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# 以下は、(素人である)私の考えを述べたものに過ぎません。 # これらの情報は数ある情報の1つとして捉え、けっして鵜呑みにはしないで下さい。 【Q】 BPDの人の家族の者です。 限界設定を試してみたところ、「1回だけなら病院に行ってやってもいい。病院なんて、ちっとも信用しないけどね。」という言葉が出てきました。 これは、チャンスととらえるべきでしょうか?それとも、病院を信頼する気持ちになってから、 または、通院をする約束をしてから、 病院に連れていくべきでしょうか? 【A】 限界設定に効力があったという点においては、チャンスです。ですが、限界設定の方法自体に問題がある可能性があります。少し論点を整理します。 ■ 治療者を信頼できるのであれば、もはやBPDとは言えない まず、BPDの人にとって、治療者は、信頼に値する人たちではありません。そもそも、BPDの人は、最も身近にいる家族や恋人さえも信頼してしません。つまり、治療者という第三者なんて、信頼できるわけがありません。 他人を信頼できないことが、BPDの人の問題行動の根幹にあります。ですから、病院や治療者を信頼する気持ちを生じさせるのは、BPDを治癒させることとほとんど同じです。病院を信頼する気持ちを持てるのであれば、もはや、その人は、BPDであるとは言えないかもしれません。 ■ すべての治療者が信頼できるわけではない また、実際のところ、すべての治療者が信頼できるわけではありません。例えば、次のような治療者もいます。 ・ BPDは治療対象ではないとして治療拒否をする治療者。 実は、かなりの数の治療者がこのスタンスです。彼らは、BPDは性格の問題であり、病気ではない、ゆえに治療はしない、としています。彼らの主張は、裏返すと、BPDにさまざまな問題があることは承知しているが、私には治せない、ゆえに迷惑だから来ないでくれ、ということになります。 BPDの人は、治療者そのものを嫌うようになります。このような治療者は絶対に避けるべきです。 でもある意味、BPDを治せますと言っておきながら、実際には治す技術をほとんど持ち合わせていない治療者よりは、マシかもしれません。 ・ カウンセリングをまったく行わない治療者。 つまり、精神科医のうち、薬物療法だけを行う人のことです。薬物療法は、BPDの人の気分を安定させることができますが、BPDの人の問題行動そのものは改善させることはできません。 勉強をしたくなる薬や、勉強ができるようになる薬がないように、感情を抑制する技術を身につけたくなる薬や、感情の抑制ができるようになる薬は存在しません。 ・ BPDを実際に治す技術を持ち合わせていない未熟な治療者。 BPDの症状がほとんど改善しなかったり、場合によっては、BPDの症状が余計に悪化します。 但し、どんなに優れた治療者であっても、症状の改善が滞ったり、治療の進展に伴う症状の悪化は、あります。ですが、半年以上、症状に何も変化がないとか、日常生活が壊滅的になるような症状の悪化を引き起こす、という場合は、治療者の技術力を疑ったほうがよいです。 ・ BPDの人との相性の問題 社会的には、信頼に足る治療者(例えば、BPDの人を多数、治癒させた実績があるなど)であったとしても、クライエントとの「相性」の問題は残ります。治療者とBPDの人との相性が合わない場合は、その治療はうまく進みません。相性の問題とは、例えば、次のようなものです。 ・ 治療者との個性(顔つきや喋り方など)が、そのクライエントには生理的に受け付けられな い。例えば、治療者の風貌が、虐待を受けた親に酷似している、など。 ・ その治療者が持っている治療技法が、そのクライエントには、うまく効果を示さない。治療 者がごく限られた治療技法しか使うことができない、など。 少なくとも、来院する前に、「BPDは取り扱ってますか?BPDを治したことがありますか?」と問い合わせしておいたほうがいいと思います。 ■ 本人が問題行動をやめさせる限界設定 結局のところ、BPDは、本人が自分の問題行動を自覚して、改善しようとしない限りどうにもなりません。どんなに優れた治療者でも、まったく治療意欲のないBPDの人に治療意欲を起こさせることはできません。治療者が専門家として力を発揮できるのは、あくまで治療意欲のあるBPDの人に対してだけです。治療意欲を起こすところまでは、家族が優しく追い詰めてあげる必要があります。 限界設定は、問題行動のうち、禁止せざるを得ないものの禁止から始めます。具体的には、次のような行為を順番に禁止していきます。 1.本人の自殺行為。 2.家族の生命の安全を著しくおびやかす行為。 例えば、放火しようとする、暴力、刃物を振り回す、など。 3.本人の自殺に繋がる危険な行為。 例えば、自傷行為、自殺による脅し(別れるくらいなら死んでやる)など。 4.家族の財産の安全を著しくおびやすか行為。例えば、浪費、器物損壊、など。 単に、禁止・命令をするのではなく、「以上の行為をやめてくれるのであれば、あなたとの生活を続けます。」という交換条件を付け加えます。本人が冷静なときに粘り強く交渉すれば、おそらく、約束を取り付けることができると思います。普通に考えれば、どう考えても、これらの約束は、本人にとって、損になる約束ではありません。 ■ 例外を作らない 以上の行為は、いついかなるときも、してはいけない、ということを約束して下さい。例えば、次のような例外はつくるべきではありません。 ・ 責任を転嫁して約束を破ること。 例えば、「君がオレに優しくしないから、約束を破るはめになった」とか「会社でイヤなことがあって、ついやってしまった」、「体の体調が悪くて、少しイライラしていただけだ」というような言い訳は、受け入れるべきではありません。これを受け入れると、なんでも責任を転嫁して、約束を破るようになります。 ・ 責任を放棄して約束を破ること。 例えば、「約束を守ろうと努力はしていた。だから、許してほしい」とか「謝ってるし、反省している。だから、許してほしい」というような言い分も、受け入れるべきではありません。これを受け入れると、努力さえしていれば、または、謝りさえすれば、約束を破っていいことになってしまいます。 ■ 治療へと繋げる限界設定 その人がほんとうにBPDであるなら、その人は、おそらく、これらの禁止の約束を破ってきます。わざわざ当たり前のことを限界設定するのは、普通の人であれば難なく守れる約束を守ることができないということを、自覚させるための作戦です。約束を破ってきたら、次のような交渉をします。 1.これ以上、約束を破るのであれば、あなたの関係をほんとうに絶ちます。 それでも、いいと思うなら、約束を破ってもかまいません。 約束を守るかどうかは、あなたが決めて下さい。 2.けれども、もし、あなたが、約束を守ろうとしているのに、約束を守れないのであれば、約束を守ろうと努力している間は、あなたとの関係を続けるし、あなたを支援します。 約束を守ろうと努力しますか?約束を守るためだったら、どんなことでもする覚悟がありますか? 約束を守る努力をするかどうかは、あなたが決めて下さい。 3.けれども、もし、あなたが、約束を守ろうと思っているのに、どのようにしたら約束を守れるようになるのか分からないのであれば、私には、どうしたらいいのか分かりません。私の考えでは、どのようにしたらいいのかについては、専門家に尋ねた方がいいと思っています。 治療者の意見を聞いてみる気はありますか?治療者のアドバイスに従う気はありますか? 治療者のアドバイスに従おうと努力している間は、あなたとの関係を続けるし、あなたを支援します。 4.けれども、もし、あなたに、治療者の意見を聞いたり、治療者のアドバイスに従う意志がないのであれば、どのようにしたら約束を守れるようになるのかについて、自分で調べるなり、考えるなりして、別の方法を見つけて下さい。 いずれにせよ、最低限の約束さえを守ってくれればいいのです。そうすれば、あなたとの関係を続けます。最低限の約束を守らない、守れない限りは、あなたがどんなに努力をしたとしても、いずれは、あなたとの関係を絶ちます。この点につき、私は一切、譲歩しません。 ■ まとめ 「1回だけなら病院に行ってやってもいい。病院なんて、ちっとも信用しないけどね。」 問題は、この発言をどのように解釈するかです。 病院に行きさえすれば、治療者がBPDの人の治療意欲が高めてくれるということはありません。本人に治療意欲がない限り、あらゆる治療は意味をなしません。つまり、通院にかける時間と費用を無駄にするだけです。 以下のことが満たされるのであれば、治療意欲があるとみなし、病院に行ってもいいと思います。そうでないのであれば、病院に行っても良い変化は得られないかもしれません。場合によっては、事態がさらに、悪化してしまう可能性もあります。 ・ 本人が、あなたとの関係を絶たれることを、非常に恐れている。 ・ 本人が、限界設定を守らない限り、関係が絶たれてしまうことを理解している。 ・ 本人が、限界設定を守るための方法を、自分だけでは見つけられないことを自覚している。 ・ 本人が、限界設定を守るための方法は、治療者に尋ねるしかないと諦めている。 つまり、本人が病院を信用していようといまいと、自ら、病院に行き、治療者の治療やアドバイスを受け入れる以外に、道はないと考えていることが重要です。BPDの人は、たいていの場合、最初から積極的に治療に協力しようとはしません。治療を受ける以外の道が閉ざされているから、仕方なく治療者を頼るようになるのです。 家族にできることは、治療を受ける以外の道を、すべて閉ざすことです。治療を無理矢理に強制するのではなく、BPDの人の歪んだ考え方(見捨てられ不安)をうまく利用して、治療を受けざるを得ない状況へと追い込んでいくのです。 また、BPDの人が治療者を信頼するかどうかは、あなたが治療者を信頼するかどうかにかかっています。あなたが治療者を信頼する限りは、BPDの人は治療者を信頼せざるを得ません。なぜなら、BPDの人が治療者を信頼せず、治療に非協力的であることを理由に、あなたはBPDの人との関係を絶つことができるからです。 --
長くなりましたが、私の意見としては、だいたいこんな感じです。 |
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『境界性人格障害=BPD実践ワークブック はれものにさわるような毎日をすごしている方々のための具体的対処法』 ランディ クリーガー (著),ジェイムズ・ポール シャーリー (著) 遊佐 安一郎 (監訳) 束原 美和子,野村 祐子,黒澤 麻美 (翻訳) 「BPD関連の書籍」で紹介している 『境界性人格障害=BPD(ボーダーライン・パーソナリティー・ディスオーダー) ―はれものにさわるような毎日をすごしている方々へ』 の続編です。 斜め読みはしたのですが、全編をまともに読む気はしません。 ■ オススメしない理由 前作はオススメしますが、今作はオススメしません。 いわゆる一つの酷評です。 まあ、たまには毒舌も良いでしょう? (・∀・)ニヤニヤ 以下、理由を羅列します。 ◎ 治療意欲のない高機能型BPDの人に限定された内容である いわゆる「高機能型BPD」の人をパートナーに持つ人のうち、そのBPDの人に治療意欲がない人、向け、の本ではあるらしい。 「高機能型BPD」というのは、知的レベルが高く、ある程度社会生活が送れるタイプのBPDの人のことを言います。 BPDの人が仕事依存症で、かつ、仕事がそれなりに出来ている場合とか、問題行動を起こす相手がごく一部の人(例えば、家族や親族のみ)に限られている場合は、「高機能型BPD」と言えるんだろうと、私は理解しています。 とにかくこの本は、その「高機能型BPD」の人に対応することだけに特化したものであるようです。 じゃ、高機能型ではないBPDの人(たいていは「低機能型BPD」と呼ばれる)に対しては、どうしたらいいか?というと、この本では全く論じられていません。 その理由は、「低機能型BPD」の人というのは、自傷行為や自殺未遂を繰り返すことが多く、救急車で病院に担ぎ込まれて、BPDの診断を受けることが多い → ゆえに、BPDの人に治療意欲がなくとも、治療者が介入せざるを得ない → だから、「低機能型BPD」の人に巻き込まれた人は、孤立して混乱した生活を続けることは少ない、と考えているようです。 治療意欲のない「低機能型BPD」の人(病院から脱走してしまうなど)や、自傷行為や自殺未遂を繰り返す仕事依存症のBPDの人、多くの治療者に治療放棄されたBPDの人の存在は、殆ど想定していないようです。 ◎ 前作を読んでないと意味のわからない部分がある。 前作を読んでない人は、この本を読んでもチンプンカンプンかもしれません。 例えば、前作同様、この本も「BP」や「non-BP」といった特殊な言い回しを使うんですが、これらの用語をどういう意味で使っているのかについての説明は、詳しく書かれていません。 (一応、巻末に用語集が載っているんですが…) なお、「BP」は、BPDと診断された人を意味せず、「BPDであると自覚している本人、及び、BPDであるとおぽしき人」という意。 「non-BP」は、BPDではない人を意味せず、「自分の関わりのある人(例えば家族・恋人)が、BPDと診断されている、もしくはBPDであるとおぼしき人」という意。(つまり、「non-BP」自身が「BPD」であることもある。) ようするに、医師などの第三者の視点は皆無で、すべて「自称(自分がそう思ったらそうである)」ってことです。 前作を読んでない人は、確実に混乱すると思います。 ◎ 関連書籍を参照せよ、という箇所が多い。 「この場合はこの本を参照せよ」という箇所がかなり多い。 致命的なのは、その参照された書籍が、日本語に翻訳されてないことです。 その本がどんな内容の本なのかについての訳注も全くついていません。 ◎ BPD概念をかなり拡大して解釈している。 上記、「BP」の概念は、各人が勝手に決めつけて語るための概念でもあるので、その範囲がだんだんと拡大されてきたようです。 例えば、BPDは一般的には、DSMの診断基準に従って青年期以降の障害と定義されているわけですが、この本では、BPDを児童期くらいまで拡大して解釈しているようです。 自傷行為や重篤な依存症(薬物やアルコールなど)があるならBPDと言ってもいいのかもしれませんが、多少の情緒不安定であれば、思春期には誰にでも起こりえます。 また、児童期の情緒不安定については、親の養育方法に問題があるか、いわゆる「アスペルガー症候群」である可能性もあるわけですが、それとの差異については殆ど説明がありません。 つまり、BPD傾向にある青年や児童を、BPDと同列に扱っていいのか?は、ちょっと疑わしい。 前作では、こんなことにはなってなかったんだけどなあ…。 ◎ どうしたらBPDの人の問題行動を改善できるのか?の視点が全くない 前作では、「限界設定(境界設定)をするとBPDの人の問題行動も減る」という視点がありました。 BPDの人にどのように説明をしたら、「限界」を理解してもらえるのか?ということも提案していました。 しかし、今作では、「どうしたらBPDの人の問題行動を改善できるのか?」の視点は、全く排除されてます。 著者の考え方が変わったぽい…。 ◎ 結局、何を目指しているんだかわからない 前項と関連するのですが、この本は、ようするに「BPDの人の問題行動は(少なくとも当面の間、誰にも)改善できない」というスタンスなんだと思います。 なので、治療するというよりは、「どうやってやり過ごすか?」というスタンスになってる。 言い方を変えると、「どうしたらBPDの人の問題行動を気にせず、自由に行動できるか?」という視点。 でも、こちらが自由に振舞えば、おそらく殆どのBPDの人は、自殺や重篤な破壊行動に出てくると思います。 そのような場合にはどうすればいいか?に対しては、この著者は、「別れることを勧めます」と言い切ってしまう。 でも、別れ方については殆ど説明してなくて、「弁護士を頼れ」と言う。 まさに (゚Д゚)ハア? って感じ。(汗 前作の共著者は治療者だったのですが、今作の共著者はソーシャルワーカー(福祉系の支援者)である、というのも関係してるのかもしれません。 ◎ 治療者に対して懐疑的すぎる。 「BPDの人の問題行動は(誰にも)改善できない」というスタンスですから、BPDの治療者をも切り捨てんばかりの勢いです。 治療者の中には、BPDの存在を理解しようともせず無視していたり、BPDの人を治療対象としていなかったり、治療対象としていても余計に事態を悪化させてしまう人が少なくないのは事実です。 しかし、全ての治療者がそうである、というわけではありません。 極めて少数なのかもしれませんが、BPDの人を改善させたり、治癒させた治療者がいるのも事実です。 そこらへんがどうも混同されている感じがします。 少なくとも、家族療法やシステムズアプローチをする治療者の存在が、殆ど無視されてます。 そのくせ、より良い治療者を探して下さい、とあって、どうしたらいいのかよくわかりません。 治療意欲のないBPDの人と暮らしている人ための本なので、治療に関する情報はなくてもいいかもしれませんが…。 ◎ 限界設定するリスクについて書かれていない たしかに、自分だけの力で、「BPDの人を気にせず、自由に行動できるようになる」ことはできます。 しかし、そのように振舞ったとき、BPDの人がどう反応してくるか?は、予想がつきません。 「BPDの人をコントロールすることはできない」という前提に立つのであれば、寝込みを襲われて無理心中を仕掛けてこないという保証はない、ということを意味すると思うのですが、そのリスクについての説明は全くありません。 ということは、そういう「無茶なことは絶対にしないBPDの人」だけを対象としている本としか言いようがない。 でも、「そういう無茶なことは絶対にしないBPDの人」っていうのをどうやって見分けるのか? その点につき、具体的な判別方法が書かれているわけではありません。 ◎ 結局、共依存からは抜け出せない おそらく、この本は、ひたすら、BPDの人との「共依存」から抜け出すための本なのだと思います。 それ以外の視点は皆無です。 でも、前作を読んで「共依存」から抜け出せなかったは、このワークブックをやったとしても、抜け出せない気がします。 「non-BP」自身が、ソーシャルワーカーやカウンセラーに支援を求めた方が、手っ取り早い。 ■ この本の問題点 ◎ うまくいった人の例が載ってない この著者の論旨の根拠となっているのは、BPDの人を支える一般人たちや、BPDである本人たちが集まるアメリカのインターネット上の掲示板での様々なやり取りです。 前作がそれなりに売れたこともあって、掲示板にはさらに多くの人が集ったのかもしれません。 にもかかわらず、最も肝心な、「BPDの人との生活が良好に改善した人たちの例」というのが、殆ど記述されてません。(前作には、少なからず、そういう視点があったのに!) 本来であれば、「BPDの人との生活が良好に改善した人たち例」と「改善に向かわなかった人たちの例」を比較対照してはじめて、「どうしたらいいのか?」が見えてくるはずです。 しかし、この本ではそういう手法はとっていません。 限界設定をせよ!の一点張りで、限界設定をすると何が変わるのかよくわかりません。 限界設定のメリットがいまいちはっきりしない。 ◎ うまくいった人は掲示板に集わない? 「BPDの人との生活が良好に改善した人」は、おそらく掲示板には来なくなります。 BPDの問題は、生死の問題も絡む大変にデリケートで難しい問題です。 ですから、BPDの問題から解放された人が、わざわざBPDの問題にもう一度クビを突っ込むことは少ないでしょう。 特に、共依存関係にある「non-BP」に対して、問題の直面化を促すのは非常に難しい。 強固な信頼関係がなければ、相手はこちらの意見を受け入れないでしょう。 その「non-BP」にもBPD傾向がある場合は、さらにややこしいことになります。 また、「BPDの人との生活が良好に改善した人」は、おそらくその掲示板においては、圧倒的なマイノリティーとなります。 場合によっては、「あなたのパートナーは本当にBPDだったの?」とか「治ったと言ってるだけで本当は治ってないんじゃないの?」と、うがった見方をされるかもしれません。 インターネット上では、どう頑張っても立証できませんから、水掛け論になります。 で、「BPDの人との生活が良好に改善した人」は、おそらく堅牢な限界設定のできる人ですから、結局、その掲示板から立ち去ってしまうわけです。 結局のところ、その掲示板には、BPDの被害者だけが集うことになります。
同じような境遇にある人たちと出会い、共感してもらうには、居心地の良い場所となるでしょう。 しかし、その誰もが、BPDの袋小路から出る方法を知らないのでは、建設的な議論に至るのは難しいというパラドックスがあります。 |
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# 以下は、(素人である)私の考えを述べたものに過ぎません。 # これらの情報は数ある情報の1つとして捉え、けっして鵜呑みにはしないで下さい。 【Q】 BPDの人の家族の者です。 BPDの人に精神科やカウンセリングを受診する意欲が全くありません。 事態は切迫しており、危機的な状況です。 どうにか、なりませんか? 【A】 限界設定をします。 限界設定の効力がないときは、支援者を求めます。 ■ 限界設定をする まず、自殺(子供と心中するも含む)を封じる限界設定が必要です。 つまり、「あなたが自殺しようとしたり、自殺すると脅すなら、私はあなたと別れる」という限界設定をします。 BPDの人が、この限界設定を守れるようになったら、「あなたがカウンセリングに行かないなら、私はあなたと別れる」という限界設定を追加します。 限界設定をすることでBPDの人の態度が軟化してくるなら、そのまま本人を説得し、カウンセリングに向かわせます。 説得は根気よく行います。 数週間程度は、かかるかもしれません。 ■ 限界設定が効かない場合 しかし、限界設定が全く効かない場合(さらに態度を硬化させ、今まで以上に危険行動を繰り返している、など)は、BPDの人の危険行動を止めることも、受診させることもできません。 BPDの人の危険行動を止めることも、受診させることも、現時点では諦めるしかありません。 こちら側の対応としては、次の3つがあります。 1. 実際に別れてしまう 親子の縁を切る、夫婦の縁を切る(離婚する)、恋人の縁を切る ということです。 同居している場合は、必ず別居できるようにします。 具体的にどう別れたらいいのか?については、後述のソーシャルワーカーを頼っても良いと思います。 縁を切ると決めたら、警察や司法(弁護士)の力を借りてでも、確実に逃げ切るべきです。 最悪の場合は、いわゆる「夜逃げ」をしてでも逃げ切ります。 2. しばらく様子を見る これらの限界設定をした後、しばらくの間は、この選択肢も有効です。 繰り返し限界設定を伝え続けると、相手の態度が軟化してくることもあります。 但し、この限界設定をしてもなお、長期に渡って、事態が停滞している、もしくはむしろ悪化している、という場合は、この選択肢は選ぶべきではありません。 少なくとも、数ヶ月以上、事態が停滞しているのであれば、この選択肢を選ぶメリットは全くありません。 3. 支援者を求める (あなたが信頼できる)親族や友人の助言や支援を求めます。 それでも事態を打開できない場合は、以下の専門家に支援を求めます。 ◎ ソーシャルワーカー 行政サービスの一環として活動しているソーシャルワーカーの支援を受けます。 行政サービスですから、無料で相談を受けることができます。 ですが、本当に切羽詰まった状態でないと支援をしてくれませんし、最低限の支援しかしてくれません。 最寄の役所の福祉課に問い合わせれば、どこに行けばソーシャルワーカーの支援を受けることができるのか、教えてくれると思います。 資格としては、「社会福祉士」や「精神保健福祉士」といった資格があります。 ソーシャルワーカーの仕事は、主に2つあります。 その1つは、福祉関連の様々な行政サービスのうち、あなたが利用可能なサービスについての情報を提供し、その手続きをすることです。 福祉関連の様々な行政サービスというのは、ようするに、経済的な援助のことです。 具体的には、お金をくれたり(生活保護など)、経費(治療費など)の一部を免除したり、施設(いろいろな福祉施設があります)を無料で利用できたりします。 ですから、経済的に困窮している場合は、真っ先にソーシャルワーカーに支援を仰ぐべきです。 もう1つは、問題の所在を明らかにし、適切な支援者のもとへと導くことです。 精神科医やカウンセラー、児童相談所、警察や弁護士などの様々な専門家のうち、誰をどのように頼ったら良いのかのアドバイスを受けることができます。 例えば、民間の医療機関やカウンセラーの探し方を教えてくれたり、場合によっては、紹介してくれたりします。 ◎ カウンセラー(カウンセリングをしている精神科医を含む) BPDである本人が来所しないまま、その家族だけが来所してカウンセリングを受けます。 但し、BPDである本人以外の家族がカウンセリングを受ける場合は、おそらく保険が適用されません。 ですから、費用はそれなりに高額になってしまうかもしれません。 1万円/60分が相場です。 但し、複数人が同時にカウンセリングを受ける家族療法の場合は、割高(2万円/60分)になるようです。 また、電話相談の場合は、割安になるようです。 家族療法とBPDに精通しているカウンセラーがベストですが、そういうカウンセラーはあまり多くはないようです。 家族療法(システムズアプローチ)は比較的歴史の浅いセラピーであるため、すべてのカウンセリング・ルームが家族療法をしているわけではありません。 しかし、BPDに精通するカウンセラーの多くは、BPDの人とその家族との関係性を重視しています。 ですから、家族療法(システムズアプローチ)や、家族療法的なアプローチをする人も、少なくないと思います。 つまり、BPDに精通したカウンセラーであれば、本人不在のまま、カウンセリングをしてくれる場合が多いということです。 「BPDである(もしくは、BPDとおぼしき)本人を来所させることはできないのですが、私がそちらに行って相談を受けられますか?」と質問して、「勿論、いいですよ」と快諾してくれるカウンセリング・ルームを探しましょう。 熟練した経験を積んだカウンセラーを探し出して下さい。 たとえ家族療法に精通していたとしても、未熟な経験の浅いカウンセラーでは、BPDの問題に対応することはできません。 システムズアプローチをするカウンセラーは、本人が来所せずとも、あなたにBPDの人へのより良い接し方をアドバイスすることで、間接的にBPDである本人の改善を促していきます。 いずれはBPDである本人にも来所してもらうことを目指し、あなたとともに三者面談の形でカウンセリングを受けてもらえるようにしていきます。 ⇒ カウンセラーの探し方 ◎ 警察 警察は、民事事件(契約上のトラブルなど)には一切介入しませんが、刑事事件(生命・財産などへの侵害)には介入します。 従って、たとえ家庭内でおきた事件であっても、刑事事件である限りは介入してもらうことができます。 BPDの人が本当に危機的な状況にあり、今にも死傷者が出かねないという状況では、直ちに警察を呼ぶべきです。 死者が出てしまってからでは、取り返しがつきません。 また、あえて警察沙汰にすることで、BPDの人自身も、自らの行動に問題があることを認めざるを得なくなります。 少なくとも、「これ以上暴れるのであれば、警察を呼ぶ」と伝えるべきです。 ≪ 警察を呼べる例 ≫ BPDの人が包丁を持って暴れており、「子供を殺す」と脅している。(脅迫罪) BPDの人が物を投げ、ガラス窓などが割れている。(器物損壊罪) BPDの人がライターに火をつけて、「全て燃やしてやる」と言っている。(現住建造物等放火罪) (特に、放火に対する刑の重さは、殺人罪と同じです。未遂も罪となります。) ◎ 弁護士 もし、あなたが離婚を決意しているのなら、弁護士に離婚訴訟の弁護を依頼します。 少なくとも100万円程度、たいていはそれ以上の費用がかかるかもしれません。 また、弁護士に法律相談する場合は、1万円/30分というのが相場のようです。 しかし、殆どの場合、法律相談だけでは、問題の解決には至らないと思います。 従って、法律相談を利用する意味は殆どありません。 法律の知識を得たいだけなのであれば、離婚関係やモラル・ハラスメント関係のWebサイトの情報を集めるだけでも良いと思います。 つまり、弁護士はあくまで訴訟を起こすときにだけ頼るべきです。
BPDの人の問題行動についての相談をするのであれば、ソーシャルワーカーやカウンセラーを頼った方がより的確なアドバイスを得られます。 |
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BPDやメンタルヘルスの問題にゆかりのある方のための交流コーナーです。 どーぞ、ご自由にご活用下さい。 ヤフーIDを持ってなくとも、ヤフーブログを開設してなくても投稿可です。 匿名でも構いません。(その際は、ニックネームはなるべく固定で。) 但し、いわゆる荒し行為と思われる書き込みは問答無用で削除します。 とは言っても、うちのブログはROMの人が多いので、みんなで交流できるのかは謎ですが…。 とりあえず、僕は必ず受け答えしますんで。 なお、広く色々な人の意見を聞きたいなら、 を訪ねてみてもいいかもしれません。 2ちゃんねるのBPD関連板のように無駄に荒れてなく、紳士淑女の意見交換が行われてます。 ヨメ追記:すみません「必ず受け答えします」と旦那がゆっていたのは当時のことで 今はこのブログを見ていません。ここは過去ログ置き場です。 私はブログ続けていますが、他人様の質問に答えられる身でもないというか
まず私の相談に乗ってくれって感じですが、何かのご参考になるならどうぞ。 http://blogs.yahoo.co.jp/isshy_0810 |




