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初冬の陽はかなり西の空に傾きつつあった。 降り注ぐ陽光が、波の瀬に反射してまぶしかった。 広い湖面の片隅で、小さなカイツブリの親子が静かに暮らしていた。 子カイツブリは、お母さんが水面に顔を出すと、「ピーヨ、ピーヨ」と、寄って行く。 おねだりするように、「ピーヨ、ピーヨ」と、寄って行く。 「自分でも捕ってになさいね」といわれるのだろう。たまには自分でももぐっている。 でも、顔を出した子カイツブリの口元には何もない。 お母さんが現れると、またおねだりするように、「ピーヨ、ピーヨ」と、あわただしくすり寄って行った。 元気に育って、夏の夕暮れの頃に、あのいい声を聞かせておくれ。
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