいこともみえてくるのでは?と、そんな思いが心のどこかにありました。
「目で・何かを(全体を)・見ている」
こんな当たり前のことも、それを論理的に定義しようとすると、生物学や物理の理屈は避けることができなくなります。「見ている=光子が網膜を刺激している」ということなのですが、近年では、この網膜を擬似的に再現したモデルを使いそこに映し出されている映像としうものをシュミレーションできるシステムまで存在します。その実験よると、そこに写っている映像とは、我々が見ているものとは比較にならないほど情報量が少なく、輪郭や色合いまでがぼやけてしまっているのです。
この「不完全な映像」を補正し、修復しながら「意識」へと送り込むことによって、我々はようやく「ちゃんと見ることができる」という訳なのですが、この「補正・修復」する際の「部品」というものが、実は「記憶」なのです。「見たことがある=覚えている」
つまり目から(網膜から)送られてくる不完全な映像情報を「それを見たことがあるという記憶」と照らし合わせながら、修正することによって、ようやく「視力」というものが実現しているということになります。ですから「記憶する量が多い」ということは、修正・補正用の部品を多く持っていることになり、これが多ければ多いほど、「正しい現実」を視覚として捉えることができるということになります。
言うまでもなくコンピューターにも、この「記憶機能」があります。と言うより記憶こそがコンピューターの中枢だと言っていいでしょう。たくさんの記憶(記録=部品)の中から、今、この瞬間に求められている「適切な修正用部品・補正用部品」を素早く選び出すのがオペレーション・システムの役割となる。このように考えると、人間の持っているメモリー領域の膨大さと、それを選び出し、瞬時に組み合わせて「映像化」しているOSの性能の物凄さを実感せざるを得ません。
本編に登場する「未来型スーパーコンピューター」は、「セカンド・ユニバース」を実するために、人間の脳に存在する「記憶」を信号化して受け取り、それを自身のCPUに取り込み、修正・補正しながら、そこに「擬似世界」を構築した後に、その情報を人間の脳に送り返すというような方式によって、そこに創造された世界に複数の人間を存在させることが出来るのではないかというアイデアに基づくものです。これを実現させるための論理回路の設計と、プログラムを開発したのが主人公である「澄川美咲」という女性なのですが、改めて読み返して見ると、彼女のパーソナリティー(キャラクター)の描写に筆が足りていないなあ、という印象です。反省してます。(苦笑)
また、エンディングに近づくにつれて、このシステムの中に「意識」が生まれてしまいそうな妄想に駆られ、「人工知能」という概念を挿入しながらドラマを組み替えたいという、読者の皆様を無視した、極めて作者本位の欲望に囚われていたことも事実です。
「人工知能」
ほんの僅かですが、ドラマの中に「コンピューターの能動的・主体的な反応」というものを描きました。これによって、殺されかけている主人公を救うことが出来たので、結果的には「よかった・よかった」ということですが・・・(苦笑)「意識」と呼ぼうと「知性」と呼ぼうと、それは所詮、脳内でやり取りされている「情報=信号」であることは代わりなく、この情報量が膨大となり、過密となっていれば、そこには「主体的な反応=意識」が創出のだと、断定的に結論した上でのドラマ設定ですが、あながち外れているとも思えないこの頃です。
「最後に・・・」
あまり技術的な描写が続くと、それに興味のない方々には退屈なお話になってしまうのですが、逆にそれを省き過ぎると、「ホラータッチ」になってしまうという、極めて難しいテーマでしたが、勤めて「エンタメ的」に描いたつもりです。そして、今後、何らかの切欠があれば、「続編」として、このテーマをもっと突き詰めてゆきたいと考えております。
読んでくださった方々には、心から感謝しております。
ありがとうございました!
尚、トップの画像は、友人でありアドバイザーでもあるプリンス氏の「すげー妄想」です(笑)彼の描く抽象的な世界観は、この物語にマジでフィットしているので、お借りしました。(感謝!)
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電脳の女神
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執筆、お疲れさまでした(^_−)−☆
…と、筆を執るから執筆?パソコンで打つ場合はキーボードに向かい合うからてん執筆ならぬ執鍵盤?
ともあれ、お疲れさまでしたm(_ _)m
2011/10/29(土) 午後 9:44 [ 3 9 ]
もう一つ先の世界も見せてください。
2011/10/29(土) 午後 9:47 [ evilcutter ]
>この物語にマジでフィット
1と0の世界でつ♪。。。
〜♪
2011/10/29(土) 午後 11:42 [ ちゃま ]
39さん♪
お久しぶりです!ご来店&ご愛読に感謝です。
執筆・・・執鍵盤・・笑いました。
「執拗に書き続ける」・・・「執念」・・(笑)
2011/10/30(日) 午前 0:49
エビ氏♪
いつもお世話になってます!
書きたいテーマは多々あれど・・・
時間と根性が足りない、この現実・・・(涙)
2011/10/30(日) 午前 0:50
ちゃま♪
お久しぶりです。元気してる?
そうなんだよね。このイラストを見た瞬間、「もらい!」と叫んだし。(笑)
2011/10/30(日) 午前 0:50
お疲れ様でした。
いつか時間に余裕があるときじっくりと
拝読させていただきますね。
2011/10/30(日) 午前 11:28 [ rar*rar*do ]
らら♪
ぜひ、そーしてください!(笑)
最初は短編のつもりで書き始めたのですが、結構長くなって
しまいました。近いうちに新作にも挑戦します。
また遊びに来てくださいいね!
2011/10/30(日) 午前 11:43