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ハワイ島の火山

ハワイ島には3つの主な火山があり,北がマウナケア,中央がマウナロア,南東がキラウエアです.5月に噴火しているのはキラウエアの東端ブナ地区の一部です.ホットスポットからマグマが上がり,地殻プレートは西に移動していますので,活動はだんだん東に移ります*注
注)
ハワイが乗っている太平洋プレートは,東太平洋海嶺(アメリカ大陸の西側に沿ってある)から生まれて,日本海溝で沈みます.海嶺はマントル対流の上昇箇所にできる山で,ここを中心に,東西にプレートが送り出されます.東に送り出されたプレートは米国大陸の下に潜り込み(サンアンドレアス断層=地震の巣),西に送り出されたプレートは日本海溝で沈みます.マグマの発生源は上部マントルのホットスポットにあり,移動するプレート(地殻)を通り抜けてマグマが上がって来ます.プレートが西に動いているので,火山の活発な場所は,地上で見ると東に動くように見えます.
マウナケア,マウナロアは4,000mを越す山ですが,キラウエアは活動中で標高もまだ1,000mちょとです.マントル上部からマグマが上昇して来ますが,海洋底の地殻は薄いので,マグマだまりで地殻成分を融かす暇がなく,ケイ酸塩成分の少ない流動性の高い玄武岩質のまま穏やかに噴火し溶岩流となります.セントへレンズ山や富士山の様な内陸部では,マグマのケイ酸塩成分が少し増えますから粘性が上がり爆発的な噴火があります.写真(玄武岩basalt)は,私が昔採集したマウナケアのKapa'ahu溶岩です.溶岩流の筋跡が見えます.白っぽく見えるのは,リューサイトKAlSi2O6の小さい結晶です.この溶岩は気泡が抜けて穴だらけ状態(アア溶岩)とは違い,かつ,リューサイトも結晶化しているので,溶岩流の内部でゆっくり固まったものと思います.
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