連載短編小説「カニのオマージュ」

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掌編小説「カニのオマージュ」最終話

海に着いた。6月だというのに海風は冷たく、そうして夜のオホーツク海はひたすら暗かった。 またしても携帯が鳴る。今度は妻からだった。 「あなた、やっぱり帰ってきて。もう一度、やり直せるんじゃないかと思えてきたのよ。」 「ごめん。僕は会社の金を横領していたんだ。それで会社から指名手配になってるんだよ。やり直すのは無理だ。」 彼女が横でささやく。 「私はやっぱり海に還るわ。課長は自首して。そうすれば、何年かしたら奥さんのところに帰れるわ。」 その言葉を聞いたら不意に涙が溢れて止まらなくなった。 旅館を探してその日は一緒に寝た。 翌朝、旅館を出て、人気のない納沙布岬から海を眺めた。 ふとありえないものが視界に入ったのである。 そこにアンパンをかじりながら部長が現れた。 「もう、空港を降り立っすべて表示すべて表示

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生を享けて初めて京都に行った

2011/6/24(金) 午後 11:20

京都に行った。 何と人として生を享けて初めての出来事である。 日本人として40年以上生きてきたが初めての出来事である。 最初に驚いたのが、神宮丸太町。 詳しい地図で見る 仕事だったので、京都で最初にこの駅に降り立ったのだが、駅の周辺に食べる店が一軒もないのに驚いた。 ビックリである。 やっと見つ ...すべて表示すべて表示

投票に行くべきという押し付け

2011/6/23(木) 午後 11:41

投票に行くべきだ! という押し付けが非常に嫌いである。 というより、投票すべき人だけが投票をするべきだと思っている。 どれほどの人がちゃんと考えて投票権を行使しているだろうか? 100人に1人もいないだろう。 大体の人は、政党名、政策のキャッチフレーズを見て投票しているに過ぎないはずだ。 候補者の外見、 ...すべて表示すべて表示

ツイッター小説である。 ツイッターはご存知の通りミニブログなどとも言われるように、たった140文字しか書けないメディアである。 そんなメディアを利用した小説を書き方が定着しているっていうのが実に驚きだ。 最初は、 「たった140文字で小説といえるほどのものを表現できるわけがない」 と思って馬鹿にしていた。 そもそも自分の場 ...すべて表示すべて表示



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