Tamakinekoのわがままいっぱい

食文化を守ろう!! 築地移転に反対!!

旅行記

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]

食日記10月6、7日

●10月6日

・朝ご飯

お目覚めジュース、焼うどん

 今日はなぜか焼うどん。亀城庵のうどんで初めて作ってみましたが、案外美味しい。これはひょっとしたら定番化の予感。

●10月7日

・朝ご飯

お目覚めジュース
エボダイの干物、レタスとベーコンの炒め物、ほうれん草のおひたし
胡瓜とワカメの酢の物、豆腐とスプラウトの味噌汁、オクラ納豆、28穀米

 エボダイは松本製。時間が経っても美味しいのです。これも3日目なのですが、熟成感が増しています。手当がいいと、よく持つのですね。

・夜ご飯

鯛の塩焼き(切り身)、茹で野菜たち、ほうれん草のおひたし、
胡瓜とミョウガの酢の物、枝豆、トマト
びいる

 鯛は九州のもの。この時期は九州の鯛が多いですね。

 九州の鯛と言えば、20年ほど前に月一の食事会をやっていたときのことを思い出しました。

 この食事会、毎月「お題目」を決め、私が料理を作って「とにかく贅沢な素材を食べる」というとんでもないものでした(苦笑)。常連メンバーが7、8人だったでしょうか。2年くらい続きましたから、結構たくさんの食材を料理するチャンスに恵まれました。ある年の1月の例会のとき「メデタイだから鯛にしよう」とお題目が「鯛」になったことがありました。それも、正月の5日! 今だったら、こんな馬鹿なことはしません(苦笑)

 年末のうちに、その頃懇意にしていた下北沢の魚屋さんに、「正月の5日に2キロ以上、できれば3キロくらいの鯛を落として来て下さい」とお願い。「高いですよ〜」とは言われたのですが、仕方ありません。結局、4キロ近いものを用意してくれたのですが、値段を聞いて飛び上がりました(笑)。その鯛が、大分産。鱗を弾く前はグリーン(苔が生えている)で、とても立派な鯛でした。いろいろと工夫をして料理しましたが、とても美味しかった記憶があります。

 今食べても美味しいと思うのかなぁ・・・

 美山荘からレンタカーで京都駅へ。荷物をコインロッカーに預けて、再び錦市場でお買い物。ご一緒したYさんは「夜のおかず」と、天然鰻をゲット。なんと児島の「シャコうなぎ」で、「川口水産」というところのお取り寄せでときどき買っているものです。とっても美味しいうなぎなので、お試しあれ。

 私はお土産を。そうそう、忘れてならないのは「丁稚羊羹」(笑)でも、結構美味しいんです。

 お昼は、大徳寺そばの「和久傳」へ。ここを選んだのは、「典座料理」(精進料理)に興味があったのと、料理長が美山荘で修行されたそうで、気分よく食べられるのではないかと期待したからです。和久傳は京都市内に4店舗ありますが、東京で料理を売っている同名の店もこの「支店」の管轄。「西湖」という名前の菓子も人気です。

 大徳寺のすぐ横、こじゃれたお店に入ると、すぐにお土産用のものが置かれています。食事は2F。細い階段を上がると、カウンターが10席ほど。すでに4人の「おねえさまたち」がいらっしゃいました。どうやら関西圏の方たちらしい。

 あけび茶、そして最初にお酒が一口。カウンターの中には料理長がいらっしゃって料理を出してくれます。雰囲気的には充分合格。いよいよ料理の始まりです。

・あけび茶
・和久傳調製吟醸酒
・八寸(つくし、エンドウ豆のお豆腐、モモの身の煮物、ウド味噌、蚕豆素揚げ、桜の葉の煮物、フキのの酢漬け/杏)
・椀:ヨモギ麩・白みそ
・酢の物:ミョウガ、はす、ワラビ
・白和え:大徳寺麩
・揚げ物:タケノコ、椎茸、高野豆腐、木の芽、せり
・焼き物:焼きもち・ふき味噌餡、葉ワサビ
・食事:ゆりねと松の実入りご飯、お漬け物(瓢箪、柴漬け、大根、蓮の実の大徳寺納豆漬け)
・デザート:西湖、お抹茶

 八寸を食べてちょっと首をひねりました。「野菜だけだから十分に味に変化を付けなければならない」と考えているかのような料理だったからです。甘いものはかなり甘めに煮る、辛いものは辛く、酸味も強い。もちろんまずくはないのですが、野菜に対するスタンスが美山荘とは正反対に感じられました。素材に対する愛情の違いなのかなぁ・・・

 そのような思いは、酢の物でさらに強くなりました。蓮は火の通し方がよろしくありません。料理をする方なら分かると思いますが、でんぷん質が残っているような食感になってしまっています。ワラビはアクが邪魔。下ごしらえの失敗か・・・

 一同、だんだん会話が少なくなって行きます。そして揚物が出て「・・・・」

 まず、メインであろう筍がダメ。火の通し方がとにかく粗雑です。外側はぱさぱさ、中は硬くなっている。椎茸や高野豆腐はそこそこ美味しいのですが・・・

 焼き物は、ヨモギ味噌を中に入れたお餅。これは面白いし、私は好きでした(賛否両論でしたが・・)。最後の御飯もけっこうしっかり味がついている。

 全体として、「野菜だけでどうやって満足させるか」と考えすぎている料理だと思いました。素材がよければ、野菜の味を自然に引き出すだけで充分なのに、何かをしようとしているのでしょうか。料理としてとても面白いものだとは思いますが、このクオリティーで5000円の昼食では、と思わざるを得ないものでした。

 というわけで、ややがっかりして京都旅行は終了。美山荘は「おおあたりぃ」、思いがけず「らく山」という名店に出会えた喜びがありましたが、あとは「びみょん」です。お店選びは難しい、と痛感した今回の旅行でした。

 美山荘は「とんでもない山奥」にあります(笑)。どんなにとんでもないかは、グーグルマップを見てみましょう(こちらhttp://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&time=&date=&ttype=&q=京都府京都市左京区花脊原地町大悲山&ie=UTF8&z=15&iwloc=addr&om=0 )。ここがまだ「京都市左京区」なのですから、京都市の広さがわかります(それでも、全国では46位の広さでしかないようですが)。行くことが決まるまでは、比叡山のちょい北くらいだろう、なんて思っていたのですが、甘かったよああ甘かった。車酔いする人はたどり着けそうもないところですね。

 その広さは、車で京都市内から向かうと痛感します。文字通り「二山超えて」なのです。京都市内からくねくねと山を登るように進むと、鞍馬に到着します。ここまでは「なんとなく人がいそう」なところがほとんどなのですが、鞍馬を超えると風景は一変します。ときどき集落を通過するのですが、後は山道。なにしろ、鞍馬を過ぎてからは道中ほとんど携帯電話が通じません(ちなみに、ソフトバンクじゃありません。ドコモです)。うねうね道でバスとすれ違うと大変です。

 京都市内から1時間半ほどで目的地に到着。ドライバーを務めてくれた友人に深く感謝(_ _)

 道々、新緑の美しさとすがすがしさ(午前中まで雨だったのですがよいお天気になりました)を満喫していたのですが、美山荘のまわりもとても気持ちが良い。空気が全く違うのもわかります。雨上がりなので、美山荘の横を流れる渓流にはやや濁りがありましたが、それでも水の美しさはよくわかります(翌日朝には本当に水も澄み切っていました)。

 車が着くと、若い仲居さん、続けて男性がやってきました。荷物を運んでいただいて、部屋に入ります。

イメージ 1 美山荘は母屋と別館の二棟でできています。母屋は4分割できる大きな座敷がひとつですので、原則として母屋には一組。お食事を取る部屋も母屋にあります(母屋は部屋食もできる)。別館は4部屋。部屋に入ると、お茶とお菓子(あけび茶、よもぎ餅、お抹茶)がだされて女将さんがご挨拶に。はっとするような凛々しい、美しい方です(でも、どうして良い旅館の女将って、どこも麗しく見えるのでしょう)。あけび茶はほっとする香りと味。よもぎ餅は「どうしてこんなに味が濃いの?」というくらいヨモギの味と香りがぎっしり詰ったものです。【写真1枚目/本館入り口】

イメージ 2イメージ 3 午前中までの雨が嘘のように晴れ上がり、別館の部屋からは渓流と新緑が目に鮮やかです。ちょうどよい季節で、部屋が新緑で緑の照明をされているよう。季節季節に違った喜びがあるとは思いますが「良い時にきたなぁ」とちょっぴり満足。お部屋にはみたことがないお花がいけられています。白い「ぽわぽわ」したお花が不思議な方向に向かっている。「なんていう花ですか?」と聞くと「うわみずの桜といいます」。一同「???」。「木で咲いている時は、花が全部下を向いています。それで、上を見ない、という意味の名前になりました」うーん。日本語って美しいですね。戻ってからネットで調べると、たしかにありました。
【2枚目/部屋からのながめ、3枚目/上不見桜】

 なんで戻ってから調べたのかと言うと、美山荘では携帯が通じないからなんです。部屋にはテレビもなく新聞の用意もありません。もちろん無線LANなんてとんでもない(笑)。ほんとうに俗世間から隔絶されたところです。「基本は料理屋」ということだそうで、「遠くから来た方がお帰りになれないのでお泊まりいただく」というのがコンセプト。それでも、ホスピタリティと接客は一流です。

イメージ 4イメージ 5 風呂/食事まで少し時間があったので、外に散策に。裏山には峰定寺というお寺があり、上って行くのがかなりきつい散歩道だそうですが、「雨の日はダメ」ということで門が閉まっていました。渓流沿いにバス停の方にぶらぶらと。なにしろ空気が気持ちよく、その上雨上がりに新緑が美しく映えています。これだけで充分なごちそう。たらたらと小一時間ほど自然を満喫しました。
【4、5枚目/新緑と渓流】

 散歩から戻ってからお風呂に。風呂は温泉ではありません。別館には大小二つの風呂がありますが、小さい方は本当に小さくて使っていないようです。基本的には、大きなお風呂を「部屋ごとに」順番に使うスタイル。大きなガラスから外の明るい光がふんだんに入ってくる、とても気持ちのよい風呂で、温泉ではなくても十分にリラックスできます。

イメージ 6イメージ 7 さて、お待ちかねの夕食。この時期を選んだのはやはり山菜に期待してでした。献立を見ていただければ分かりますが、その点でも期待以上のお料理を堪能できました。食事をしたのは本館のカウンター席。カウンターと言っても、ゆったりした素晴らしい雰囲気のもの。もう還暦というのにとってもチャーミングな親方が、料理をしながら山菜のことや料理のことなどをたっぷりお話ししてくれて、食事も会話もとても楽しいものでした。【6枚目/献立、7枚目/カウンター】

・菜篭:ノビルからし酢味噌、いたどりの煮物、フキノトウと椎茸の白和え、ホワイトアスパラ・花山椒風味照り焼き、片栗の根・梅風味、コゴミの胡桃味噌、鴨ロースト、川海老から揚げ、黄身味噌漬け、とちもち
・向付:イワナ、のびるおろし、ウドのたたき、すみれの花
・汁:ヨモギ生麩、からし白味噌
・進肴:塩竈焼き
・揚物:たらの芽、こごみ、こしあぶら、タンポポ、いたどり、ギョウジャニンニク、フキノトウ、ツツジの花
・口取:若狭カレイ、たらの芽、うるい、赤ウド
・お凌ぎ:鯖寿司
・煮物椀:鯉の揚げ物、新ショウガの豆腐、かたくり、ウドの椀(柚のつぼみ)
・焼き物:アマゴ木の芽焼き、葉ワサビ
・炊合:筍うなぎ、やまふき、わらび
・勝負追加(爆):コイの刺身
・御飯:芹ごはん、香の物
・水物:アーモンド・ブランマンジュ、スナックパイン、ハニーいちご
・菓子:よもぎ餅、おうす

 お料理はどれも変化球ではなく「王道」です。しかし、親方の料理とお話からは、山菜や川の魚を大切にしている気持ちがたっぷりと伝わって来ます。山で生えている様子や料理のコツなどのお話を聞かせていただきながら、楽しい時間がゆっくりと過ぎていきました。

 最初の「篭」で興味深かったものは、片栗ととちもち。片栗の根って、ほのかな甘みがとっても嬉しい。とちもちは素朴な味ですが、食べ終わった後に清々しさが残るくらい丁寧に作られています。でも、いたどりもホワイトアスパラもおいしかったし、川海老もたまごも・・・うーん、全部美味しかったかも。献立を見ていただければ分かるように、この後も出てくる皿にそれぞれ山菜が使われています。

 天ぷらは目の前で揚げられたものが順番に出されます。いたどりとツツジの花以外は比較的「おなじみ」のものですが、軽やかに揚げられた天ぷらは山菜の風味がしっかりと感じられます。ひかくてきじっくりと揚げているように見えていたのですが(時間がかかっていた)火はもちろん通り過ぎなどではありません。どういうマジックを使ってるんだろう?

 筍の塩竈焼きとイワナのお刺身にはノックアウトされました。筍は丸ままではなく、下仕事をしたものを皮で包んでさらに塩竈で焼いてある。筍の香りと味が「ぎゅっ」と詰ったような感じで、まさに筍料理の王様でしょう。イワナは取ってからしばらく活かし込んだものらしいのですが、大きさは「本当にイワナ?」というぐらい大きく、きれいなピンク色の身からは想像もできないような味が引き出されていました。

 お刺身といえば、私が「鯉ってあんまり・・」という話をしていたら、親方がメニューにない鯉の刺身を「勝負です」と言って出して下さいました(笑)。これが、とっても美味しかった。私の負けです(笑)。そういえば、池で鯉が泳いでいましたね。

 これだけたくさん食べたのに、最後の芹御飯はお代わりをしてしまいました。これがもっと味の濃い御飯だったら、こんなに食べられなかったでしょうね。お漬け物もとっても美味しくいただきました。

 最後のよもぎ餅も、「よもぎぃいいいい」という感じです。本当に満足。

 翌朝はゆっくり起きて、またカウンターで朝ご飯。夜に比べると総じて味付けが濃く、「ごはんのおかず」です。昨晩あれだけ食べたのに、御飯が進むこと進むこと・・・

梅湯
ほうれん草と焼き椎茸のおひたし
目の前で作った豆腐の餡かけ
鯖のへしこ
油揚げと菜っ葉のおひたし
筑前煮
いたどりの味噌汁
ご飯、漬け物(赤かぶ、たくあん、伽羅蕗など)

 へしこって美味しいですよね。御飯にそのまま乗せて食べても良いのですが、「お茶漬けがしたい」とお願いして、お茶漬けバージョンも。あまりに美味しそうに食べているので、親方が追加を焼いて下さいました。

 メニューを見ていただければ分かるように、動物性タンパクは鯖だけなんです。でも満足度は高い。私の好みから言えば、もう少し薄味でもいいですけど・・・

 好き嫌いはあるかもしれませんが、美山荘のお料理は「ここでしか食べられない」喜びがあります。こういう料理を出されると、私は簡単に参ってしまいます。温泉ではない、新聞がない、そんなことは問題になりません。私の「好きな旅館」としては一番になったかもしれません。

 食事後、少しゆっくりして美山荘を出発。

イメージ 1

 ホテルの入り口まで来て「さて、どうするか」。チェックアウトの時間まで2時間。ホテルで「ころころ」するか錦市場を見に行くか。

 実は、私は錦市場をゆっくり見たことがありません。市場を見るのは大好きで、昨年の仙台旅行でも空き時間を見つけて市場に行きました。京都は何度も来ているのですが、何故か錦市場は縁がありませんでした。にゃんこは「ころころ」を選択し(笑)、友人夫妻と錦市場へ。市場を歩く楽しみは、その土地の産品を見ることや買い食いですが、今回も十分に楽しみました。

 京都市役所の向かいから寺町通のアーケードに入ります。1ブロックほど南下すると「とり市」というお店があります。タケノコの専門店で、前日の食事時にらく山の大将から聞いていたお店です。そろそろタケノコのシーズンは終わりですが、お店には山のような堀立のタケノコが置いてありました。面白かったのは、上級品(1万円を超えるようなもの)以外に「家庭用」と書かれた1000円くらいのものがたくさんあったこと。いずれも小型で、形が曲がっていたりしていました。でも、根っこが真っ白なのは京都のタケノコの特徴ですね。こういうものがこの値段で買えるのだったら、タケノコももっと気軽に食べられます。買える日に寄って、それを持ってかえって「その日のタケノコ」を食べようか・・・とかなり迷いました(結局断念/汗)。

【1枚目/寺町通りの筍専門店「とり市」】

 寺町通をさらに南下すると錦市場の入り口にたどり着きます。市場には「がいじーん」がたくさん。我々もそうですが、「いかにも観光客」という人々が多い。さまざまなお店を回って感じたことは、観光客に対するスタンスの違いでした。とても愛想よく丁寧に説明して下さるお店も多いのですが、あからさまに「いやーん」な顔をされることもあります。観光客のほとんどは「ひやかし」ですから仕方がないと思いますが、その違いがなかなか面白かった。もちろん、明らかに「観光客相手」の商売を取り入れているお店もたくさんあります。

 買い食いしたかった筆頭は、おばんざいの「はも」。まだ最盛期ではありませんが、それでもかなり売られています。大きいものを買わないと食べられないかな・・・と思っていたら、なんと店先で一口大のものを売っているお店がちらほら。あきらかに観光客狙いなのですが、助かります。で、食べてみると、やっぱり美味しい(^^)。あとは、棒ダラの煮物を「一切れだけ売って下さい」と無理を言って食べました。棒ダラは懐かしい食べ物で、祖母が実家にいた頃にはお正月の定番料理でした。戻すのに1週間くらいかかるので、家庭で作るのはけっこう面倒で、なかなか売られていないこともあってもう何年も食べていないので、つい懐かしくて食べてしまいました。これはちょっと甘過ぎ(苦笑)。

 丹波の豆から作られたものをたくさん置いてあるお店、京野菜のお店、お漬け物のお店などを順にじっくり見て、とても楽しい時間。市場はいいですね。
イメージ 2
【2枚目/焼き鱧をこんな風に売ってます】

 さて、ホテルに帰ってにゃんこをピックアップ。「お昼は軽めに」ということで、知人のお勧めのうどん屋に行くことに。京都ホテルからタクシーに乗って行き先を言うと、タクシーの運転手さん

「ふっっ」

な、な、なんなんだ、この反応は(汗)

「まぁ、美味しいと感じるものは人それぞれですから・・・」

 なんだか「いやーん」な感じが漂い始めます・・・それでも、時間もあまりないし、これから店探しをする気にもなれず、初志貫徹。残念ながら「ああ、タクシーの運転手さんって、結構グルメなのね」という結果とあいなりました。

・うどん「権兵衛」

食べたもの:きつね(甘い/きざみ)、けいらん(卵とじ)

 お店は結構大きめ。入り口は小さいのですが、奥にテーブルと座敷があります。30席くらいでしょうか。うどん屋と聞いていたので、表に「蕎麦処」と書いてあったので一瞬迷いましたがここでいいようです。

 メニューはふつうにたくさんありますが、「きざみ」と「けいらん」を勧められていたのでそれを注文。注文してから、3分くらいで「けいらん」が到着。

「・・・」

 そうなんです。一度茹でたうどんをお湯にくぐらせて出すのですね。方式としては立ち食いうどんと同じ。もちろん、腰はありませんし、小麦の味も全くしません。ご一緒させていただいた友人の1人は神戸出身で京都の大学に通っていたのですが、油揚げ(甘いもの)を一口食べて「ダメだ・・・」

 けいらんの卵は上手に処理されています。「とじる」のではなく、湯葉のようにひらひらするように火が通されていて、なかなか面白い食感です。これで卵そのものと出汁が美味しければ、よい料理になるでしょう。

 これで、値段は結構高い。ふつーに800円とかします。

 京都の方はよくご存知なのでしょうが、知らない方がガイドブック等を見て「美味しい京都のうどん屋さん」と期待して行くと、がっかりする可能性が強いと思いますので、ご注意を。

 食事後、レンタカーを借りていよいよ目的の「美山荘」へ!!
イメージ 1 イメージ 2 イメージ 3 イメージ 4 イメージ 5 イメージ 6 イメージ 7 イメージ 8

イメージ 8

 今回の目的のひとつが、瓢亭の朝がゆです。何百年も続いているという日本の会席の最も伝統ある店ですが、朝がゆもその「餡」とともにとても有名。一度は食してみたいと思っていました。朝は「朝がゆ」コースで4500円。

【写真一枚目/瓢亭別館暖簾、2枚目/瓢亭の朝コースの目印、3枚目/本館の入り口】

 今回は新しく建てられた別館です。夜や夏期は本館でも食べられるようですが、まだ木の香りが強く漂う新館での朝ご飯。5組ほど入れるテーブル席に通されました(奥に、もう少し席数が多い座敷があるようです)。8時の予約でしたが、すでに先客が一組。

 おしぼりとお茶が出てくると、まず梅湯が出て来ます。梅と昆布の飲み物。スタートとしては上々です。しかし、料理が出て来て食べ始めると、期待は急速にしぼんでいきました。

お食事の内容

・菜の花芥子醤油和え
・半熟卵、松風、サクラ寿司、海老真丈、そら豆
・タケノコ煮物、鯛の子を固めたもの
・鯛の蒸し物ともずくの酢の物(割り出汁かけ??)
・海苔と豆腐の椀
・おかゆ、漬け物

 最初に、前菜と瓢箪形の焼き物の三段の器に入ったお料理が出ました。一目見て「酒だ・・・」。そして一口食べて「お酒くださーい」

 基本的にはお料理を頂いてからおかゆを食べます。つまり、お料理はご飯のおかずではない。もちろん朝ですから、酒の肴でもないはずです。ですが・・・とにかく味が濃い。これを、飲み物やご飯なしで食べきるのはかなり辛いと思います。

 極めつけは白身魚の蒸し物。魚は「well-done」で味が消し飛んでいます。それに濃厚な出汁と「すっぱぁ」というくらいの濃いお酢のタレがかかっている(というか、泳いでいる・・・)。飲んべえの私以外の3人は、「おかゆが出てくるまでとっておく・・」とその時点での完食を断念しました。

「一子相伝」といわれている卵も、確かに美しいのですが、今なら家庭でもこのくらいの半熟卵を作るのは簡単。卵自体は、普段食べているリアル・オーガニック卵などの卵本来の味とはかけ離れたものです。

 タケノコと鯛の子の煮物も味が濃い。おかげで、朝から酒が進んでしまいました。豆腐の椀も肝心の豆腐がダメ。豆の味も香りも貧弱で、確かに「昔の豆腐」です(苦笑)。海苔の風味だけが華やかで、一同「・・・・」

 いや、いいんです。お目当てはおかゆですから、おかゆが美味しければ・・・特に「餡」に期待!!

 私はお料理をほぼ食べ尽くし(酒を飲み尽くし・・・)他の三人は料理がちらほらと残った状態で、待ちに待ったおかゆがやってきました。わくわくしながら、まずは餡をかけずにおかゆを一口・・・

「うーん、びみょん・・」

 おかゆの命は、お米と水です。たしかに、お水がとても美味しい。良い水をたっぷり含んだお米に水の味をしっかり感じます。しかし、季節的なものもあるのでしょうか、ご飯としてのおいしさはそれほどでもない。

 それより残念だったのは「餡」でした。まさに、これを食べに来たといってもよいくらい期待していたのですが・・・確かに、よい鰹を使ったおいしい餡です。だけど、それだけ。このくらいの餡なら私でも作れそう。数年前に金沢で食べた、かきたての鰹節をたっぷり使ったお茶漬けの鮮烈さ、繊細さとは比べ物になりません。

 というわけで、期待が大きかったのでがっかりした、というよりは、根本的にわざわざ食べに来るものではないとしか思えませんでした。でも、よく考えれば当たり前なんです・・・・

 瓢亭は、朝/昼/夜とフル回転。夜はフルコースですから、親方も煮方も焼き方も、主要なメンバーは朝にはタッチできないはずです。ですから、魚の火の通り方も酷いものだったのでしょう。要するに「観光客相手」の商売なのですね。

 それに、400年を超える伝統といっても、遥か昔は調味料をふんだんに使った料理が高級だったはず。「だから、こんなに出汁や味付けが濃いんだ・・・」といぢわるな感想も出て来てしまいました。

 瓢亭の評価は、夜を食べないとできないのかもしれません。しかし、現実問題として朝がゆだけを食べにくる方も多いはず。そういった方に、「過剰な期待はしないでくださいね」と言い添えたいと思います。

 食べ終わってお散歩をして帰ることに。瓢亭から南禅寺の方にぶらぶらと散策。南禅寺に入って山門から本堂へ。新緑が本当に美しくて、とても気持ちの良い散歩になりました。
【4枚目/南禅寺、5枚目/南禅寺の鮮やかな新緑】

[ そして琵琶湖から運ばれて来た水を通す「ローマ式」水道(琵琶湖疎水)を見物。うーん、あの上を水が流れているのね、と思いながら小さな道を上ると、水路まで上がれました。
【6、7枚目/ローマ式水道を思い出させる疎水、8枚目/疎水上部】

 水路に沿って上流へ300メートルほど進むと、発電所が。もちろん大規模なものではありませんが、最初の市電の電気を取ったという由緒正しき発電所です。そこを下ると、地下鉄東西線の蹴上駅に「偶然」到着(苦笑)。地下鉄に乗ってホテルまで戻ることになりました。

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


.
tam*k*ny*nko
tam*k*ny*nko
男性 / B型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(1)
  • ぴあ猫
友だち一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

標準グループ

登録されていません

Yahoo!からのお知らせ

よしもとブログランキング

もっと見る

プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事