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訳合って、先週、駿河台で食事をする必要に迫られました。駿河台の「上」で何か美味しいものを食べようと思うとなかなか難しいものがあります。少し足を伸ばせればいくらでもお店はあるのですが、そうもいかず。結局山の上ホテルを続けて使うことになりました。
山の上ホテルといえば、多くの文豪が「缶詰」にされたことで有名なホテルですが、食べるところはなんといっても天ぷら「山の上」が知られています。それ以外にも、中華料理や鉄板焼きなどもあり、比較的入りやすいので、目的によっては便利かと思います。
まず「さすが老舗ホテル」と思わされたこと。
どうしてもテイクアウトをしたかったので、「美味しいものを持って帰りたいので、どこかの店でなんとかお願いできませんか」と、1Fのフロントで相談。フロントのおにいさんは、5分くらい電話で話し込んでいました。普通はしないのでしょうが、客の要求を何とかしようという姿勢には老舗ホテルのホスピタリティを感じます。結局、本館の「コーヒーパーラー/ヒルトップ」でクラブハウスサンドを持ち帰り用に作ってもらえることになりました。
ヒルトップは「コーヒーパーラー」と名乗っていますが、比較的しっかりした食事もできます。明るい雰囲気のお店ですが、一流ホテル(今は比較的安く泊まれるプランもあります)にしてはテーブルの間隔が狭い。「ゆったりとラウンジでくつろぐ」という感じではありません。何度か使っていますが、「密談」向きではありませんね(笑)。
フロントでお願いしてから15分後には、テイクアウトにしていただいたクラブハウス・サンドウィッチが到着。特別に「美味しい」わけではありませんが、優しさのたっぷり詰ったサンドウィッチでした。
次にお邪魔したのは別館の「ワイン&レストラン/ア・ビアントー」です。しっかりと食べられるかどうかわからなかったので、いろいろな種類がありそうなところをセレクトしました。こちらは、やや暗めの落ち着いた雰囲気。5000円から10000円ほどのコース料理もありますが、アラカルトがたくさん。和食系のアラカルトメニューもありますが、あまり惹かれるものではなく、結局洋食をセレクト。食べたものは、
アワビのサラダ(2835)
冷製ポタージュ(1260)
夏野菜のパスタ(1680)
舌平目のムニエル(2940)
ビール、グラスワイン
アワビは柔らかくなるまでじっくり火を通したものですが、よくできたお寿司屋さんのアワビのような「噛めば噛むほど味が出る」という感じではありません。あとの料理も「こんなものでしょうね」というレヴェルのもの。残念ながら、こういうときでないとわざわざ食べに来ることはなさそうです。ただ、ワインはいろいろあって面白そう。ハウスワインもグラスで飲むワインとしてはそこそこでした。
最後は「山の上」
天ぷらは、20年ほど前に「よこ田」に行って「あ、天ぷらってこんなものだったんだ!」と衝撃を受けて以来、10年くらい通っていました。最近は有名になってしまいましたが、一昨年行った友人の話だと「昔とは比較にならないくらいダメ」だそうで、美味しいお店を探しているところ。もちろん、そんなレヴェルのものを期待していたわけではありませんが、山の上ホテルの「看板店」ですから、それなりにわくわく。
店内に入ると、胡麻の香りが強烈にします。どうやらごま油が多めの東京スタイルのようです。
時間が1時間余りしかなかったのでコースを食べるかどうか迷いましたが、お店の方が「一番軽いコースなら大丈夫です」と言われたので、お勧めに従い、約1万円のコースに。
一番軽いものですが、量的には充分。ラインナップは「さいまき、キス、メゴチ、穴子、野菜類」という「をを、江戸前の王道だ」というものです。
天ぷらは「普通に美味しく」揚がっています。江戸前と言っても「江戸前」として人気のあるお店のようにこんがりときつね色に揚がっているわけではありませんが、衣は比較的しっかりついています。火の通り方は、驚きを感じるようなものではありませんが、悪くはありません。問題は素材です。特に味のない野菜類。キスも「うーん」という感じ。
これで値段が3割がた安ければ「良いお店」だと言えると思いますが、1万円のコースとしては「びみょん」です。恐らく、次回使うことがあれば「天丼」にするでしょう・・・
付記:私は行かなかったのですが、連れ合いが中華にも行きました。「普通に美味しい」そうです(笑)。その意味は「わざわざ行く価値はないが困った時には使っても良い」ということです。
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