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日曜日なので精神状態を整えるため、恒例により大島弓子作品を読む。
大島弓子全集第2巻、「ミモザ館でつかまえて」に収録。
男子高校に赴任するためにやってきた22歳の女教師春子と17歳の生徒亜麗の
恋の物語です。
亜麗は母をなくし、父は海外生活中で、一人大きな館で暮らしている。
ひょんなことで春子は亜麗が自分の生徒とは知らず、はり紙を見て亜麗の住む館に
下宿することになる。
やがて孤独でストイックな亜麗は春子先生に強い恋心を抱くようになり、春子も
若い亜麗に次第に惹かれていく。
しかし結局、先生と生徒、許されない恋・・・・、
春子は下宿を出る決心をし、想いを断ち切るため同僚の先生のプロポーズを受けて
しまう。
それを知った亜麗は川に身を投げてしまい、おりから帰国した父の励ましもむなしく
ついに17歳の若いいのちを散らしてしまう。
残された春子は泣き叫び、そしておもう、
「あのとき、はり紙など見逃して、
きまっていたアパートに行っていたなら・・・・」
<マジカルは17歳の時はおそらく、大島弓子作品とはほど遠い青春時代を過ご
してましたぁ。ある女の子に夢中になり、おつきあいもしましたが、一般的な女の子
がどんな夢を見て、どんな価値観なのか?などと考えたこともなかった。
その頃の女の子はきっと「大島弓子」を夢中で読んでたんですよね。
だから昔の忘れ物を取り戻せるような気がして、「大島弓子」が好きになりました。
いつも思うのですが、大島弓子作品は言葉が美しいのです。
春子が「求む下宿人」のはり紙を見て、初めて亜麗の住む館、ミモザ館を訪れた時、
亜麗が春子に言う言葉
「そうだな、あなたはミモザが咲くと一番みごとに見える部屋にいることになったの
だから、その名をとってミモーサさんと呼ぼう」
夜、ミモザ館で、春子がお酒に酔って亜麗をさとす時の言葉
「しあわせなんて〜ものは、ここちよ〜いお湯につかって、最初に手足をのばして
気がついた一瞬のものよ」
う〜ん、しあわせってつき詰めると、やはりこのようなものか。
この歳になって、ようやく少しわかってきたような気がする、今日このごろ。>
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