とぼとぼ Tamagoro

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アカショウビン

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古来、カワセミのことをショウビンと呼んでいた。

いつごろから、「翡翠」などと呼ばれ出したのかは知らないが、

ショウビンという名称は、カワセミいう語とイコールである。



現在、ボクたちが見ることのできるショウビンは、

留鳥として、河川や湖沼で、ルビー色を美しく輝かせるカワセミと、

渓流の清らかな流れに住むヤマセミ・・・・、それに加え、

夏鳥として、南方からやってくる、アカショウビンくらいといえる。



カワセミとヤマセミが、同じように河川や湖沼に暮らすのに対し、

アカショウビンは、森に宿す。




毎年、5月の中旬頃に日本にやってくる。

今回ボクの行った森では、5月20日が初認だった。

野鳥ファンとしては、一度は会ってみたい、見てみたい野鳥のひとつだ。

もしかしたら、その最高峰と言えるかもしれない。

5月の中旬頃に日本の全国にやってくる、とはいえ、その個体数は非常に少ない。

だから、この時期になればどこでも見られるというわけではないのだ。

とはいえ、場所を特定さえすれば、例年のようにやってくる習性があるのでーーー、

季節ともなれば、ウズウズと、その気にさせられる。




そして、3回目の正直というべきか、ボクはその勇姿と対峙した。

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精霊たちの声が聞こえる・・・。

キョロロロロ〜〜、キョロロロロ〜〜、キョロロロロ〜〜



精霊のたちの宿りしこの森のアカショウビンはー、

分身の術を使うらしい。


あちゃー、こういう攻撃が来るとは予測できなかったー。

まいりました〜〜。おっけなく降参。


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神の聖域に入る。

ボクは大鳥居をくぐるとき、自然と脱帽していた。



西暦2009年が、和暦で何年になるのか考えたことはない。

確か西暦2000年は、神武天皇即位紀元(皇紀)2660年だった。

徳川の時代が終わってまだ140年足らず。現代人は100歳までも生きる人がいるから、

100歳のその親は、明治の御一新を体験していたのかもしれない。



以前、鹿児島市が会津若松市に、過去のわだかまりを払拭して、友好都市関係を結ぼうと打診した。

これに対して、会津若松市はあっさりと蹴った。

「もう、120年もむかしのこと」とする鹿児島市に対し、

「まだ、120年しかたっていない」といい放った、会津魂が現代にも残っていることがうれしい。


神社仏閣、それは大和人の魂のよりどころかも知れない。

しかし、現代日本人にとって、それは何なのだろう。

それは、受験の時の願掛けだったり、安産祈願だったり、交通安全祈願だったりするかもしれない。

神社仏閣が建立された時代に、自動車の安全を念頭にしている訳はない。

多くの場合、祭るということは、祭られた人の魂を鎮めることを目的としている。

いずれにしても、今は、観光、ドライブのワンドロップアウトに過ぎないように見える。



それはそれとして、古代から、あるいは中世から、森は神社の静寂を守り、

静寂は、自然の営みを守り見つめてきた。

鳥を守る鳥居の下で、ボクは、お目当てのアカショウビンにあえますようにと、脱帽した。



それを見咎められたのだが・・・。

「あはは、ワザトラしいね」

「見られちゃいましたー?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」。

真意はともかく、

形から入るボクにとっては重要な儀式である・・・???



ともかくも、3回目の遠征だ。 結果を出したい。

1回目は、5月16日〜17日。まだ、アカショウビンはこの森に来ていなかった。

2回目は、5月31日〜6月1日。アカショウビンは、5月の20日に初認との情報。

情報どおり、杉山の奥のほうから「キョロロロ〜〜、キョロロロ〜〜、キョロロロ〜〜」と、聞こえてくる。

が、結局、姿を見ることさえなく、5月と6月の2ヵ月をまたいだ遠征はー、むなしく終わった。


そして、6月13日ーーーーーーーーーーーーーー。

ついに、彼は、ボクの目の前に現れたったったったったったったったったったったった〜〜〜〜、のに・・・・。


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月曜の朝、「体が震えるようないい写真撮れました〜」などと聞かれた。

ボクは、「も〜、震えまくって写真までブレブレー」って答えた。


はじめて出会えた喜びに、体が震えた。

その震えが、カメラを通して焼きついた。


ブレブレ、ブレブレ。

ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。
ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。
ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。ブレブレ、ブレブレ。

ショットの数だけブレブレ、ブレブレの文字をおいてみると、こんな感じ。

そこには、文字では言い表せそうもない切ない気持ちが埋め込まれている。

「なんで、ボクだけがブレる? いつだって、ボクはいい子にしているのに」。。。

逢えた喜びをこの鎮守の神に感謝しながらも、

ブレ連発の切なさをどうぶつけていいか分からない、玉梧郎だった。

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