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学生時代に心理学の講義を受けたことがあります。
どの学問もそうですが、ひとくちに「○○学」といっても
それぞれの研究者が専門としていることは、まだ細かく
分けられます。
講義を担当した教授の専門は、「目撃」についてでした。
そうです。現実の刑事事件などで、「見てしまった」という
目撃のことです。その教授は、実際に弁護士などとも協力して
何かフィールドワークみたいなものもしていたようです
・・・って、なんだかこれって、火村助教授(@英都大学)
みたい。黒の皮手袋は持っていないようでしたが(当たり前)。
この心理学の講義は、結構面白いものでした。
目撃者におこる心理学的な変化も様々です。
何かを目撃するときというのは、大抵、その準備をしてから
目撃するわけではなく、突然にその機会が訪れます。
そういうときに、人間は何を記憶できるのか?
ある事件が起こり、犯人らしき不審な人物像が人々の
噂にのぼる。そんな時、次の事件が起こり、「何かを
見ませんでしたか?」と聞かれたら、噂だけを頼りに、
印象に残った目撃証言をしてしまったり・・・。
紹介しておきながら、うろ覚えなのが申し訳ないのですが、
こういった内容でした。現実に即した講義内容だったので、
面白かったのだろうと思います。
ミステリに限ったことではありませんが、小説には
視点がつきもので、その視点が定まっていることが
重要視されます。
ミステリの場合、その視点が見ているものは地の文で
示され、そこにはフェアな表現が求められます。
何を見たのか。何を見なかったのか。何を見間違えたのか。
心理学をやるまでもなく、気をつけなければ
ならないところです。
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