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「3時30分、定時です。」 誰かが冗談のようにいった。 1時30分から3時30分まで、2時間ほどの待ち時間。 突然、ノゴマが現れたのはその時だった。 「瓢箪から独楽」ならぬ、「冗談からノゴマ」であった。 藪の奥のほうからチョイチョイと出てきて、虫を発見したようだ。 10月12日にも、この場所にほど近い場所で同じように待っていた。 朝、5時30分から12時30分まで、7時間を同じように待っていたが、現れることはなかったのだった。 都合9時間の待ち。待っててよかったー♪ バッファフルを何度も何度も乗り越え、押せる限りに押し捲った。 そのときだけは、時間のスピードは極端に減速している様に感じた。 時間のスピードをシャッターを押すスピードが追い越したと錯覚するほどの時間。 左手でレンズを支えながらピンとリングを回し、右手でボディーをホールしながらシャッターを押す。 50Dになってからというもの、ブレが気になって仕方がない。 ファインダー内でフォーカスを確認していても、不安が続く。 1回目は1、2分、あるいは、2、3分の出現だったように思ったが、 データを見てみるとわずか36秒の出来事だった。 次に顔を出したのは15分後だった。 陽はほとんど落ちかけ、藪は土手堤の影にすっかり覆われていた。
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