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「あれ? お父さんいるみたいよ」
「お父さん、いるの〜?」
日曜日の朝、目が覚めると隣のリビングから、そんな会話が聞こえてきた。
ボクだって、たまにはゆっくり寝ていたい時だってあるんだ! いちゃ悪いか!?
昨日は、往復300km走って、疲れてんだーーー。
そんな会話を無視するようにまた眠りに吸い込まれていった。
再び目を覚ますと、今度は、
「お父さんいるなら、アルパカ見に行こうよ」などと話している。
「東北自動車道で、那須インターチェンジから約20kmだって〜」
「どのくらいあるの?」
「川口ジャンクションから、那須ICまで130kmだって」
「それなら2時間くらいでいけるわね」
自分で運転するわけでもないのに、何いってんだか面白いなー。
さ〜起きるか。
「何時〜?」
「あらっ? 今日は写真撮りにいかなかったの〜。 こんなにお天気いいのに、具合悪いの?」
「いや、何時?」
「9時」
「もう9時かー。随分寝たな」
「アルパカ見に行きましょう」。突然来た。
「はーぁ? あん」
まさか、ほんとに行く気になっているとは思ってもみなかった。
しかし、土日ともなれば、毎週毎週写真撮りに朝も暗いうちに出かけては勝手している負い目もあり、
ボクは、「いやだ」といいたい、が、とてもいえない。しかも那須かー。昨日行ったさらに先だー。
往復400kmという距離は、目が回る。
「バイトは?」
「今日はOFF」
何だそういうわけか。
この2年、休日ともなればバイトバイトでうちにいたためしのない娘が今日はいた。
しかも、勝手だ。「アルパカちゃんにあいたいの〜」とは・・・。
「いやだ」といっては、問題が起きそうな気がしていた。
「じゃー、行こうか」
「もうちょっと待って、お洗濯が終わってから」
「はあー、いつ終わるんだ?」
「あと30分」
結局出発をしたのは11:00。
こんな時間に高速とは、渋滞のことなど何も考えていないようだ。
思いのほか高速は空いていた。アルパカ牧場には2時過ぎに着いた。
高原の緑の山の景色はまばゆいばかりに輝いていた。
↑これが、お目当てのアルパカちゃん、「シナモンくん」だ、そうだ。
ボクにどれがどれだか分からない。
“ミヤマケッソ”で一躍メジャーに、人気者になったアルパカ。
あのコマーシャルに出ていたのは「はな」ちゃんだったようだ。
牧場でも人気でかわるがわるに記念写真を撮っていた。
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