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参院選に思う

日刊ベリタ(7月12日)に掲載
 http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201607121206162
メルマガ(07月12日)123号に掲載 

昨日参院選が終わりました.改憲勢力が2/3になりました.RDDによる世論調査やビッグデータによる選挙予測通りの状況になってしまいました.RDDによる今回の世論調査では,母集団の性質を代表する正しいサンプル集合であったことになります.特に,ビッグデータによる予測では,今回さらに実証データが増えましたから,モデルの精度はますます向上することが期待できます.デッドヒート状態にある選挙区では,結果予測のアナウンス効果で,正あるいは負のフィードバックが最後の一揺れを起こす場合があるのですが,今回は予測をひっくり返すほどのものではなかったようです.そもそも投票率が低い54.4%(世論調査ではこれより高い予測).「改憲勢力が2/3になるのが良くない」が世論調査では47%でしたが,結果は,改憲勢力が追加公認も入れ77人で64%でした.世論調査では「まだ決めていない」が35%もあったので,これが棄権につながったように思います.比例区の支持政党なしの党に1.2%の得票がありなんたることだ.選挙予測は当てなければならないが,別の見方をすると,結果が予測できるような安定な選挙ではだめだ.この安定さは,NHKを始めとする大手TV・メディアが選挙の様子を報じないために作られたものだ.私はインタネットの中継で,各政党候補の街宣演説を聞いているが,特に自民党候補の質は低い.名前だけを連呼する内容のないものが多い.安倍総理の演説も低俗なものであった.TVの報道だけではこの差はわからない.各党の街宣演説に出会うこともなかった人には,今回の選挙は行く気にもなれない盛り上がらないと感じただろう.争点を隠し投票日を迎え,無風状態で予測通りの安定な結果となったわけだが,これを予測が正しいと喜ぶわけにはいかない.メディアは予測よりも現場と政策内容に切り込んでもらいたいし,市民はアナウンス効果に鋭敏に反応するようでありたい.社会は複雑系なのだから,バタフライ効果はいつ起こっても良いはずだ.このような選挙結果の鈍感安定さは,選挙制度(小選挙区)にあることは間違いない.
■次回取り上げるテーマ:地震の発生確率.今日地震が起こらなかった.明日は今日より地震発生確率は高いのだが?

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