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水の流れの間に間に星屑のような、ダイヤモンドの光を放つせせらぎにであった。 たどっていくと、早瀬に突き当たり、さらにしばらく進むと、清流の源なのだろうか、 名漠ほどのこともないのだろうが、いく筋もの豊かな水の白糸が現れた。 白糸は、幾重にも幾重にも絡まり、大きなうねりを作り岩肌をすべり落ちている。 飛び散るしぶきの中に、二人はたたずんでいた。 「ま〜〜〜、ステキ」 少女のような胸のときめきが、そのまま言葉と化してのどを突き抜け口元からこぼれた。 「うん」 男には、それだけで充分すぎる喜びが込み上げていた。 (ちょっと遠い旅行になってしまったが、遅い夏休みをここに決めて良かった)と、 このとき、初めて思った。 40年以上も連れ添い、幾度の人生の岐路に立ち、そしてすくんでしまったときにも、 優しい言葉を惜しみなくかけてくれた妻。 齢60を過ぎ、子供も一人前になり、今、また二人きり。 このひとまわりも違う妻の喜ぶ顔を見たいと、ずいぶん前から計画していたのであったが、 今こうして喜ぶ妻の横顔を見ていて本当に良かったと思っている。 (無邪気な妻の笑顔を見ているのが、本当は俺の幸せだったんだ)。 この瞬間、改めて気づいた。 たとえ、目の前の野鳥がなんであろうと、そんなことは関係ない。 カワガラスやゴジュウガラだとしても、そんなことは、二人の自然の息吹にはかかわりのないことだった。 俺の一番の理解者に、小さな声でいっっておこう、 「ありがとう、そしてもう少しだけよろしく・・・」 妻は気づかず、白糸の行方をたどっていた。 横顔を見ながら、心の中でもう一度だけ叫んだ。 「ありがとう」 三之助さまの写真をしばらくぶりに拝見した。
記録された画像の中には、こんな情景さえも手に取るように見えてくる。 ボクは、その中からどんなショットを抜き出さねばならないのか。 しかし、ここはあくまでもブログである。人様の人生を簡単に抜き出すことはできない。 野鳥愛好家という視点だけで、その背景については語ることはなしにしなければならない。 ただほんの少しだけ、ステキな夫婦の旅先の姿だけは記録の隅にでも保存しておきたかった ・・・のかも知れない。 |

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