蜀人物

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基本的に正史をもとに蜀の人物について記事にしてます

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「魏延を肯定する」

■「謀反の相があって油断出来ない」 (「演義」)
突然こんな事言われたら誰だって嫌になりますよ。

魏延文長 ?〜234 征西大将軍


日頃から楊儀とソリが合わずに結局は謀反を図ったとして殺されてしまいますが、なんだかこの人かわいそうですよね‥実力だってあったのに。


魏延の不幸其の一『劉備の死』
劉備が漢中王になると張飛が太守になるのではという予想に反して魏延が漢中太守に抜擢されたのは有名な話です。劉備が死んでしまった事で魏延を信用してくれる人物がいなくなってしまいました。


魏延の不幸其の二『孔明から嫌われていた事』
【217年 第一次北伐にて】
漢中に駐屯していた蜀軍。魏延は孔明に、
『長安を守る夏侯楙は年若く、臆病で、戦に疎い人物です。私に兵5000を与えて下されば、褒中から秦嶺、子午谷を経て北に向かへば10日程で長安に達します。突然の我が軍の出現に性格からいって夏侯楙は逃走するでしょう。この間に丞相は本体を率いて斜谷より長安へ進出し私と合流すれば長安は平定する事が出来ます』
‥却下。
博打的要素も強いですが一撃必殺の策だと思うんですけどね。

劉備と孔明のどちらが人を見る目があったかといえば間違いなく劉備。
もしも劉備だったらこの策をもしかしたらとったかもしれません。
戦略に優れた法正だったらこの策をもっと昇華させて最高の策にしたかもしれません。
権力者が慎重派(当時の蜀の国力を考えればしょうがないのかもしれませんが‥)の孔明だった事が魏延にとっての不幸の要因の一つです。当然群臣は権力者になびきますしね。


魏延の不幸其の三『誰か一人でも親密な関係にある人物がいれば‥』
【234年 第四次北伐にて】
病の重くなった孔明は後事を費禕、姜維、楊儀らに託します。死後の撤退に関してです。この時の指示では殿軍は魏延。しかも、もし魏延が命令に従わない時は置き去りにするようにと。この時魏延は、
『丞相が亡くとも私がいるではないか。丞相の直属である貴方たちは御遺体を担いで帰国なされ。私は諸軍を率いて敵を討つ。一人の死によって天下の大事を逃す事は出来ぬ』
と。ですが、残念な事に魏延に味方する者も諌める者も蜀にはいませんでした‥
魏延は楊儀たちの動向を調べるのですが、命令通り撤退をはじめています。
怒り心頭の魏延は先回りして彼らが帰国できないようにします(これはやっちゃいけない事でした‥)
楊儀と魏延は互いに上表します。
魏延は南谷口に陣を敷き、追ってきた楊儀を待ちうけますが、次第に兵の数も減り結局漢中に逃走をはかります。ですが楊儀の命を受けた馬岱に首を斬られてしまいます。
楊儀はその首を踏みつけたのは有名な話です。さらに楊儀は魏延の一族を皆殺しにしてしまいます。

もし共に大事を語り合える人物がいたならこの時も結果は違っていたかもしれません‥


という感じで魏延の名誉を少し挽回してみました。

「法正孝直」

軍師としては孔明よりも好きな人物です。

法正孝直 176〜220 尚書令・護軍将軍


法正を評する言葉に次のような言葉があります。

『成敗を著見し、奇画策算あり』

「成功するか失敗するか、あらかじめ見通すほどの洞察力を持ち、誰も思いつかないような策略をめぐらした」というような意味です。劉備が蜀に来る前は軍議校尉という役職にいましたが肩書きのみでやるべき仕事を与えられてはいなかったようです。

劉備の入蜀後はその手腕を買われ蜀郡太守・揚武将軍に任命されます。この時諸葛亮は軍師将軍に任命され内政を担当していますが、政策の立案に際して何かと法正に相談したという事です。

対外政策においても漢中進攻戦において軍師として従軍しその知略の限りを尽くします。その功績により尚書令・護軍将軍に任命されるのです。
この時法正は劉備に
「曹操が益州に侵入しなかったのは、必ず内憂があってのこと。淵(夏侯淵)らは大した器量を持たず、しかもこれを討てば簡単に勝利を得られます。漢中を奪った後、農業をさかんにし、軍糧を貯え、敵の隙をみて軍を起こせば、漢室再興はもとより、領土を広げ益州を固め持久の計を図れるます。天与の好機を逃すべきではありません」
と説くのです。

これから一層法正という人物を必要とする220年病を発し死去しています。
劉備は法正の死を悼み何日も涙落し、『翼侯』と諡し、子の法邈に関内侯の爵位を与えます。

有名な話として夷陵の戦いにての大敗を聞いた諸葛亮は
「法正さえ生きていたら、この遠征を思い留まらせる事ができたであろう‥仮に遠征していてもこれほどの大敗には至らなかった‥」
という言葉を残しています。性格的に合わなかったようですが諸葛亮は法正という人物を認めていた事の表れですね。

法正という人物がどれほど蜀にとって大切な人物であったかを示す言葉ですね。

周倉の墓??

イメージ 1

三国志一有名な創作された人物と言えば‥

周倉 ?〜219

その周倉にも墓が存在します。現在の当陽市にある麦城村にあるそうです。ちなみにここは中国公認観光名所になっているとの事‥
創作の人物に墓が存在する事自体がなんだか(理屈はないですが)中国という国らしさを感じさせます。

創作の人物とはいえこの時代に生きた人は無数にいたわけでもしかしたら周倉のような立場にある人物が関羽のそばにもしかしたらいたのかもしれないですね‥

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南蛮の人物達

三国志の中でも一種異質な感じのする『諸葛亮の南征』。演義では諸葛亮の見せ場の一つとして欠かせない部分でもありますが、実際は殆どが演義による創作なのは周知の事です。そこに出てくる人物達も創作な方々が多いのです。以下南蛮編に出てくる人物です。
阿会喃‥正史記述なし
鄂煥‥正史記述なし
木鹿大王‥正史記述なし
金環三結‥正史記述なし
董茶那‥正史記述なし
楊鋒‥正史記述なし
兀突骨‥正史記述なし
忙牙長‥正史記述なし
祝融‥正史記述なし
帯来洞主‥正史記述なし
朶思大王‥正史記述なし
孟優‥正史記述なし
朱褒‥牂牁太守。劉禅が帝位に就くと蜀各地で反乱が起こり、朱褒も単独で反乱を起こす。
高定‥部下が雍闓を殺害
孟獲‥南蛮で心服されていた。懸賞金を懸けられ生け捕りにされた(諸説有『華陽国志・漢晋春秋など』)
雍闓‥益州を根拠地とした南中の豪族。劉備の死後呉は密かに雍闓を永昌太守に任命。蜀に対して反乱を起こす。孔明の討伐軍が到着する前に高定の部下に殺害された。

実際正史に登場してくるのは、朱褒・高定・孟獲・雍闓‥

う〜ん作り過ぎ‥
一つの判断ミスが後世に残る名前を印象の悪いものとしてしまう例が沢山ありますがこの人もその一人になりますね。

糜芳子芳 ?〜?


彼は兄糜竺とともに劉備古参の将として仕えた事で有名ですよね。
196年には劉備に奴僕2000人と金を提供して援助し、
199年以降糜兄弟は劉備に従います。苦楽を共にする主従になるのです。
214年糜芳は南郡太守として関羽と魏にあたりますが、関羽が樊城を攻撃している間に攻めてきた呂蒙と一戦も交えず降伏します。
この出来事で糜芳は『ダメ将軍』として後世に大きく名を残す事になります。確かに劉備の義兄弟を裏切ってしまった事は致命的です‥ここで耐え、呉の攻撃を防ぎ関羽が死ぬ事がなかったら糜芳は一躍名将としてその名を後世に残す事になったんでしょうけどね(武力85知力72政治65魅力80みたいな)。ただ記録を見る限りではそんな事はまるで望めなっかたようです‥

この時の事について『呉書』では
「かつて南郡城内に失火があって武器を焼いた。それを関羽に難詰されて、糜芳は不安を抱いていた。この噂を知って孫権は呉に付くように誘いをかけ、糜芳もその気になる。呂蒙が南郡に攻め寄せるや、糜芳は牛肉と酒を用意して投降した」
とあります。呉からみたものなのでどこまで本当か定かではありませんが、信念の弱そうな人物像が浮かんできてしまいます‥

この後『正史』では『演義』で知られるような最後ではなく、劉備の呉征伐の後も生きていて223年には呉将賀斉に率いられ、胡綜、鮮于丹らと共に蘄春城攻撃に参加したりしています。無難に呉で一生を終えたようです。
ですがこの将軍には後年そんな穏やかな結果は与えてもらえませんでした。

『演義』では降伏後(皆さんよく知るように)‥劉備が呉征伐の軍を起こすと糜芳は共に降伏した傅士仁と相談して呉将馬忠の首を斬り蜀に投降。しかし劉備に許されるはずもなく2人は殺されてしまいます‥
無難に呉で過させるよりも関羽の無念を晴らす形で使われ事になるのですから。

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