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↑ ↑ ↑ ↑ “みんなの検定”の中でミステリ検定を公開中です。 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ 先月の角川文庫の新刊に、貴志祐介の『狐火の家』がありました。 日本推理作家協会賞を受賞した本格ミステリ『硝子のハンマー』(角川文庫)の 続編ということで、さっそく購入して読み始めました。 続編といっても、物語が連続しているわけではなく、探偵役が同じである シリーズものという意味です。帯にあるように、探偵役の職業から “防犯探偵シリーズ”と名づけられたようです。『硝子のハンマー』が 長編であるのに対し、『狐火の家』には表題作を含む4つの中短編が 収録されています。この夏には、シリーズ第3弾となる『鍵のかかった部屋』 (角川書店)が単行本で発売され、今後も楽しみなシリーズです。 ユニークなのが、その“防犯探偵”という設定です。探偵役の榎本径は、 防犯カメラや鍵などを扱うセキュリティ・ショップの店長なのです。 時には防犯コンサルタントとして様々な相談を受けたりもしている榎本ですが、 どうやら別の顔があるらしく、シリーズでワトソン役をつとめている弁護士の 青砥純子からは怪しい視線で見られることも。 防犯に関しての知識なら右に出るものがいない彼が挑む謎は、密室です。 昔からミステリには密室ものが多いことは、誰もがご存じだと思います。 誰も近づけなかったはずの部屋や開けられたはずのない扉が、たくさんの 名探偵の前に立ちはだかり、彼らを悩ませてきました。 そうしたところに新たに登場した防犯探偵の榎本は、鍵や錠前の専門家です。 その知識を生かして密室の謎に挑んでいくところは、これまでの探偵役には なかった新しいアプローチで、このシリーズの大きな魅力になっています。 『硝子のハンマー』では監視カメラや暗証番号に護られたビルが犯行現場になり、 現代的で堅牢な“密室”が大きな謎として提示されています。防犯の専門家が あらゆる可能性を考えては、ひとつずつ検証していく様子は知的興奮を 引き起こします。特に、現代的なセキュリティに基づいた密室を暴く ミステリは他にあまり例がないため、ユニークさが際立っています。 読んでいくうちに、セキュリティに関する様々な情報が榎本の口から次々に 語られ、自然と読者の方も防犯事情に詳しくなってしまいます。 セキュリティに重点が置かれてはいますが、内容は小難しくはなく、榎本と 純子のコミカルなやり取りもあって、読みやすいミステリです。 各書庫のご紹介です。 【ミステリ自由帳】 ・・・ミステリ全般について、あれこれ感じたり 考えることを、文章にしてみました。 単なる「一言感想」記事にはしない方向で。 【原稿用紙】 ・・・ミステリの創作に関する文章を書いています。 現在は「『犯人当て』書き方講座」を連載中。 書くことがあるにもかかわらず、かなり停滞中。 【連続もの】 ・・・数回にわたって続く記事を集めました。 新たな企画を思いついたら、また頑張って 書いてみようと思います。 【ミステリ英単語帳】 ・・・ミステリに関する英単語を取り上げつつ、 それに関連する話をすこし。ミステリは国内の ものだけではないな、という再確認もできます。 【ミステリ研究所】 ・・・ミステリ好きな博士と助手が、くだらない
雑談をしています。【ミステリ自由帳】の コメディ版・・・でしょうか。 |
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