道しるべの向こう

ひとりぼっちはいやだけど やさしいことばもいらないさ

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もう引き返せない…

昨日は殆ど
一睡も出来なかった

何故だかわからない
どうしてだったのか…

幾ら別れた彼女や
K女史のことが
頭から離れなかったとはいえ…

明け方に
ほんの1時間ばかり
うっすらと寝入っただけだ

眠ったか眠らないうちに
鳴り響いたケータイの目覚まし…

目覚ましを止めたあと
すぐに起きていた

不思議と
寝不足の感じもなく…

自分でもわけがわからない
10キロ走って
それなりに疲れているはずなのに…






今日も慌ただしい一日だった
夕方になって
ようやくひと息つけたような…

何かと慌ただしい
そんな時期だ今は…

仕事が終わる少し前
インフルで寝ているはずの
グウタラ娘にメールを入れた

どうせ家で寝てるだけなんだから
オレを会社まで迎えに来いよ

すぐに返事が来た
わかったよと…

会社の玄関前の駐車場で待ってると
見慣れた自分の車と同じ車が入ってきた

ん?
あれはオレの車か?

なんと!
グウタラ娘は自分のオンボロ車ではなく
この間ぶつけてへこませた僕の車で
迎えに来やがった

なんだよ
なんでオレの車で来るんだよ…

だって
私の車
荷物でいっぱいで
乗るとこないんだもん…

グウタラ娘はグウタラなだけじゃなく
ゴミ女とも言えるほど
しょうがないヤツだ

学生時代のマンションを引き払う時の
あの苦労が思い出された


家に着いたが
天気も悪くて
昨日のように走るつもりはなかった

食堂に入るなり
グウタラ娘が残した昼ごはんのおかず
ハンバーグとわずかなパスタを
食べながらお酒を飲んだ

最初は2合くらいだったが
やがてチャラ息子が
帰ってくる時間になっても
カミさんは帰らず…

知らず知らずのうちに
2合が3合になり
3合が4合になっていた

どれくらい飲んだのか
かなり酔っ払った頃に
カミさんが晩飯がわりの
マックを買って帰って来た

またハンバーグか…
ま いいけど…

何が忙しいのか
カミさんは
帰ってくるなり居間でダウンしていた

浮気でもしているのか
別に構わないけど…


食堂で
チャラ息子とグウタラ娘の3人
ハンバーガーを頬張りながら
短い夕食のひと時を終えた






かなり
酔っ払っていた僕は
昨日眠れずにいた原因のひとつである
K女史にメールを打っていた

衝動に駆られるように…


この間からのK女史のメールの内容
どうにも僕へのお付き合いみたいで
無難に送ってくれてるとしか思えない


今ならまだ元に引き返せる
今ならまだ酔った上での
笑い話だと言って済ませることができる

君の本心はどうなのか
君のホンネを聞きたい

まだ戻れるから…


そう送っていた


彼女からの返信…

今もらったあなたからのメール
私には悲しいだけです

私がこんなに思い切って
メールしてるのに
全然わかってもらえないなんて…

私も覚悟してメールしているのに
あなたの家族に迷惑がかからないように
そんな想いでメールしてるのに
わかってもらえないなんて…


読んですぐに
悪かったと
そうメールを送ろうとした時

電話してもいいですかと
再びメールが…

思わず僕から電話をしていた

やあ
メール…
変なこと送って悪かったね

ううんそれより
いま
家の中で電話してて大丈夫なの?
私はまだお店で
一人だから平気だけど…

大丈夫だよ
今は自分一人の部屋で
電話してるから…

そう言いながらも
お互い
結構ぎこちない喋り口で…

飲み会から別れたあと
メールは頻繁にやり取りしてたけど
電話とはいえ
こうやって話すのは
初めてみたいなもので…

この間ジョギングの帰りに
彼女の店に寄った時は
ほんの一言二言だけだったから…

お互いに恥ずかしさをまとったまま
途切れ途切れの会話が続いた

15分ほど話したろうか…
メールじゃ伝えきれない
お互いの正直な想いと雰囲気

やはり生身の会話じゃないと
心の裏側は伝わらないことが
お互いに分かり合えた

私は若くして離婚してから
こんな関係みたいの
本当に初めてだから…

わかってる
この間からさんざん聞いたから
でも
そんなこと関係ないんだよ

人を好きになるって
経験豊富だからとか
経験が少ないからとか
そんなことじゃなくて
自分の正直な想いだから…

だって私もいい歳だし
身体も貧弱だし…

それはお互いさまだよ
オレも決して自慢なんかできないよ

そんなことじゃなくて
いい歳だからこそ
同じ想いで
同じ時間を生きていければと
そう思ってるだけだから…

でもあなたは昔から頭が良くて
背も高くスタイルもいいし
イケメンだし
そんなあなたが私のことを…

なに言ってるんだよ
君だって僕から見れば
美人だし頭もいいし痩せてるし…

痩せてるのが好きなの?

そうだよ
自分で言うのも恥ずかしいけど…

そんなことより
君の想い
信じていいの?
僕が想ったとおりでもいいの?

こちらこそ
お願いしたいのに…

でもそんなに駆け足では進めないから…
それだけはわかって…
お願いだから…

わかったよ
だけど
僕たちはもういい歳だってことも
わかってよ

焦る必要はないけど
そんなにノンビリもしてられない
僕がマラソンを走れるのも
いつまでもというわけじゃないんだ

単なる茶飲み友達なら
僕もこんなこと言わないから…

わかってる…
だから
一歩ずつ歩み寄って行きましょ
一歩ずつ…
そんなに慌てないで…

ああ
わかったよ
焦らないよ
ゆっくり行くよ


そんな話をしながら
彼女の想いが手に取るようにわかった

30年も封印してきた心と身体
そんなに簡単に
開けられるはずもないだろう

ゆっくりと行こう
ゆっくりと…



電話を切ったあと
寒い部屋の中でしばらく考えていた

とうとうハンドルを切ってしまった
ギヤを入れてしまった

もう引き返せない…

この先どうなろうと…






そう思いつつ
果たして
今日は眠れるだろうか

そう考えていた

昨日
殆ど寝ていないはずなのに
今日もまた眠くならない

だけど
今日は眠ろう
無理してでも眼を閉じていよう

後悔するのは
明日からにしよう

明日からでも遅くない
後悔だけなら…

今さら…

何度もあったことだ
生きてきた今までの中で

幾度も
幾度も…

同じ過ちを…


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