京都考

この4月から東京で働く事が決まりました.京都での生活もあと3ヶ月,海外旅行や学会遠征もあるので実質2カ月切ってます.

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 北は慈照寺から南は若王子神社まで約2kmに及んで南北を駆ける長い小道は、近代の代表的哲学者である西田幾多郎が好んで思索散歩した事から「哲学の道」と名付けられました。道沿いには法然院や安楽寺といった閑静ながらも由緒ある寺院が軒を連ね、その道の両端にはそれぞれ、銀閣に永観堂という名所が荘厳に構えています。そうした土地柄や歴史も勿論の事、哲学の道は京都の四季を丸ごと愉しめる数少ない絶景の場所でもあります。
 春は道沿いに惜しみなく桜を魅せ付け、花の都の情緒を見事に演出し、夏は新緑の季節、軒先に茶室を用意した甘味処や喫茶店が新緑の萌える様な蒼の中で虫達の声と調和し、況して初夏の夜にはゲンジホタルも姿を見せます。秋は紅葉、満面に彩った紅も魅力的ですが、加えて水路の水面に赤い落ち葉が流れて、時々吹き溜まりに留まっている様子も又風流です。冬は雪が降ろうものなら、すっかり葉を落とした木々に貴重な雪の衣装が飾られます。四季折々、余す事無く自然の美を投げ掛けつつも、それを誇張するでもなく現在も尚微かな声で人を呼ぶか呼ばないかという控え目さが、哲学の道の情緒を一層格式高いものにしています。

 今の秋の季節は、上に書いた通り道は紅葉の舞台。自宅に近い事もあって自然と足が向く哲学の道も、普段は気紛れな通り道として木々の一本一本に目を向ける余裕もなく自転車で紅葉のトンネルを足早に通り抜けてしまいがちですが、少し時間に余裕を持って歩いてみたりすると、見頃を迎えた時期でも人混みに流される様な事はなく、相変わらずゆったりとした時間の中で自然と対話する事が出来ます。ホタルも集まる清流のせせらぎと、燃える様な紅葉の赤色と、足元に残った苔や常緑樹の緑色が、一つオーケストラの様に奏で合った時、ふと自分もその旋律の中に溶け込んでしまう様な錯覚。
 哲学の道は、いつ足を向けても期待以上の風景を返してくれますが、季節毎にしか見られないその時々の顔をじっくり一年掛けて楽しんでみるのも良いでしょう。今年の紅葉は既に散り始めました。今は、次なる白い衣装と北風の奏でる旋律の調和を心待ちにしている次第です。

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色々と勉強になるブログですね。

2005/12/4(日) 午後 0:02 telbou1954

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ありがとうございます!こちらも日々勉強中です。

2005/12/4(日) 午後 5:27 卓

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おはよう御座います。
関連記事から来ました。
哲学の道は人気がありますね。ポチ

2013/11/28(木) 午前 6:30 あるく


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卓
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