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初夏の日差しがまぶしい6月初旬の6日、サンコウチョウはまだ巣作りの頃。
昨年の、ある場所のカレンダーを見てみると、抱卵は、7月に入ってからだ。
今年、昨年とはまったく180度反対方向の山に出かけてみた。
声は聞こえても姿が見えない。サンコウチョウに限らずこの時期の宿命か。
青葉が茂り見えにくい、そればかりか、さえずりの声も生い茂る葉々に反響して、
居場所の特定が困難だ。
どうにか姿が見えても、暗がりの好きなサンコウチョウのこと、
ましてや、この日は雨上がりでまだ光は森の中まで入ってこない。
「OH! 神様、ボクにー、この森にー、もっと光を〜〜」などと、いったところで、
普段から不信心のボクには、神のご加護などありはしない。
だから、やっと姿が見えても、焦ってしまって手元がおぼつかないから、ブレの出欠大サービス。
腕ということか、ボクの精神力の弱さか〜、汗汗・・・、ひや汗〜。
あはは〜。
大サービスとはいえ、今回は、大の字はつけるほどではない。
それほどのブレを放出することはなかった!
ブレ“枚数”は非常に少ない。あはは。ブレ枚数は少なくて済んだ・・・。
そりゃそうだ。枚数はわずか15枚しか撮っていないから〜〜。
・・・で、割合で言えば、なんと、なんと〜〜100%ブレ。
100%とは悲しい。悲しすぎる〜!!!!! 神様のバカー!!
しばらくして、
沢を上から下へとさえずりながら移動し、また戻ってくるパターンが分かった。
その周回はおよそ20分。
さえずりにあわせて、移動するのを止め、明るさのあるところで待つことにした。
“ホイホイホイ、ホウホイホイ”
「あっ、来た、来た。段々近づいてきたー。もう少し、あともう少し。キタキタキタ〜」
近寄っては次第に大きくなるさえずる。30m右手にサンコウチョウの飛ぶ影を確認。
正面の枝の周辺に神経を集中する。
カメラのシャッタースピードを確認する。ISOも上げたくない、被写界震度も確保したい。
ISO=400、F=5.6、SS=1/100
これが限界、何とかいけるかー。あとは出たとこ勝負。連写を重ねてその中の何枚かが生きるかも。
カメラの準備も、心の準備もOK!
さえずりが近づいてきた!
正面20m付近か? まだ姿を認識できない。
もうすぐ、もうすぐ。もうすぐ、もうすぐ。もうすぐ、もうすぐ。
シャッターボタンを、レリーズに持ち変え、ピントリングに左手を添えた。
「さーっ、来い!」
それっきり、さえずりは聞こえなくなったー。
周回を発見したつもりだったが・・・、今日はこれで終わりか?
150kmを早朝より車を走らせやってきた結果がこれ〜?
その後、声だけは遠くから降り注いでいた。とほほ・・・・。
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