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●10月6日 |
旅行記
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美山荘からレンタカーで京都駅へ。荷物をコインロッカーに預けて、再び錦市場でお買い物。ご一緒したYさんは「夜のおかず」と、天然鰻をゲット。なんと児島の「シャコうなぎ」で、「川口水産」というところのお取り寄せでときどき買っているものです。とっても美味しいうなぎなので、お試しあれ。 |
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美山荘は「とんでもない山奥」にあります(笑)。どんなにとんでもないかは、グーグルマップを見てみましょう(こちらhttp://maps.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&geocode=&time=&date=&ttype=&q=京都府京都市左京区花脊原地町大悲山&ie=UTF8&z=15&iwloc=addr&om=0 )。ここがまだ「京都市左京区」なのですから、京都市の広さがわかります(それでも、全国では46位の広さでしかないようですが)。行くことが決まるまでは、比叡山のちょい北くらいだろう、なんて思っていたのですが、甘かったよああ甘かった。車酔いする人はたどり着けそうもないところですね。 その広さは、車で京都市内から向かうと痛感します。文字通り「二山超えて」なのです。京都市内からくねくねと山を登るように進むと、鞍馬に到着します。ここまでは「なんとなく人がいそう」なところがほとんどなのですが、鞍馬を超えると風景は一変します。ときどき集落を通過するのですが、後は山道。なにしろ、鞍馬を過ぎてからは道中ほとんど携帯電話が通じません(ちなみに、ソフトバンクじゃありません。ドコモです)。うねうね道でバスとすれ違うと大変です。 京都市内から1時間半ほどで目的地に到着。ドライバーを務めてくれた友人に深く感謝(_ _) 道々、新緑の美しさとすがすがしさ(午前中まで雨だったのですがよいお天気になりました)を満喫していたのですが、美山荘のまわりもとても気持ちが良い。空気が全く違うのもわかります。雨上がりなので、美山荘の横を流れる渓流にはやや濁りがありましたが、それでも水の美しさはよくわかります(翌日朝には本当に水も澄み切っていました)。 車が着くと、若い仲居さん、続けて男性がやってきました。荷物を運んでいただいて、部屋に入ります。 【2枚目/部屋からのながめ、3枚目/上不見桜】 なんで戻ってから調べたのかと言うと、美山荘では携帯が通じないからなんです。部屋にはテレビもなく新聞の用意もありません。もちろん無線LANなんてとんでもない(笑)。ほんとうに俗世間から隔絶されたところです。「基本は料理屋」ということだそうで、「遠くから来た方がお帰りになれないのでお泊まりいただく」というのがコンセプト。それでも、ホスピタリティと接客は一流です。 【4、5枚目/新緑と渓流】 散歩から戻ってからお風呂に。風呂は温泉ではありません。別館には大小二つの風呂がありますが、小さい方は本当に小さくて使っていないようです。基本的には、大きなお風呂を「部屋ごとに」順番に使うスタイル。大きなガラスから外の明るい光がふんだんに入ってくる、とても気持ちのよい風呂で、温泉ではなくても十分にリラックスできます。 ・菜篭:ノビルからし酢味噌、いたどりの煮物、フキノトウと椎茸の白和え、ホワイトアスパラ・花山椒風味照り焼き、片栗の根・梅風味、コゴミの胡桃味噌、鴨ロースト、川海老から揚げ、黄身味噌漬け、とちもち ・向付:イワナ、のびるおろし、ウドのたたき、すみれの花 ・汁:ヨモギ生麩、からし白味噌 ・進肴:塩竈焼き ・揚物:たらの芽、こごみ、こしあぶら、タンポポ、いたどり、ギョウジャニンニク、フキノトウ、ツツジの花 ・口取:若狭カレイ、たらの芽、うるい、赤ウド ・お凌ぎ:鯖寿司 ・煮物椀:鯉の揚げ物、新ショウガの豆腐、かたくり、ウドの椀(柚のつぼみ) ・焼き物:アマゴ木の芽焼き、葉ワサビ ・炊合:筍うなぎ、やまふき、わらび ・勝負追加(爆):コイの刺身 ・御飯:芹ごはん、香の物 ・水物:アーモンド・ブランマンジュ、スナックパイン、ハニーいちご ・菓子:よもぎ餅、おうす お料理はどれも変化球ではなく「王道」です。しかし、親方の料理とお話からは、山菜や川の魚を大切にしている気持ちがたっぷりと伝わって来ます。山で生えている様子や料理のコツなどのお話を聞かせていただきながら、楽しい時間がゆっくりと過ぎていきました。 最初の「篭」で興味深かったものは、片栗ととちもち。片栗の根って、ほのかな甘みがとっても嬉しい。とちもちは素朴な味ですが、食べ終わった後に清々しさが残るくらい丁寧に作られています。でも、いたどりもホワイトアスパラもおいしかったし、川海老もたまごも・・・うーん、全部美味しかったかも。献立を見ていただければ分かるように、この後も出てくる皿にそれぞれ山菜が使われています。 天ぷらは目の前で揚げられたものが順番に出されます。いたどりとツツジの花以外は比較的「おなじみ」のものですが、軽やかに揚げられた天ぷらは山菜の風味がしっかりと感じられます。ひかくてきじっくりと揚げているように見えていたのですが(時間がかかっていた)火はもちろん通り過ぎなどではありません。どういうマジックを使ってるんだろう? 筍の塩竈焼きとイワナのお刺身にはノックアウトされました。筍は丸ままではなく、下仕事をしたものを皮で包んでさらに塩竈で焼いてある。筍の香りと味が「ぎゅっ」と詰ったような感じで、まさに筍料理の王様でしょう。イワナは取ってからしばらく活かし込んだものらしいのですが、大きさは「本当にイワナ?」というぐらい大きく、きれいなピンク色の身からは想像もできないような味が引き出されていました。 お刺身といえば、私が「鯉ってあんまり・・」という話をしていたら、親方がメニューにない鯉の刺身を「勝負です」と言って出して下さいました(笑)。これが、とっても美味しかった。私の負けです(笑)。そういえば、池で鯉が泳いでいましたね。 これだけたくさん食べたのに、最後の芹御飯はお代わりをしてしまいました。これがもっと味の濃い御飯だったら、こんなに食べられなかったでしょうね。お漬け物もとっても美味しくいただきました。 最後のよもぎ餅も、「よもぎぃいいいい」という感じです。本当に満足。 翌朝はゆっくり起きて、またカウンターで朝ご飯。夜に比べると総じて味付けが濃く、「ごはんのおかず」です。昨晩あれだけ食べたのに、御飯が進むこと進むこと・・・ 梅湯 ほうれん草と焼き椎茸のおひたし 目の前で作った豆腐の餡かけ 鯖のへしこ 油揚げと菜っ葉のおひたし 筑前煮 いたどりの味噌汁 ご飯、漬け物(赤かぶ、たくあん、伽羅蕗など) へしこって美味しいですよね。御飯にそのまま乗せて食べても良いのですが、「お茶漬けがしたい」とお願いして、お茶漬けバージョンも。あまりに美味しそうに食べているので、親方が追加を焼いて下さいました。 メニューを見ていただければ分かるように、動物性タンパクは鯖だけなんです。でも満足度は高い。私の好みから言えば、もう少し薄味でもいいですけど・・・ 好き嫌いはあるかもしれませんが、美山荘のお料理は「ここでしか食べられない」喜びがあります。こういう料理を出されると、私は簡単に参ってしまいます。温泉ではない、新聞がない、そんなことは問題になりません。私の「好きな旅館」としては一番になったかもしれません。 食事後、少しゆっくりして美山荘を出発。
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ホテルの入り口まで来て「さて、どうするか」。チェックアウトの時間まで2時間。ホテルで「ころころ」するか錦市場を見に行くか。 実は、私は錦市場をゆっくり見たことがありません。市場を見るのは大好きで、昨年の仙台旅行でも空き時間を見つけて市場に行きました。京都は何度も来ているのですが、何故か錦市場は縁がありませんでした。にゃんこは「ころころ」を選択し(笑)、友人夫妻と錦市場へ。市場を歩く楽しみは、その土地の産品を見ることや買い食いですが、今回も十分に楽しみました。 京都市役所の向かいから寺町通のアーケードに入ります。1ブロックほど南下すると「とり市」というお店があります。タケノコの専門店で、前日の食事時にらく山の大将から聞いていたお店です。そろそろタケノコのシーズンは終わりですが、お店には山のような堀立のタケノコが置いてありました。面白かったのは、上級品(1万円を超えるようなもの)以外に「家庭用」と書かれた1000円くらいのものがたくさんあったこと。いずれも小型で、形が曲がっていたりしていました。でも、根っこが真っ白なのは京都のタケノコの特徴ですね。こういうものがこの値段で買えるのだったら、タケノコももっと気軽に食べられます。買える日に寄って、それを持ってかえって「その日のタケノコ」を食べようか・・・とかなり迷いました(結局断念/汗)。 【1枚目/寺町通りの筍専門店「とり市」】 寺町通をさらに南下すると錦市場の入り口にたどり着きます。市場には「がいじーん」がたくさん。我々もそうですが、「いかにも観光客」という人々が多い。さまざまなお店を回って感じたことは、観光客に対するスタンスの違いでした。とても愛想よく丁寧に説明して下さるお店も多いのですが、あからさまに「いやーん」な顔をされることもあります。観光客のほとんどは「ひやかし」ですから仕方がないと思いますが、その違いがなかなか面白かった。もちろん、明らかに「観光客相手」の商売を取り入れているお店もたくさんあります。 買い食いしたかった筆頭は、おばんざいの「はも」。まだ最盛期ではありませんが、それでもかなり売られています。大きいものを買わないと食べられないかな・・・と思っていたら、なんと店先で一口大のものを売っているお店がちらほら。あきらかに観光客狙いなのですが、助かります。で、食べてみると、やっぱり美味しい(^^)。あとは、棒ダラの煮物を「一切れだけ売って下さい」と無理を言って食べました。棒ダラは懐かしい食べ物で、祖母が実家にいた頃にはお正月の定番料理でした。戻すのに1週間くらいかかるので、家庭で作るのはけっこう面倒で、なかなか売られていないこともあってもう何年も食べていないので、つい懐かしくて食べてしまいました。これはちょっと甘過ぎ(苦笑)。 丹波の豆から作られたものをたくさん置いてあるお店、京野菜のお店、お漬け物のお店などを順にじっくり見て、とても楽しい時間。市場はいいですね。 【2枚目/焼き鱧をこんな風に売ってます】 さて、ホテルに帰ってにゃんこをピックアップ。「お昼は軽めに」ということで、知人のお勧めのうどん屋に行くことに。京都ホテルからタクシーに乗って行き先を言うと、タクシーの運転手さん 「ふっっ」 な、な、なんなんだ、この反応は(汗) 「まぁ、美味しいと感じるものは人それぞれですから・・・」 なんだか「いやーん」な感じが漂い始めます・・・それでも、時間もあまりないし、これから店探しをする気にもなれず、初志貫徹。残念ながら「ああ、タクシーの運転手さんって、結構グルメなのね」という結果とあいなりました。 ・うどん「権兵衛」 食べたもの:きつね(甘い/きざみ)、けいらん(卵とじ) お店は結構大きめ。入り口は小さいのですが、奥にテーブルと座敷があります。30席くらいでしょうか。うどん屋と聞いていたので、表に「蕎麦処」と書いてあったので一瞬迷いましたがここでいいようです。 メニューはふつうにたくさんありますが、「きざみ」と「けいらん」を勧められていたのでそれを注文。注文してから、3分くらいで「けいらん」が到着。 「・・・」 そうなんです。一度茹でたうどんをお湯にくぐらせて出すのですね。方式としては立ち食いうどんと同じ。もちろん、腰はありませんし、小麦の味も全くしません。ご一緒させていただいた友人の1人は神戸出身で京都の大学に通っていたのですが、油揚げ(甘いもの)を一口食べて「ダメだ・・・」 けいらんの卵は上手に処理されています。「とじる」のではなく、湯葉のようにひらひらするように火が通されていて、なかなか面白い食感です。これで卵そのものと出汁が美味しければ、よい料理になるでしょう。 これで、値段は結構高い。ふつーに800円とかします。 京都の方はよくご存知なのでしょうが、知らない方がガイドブック等を見て「美味しい京都のうどん屋さん」と期待して行くと、がっかりする可能性が強いと思いますので、ご注意を。 食事後、レンタカーを借りていよいよ目的の「美山荘」へ!!
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