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今年1月に心不全で急逝された北森さんの特別コーナーがあり その中から借りてきたのがこれです 北森氏は初めて知った推理小説家で人気作家だったらしい 「なぜ絵版師に頼まなかったのか 」以下5編が描かれている 明治に入って日本に雇われた外人講師ドイツのベルツ(医学者) モース、フェノロサ等いずれも日本贔屓が登場します 髷が気に入られ、ベルツの書生となった葛城冬馬は ベルツのはからいで開成学校が東京医学校と併合された 東京大学へ入学してからベルツの仲間の外人講師との交流もあり 当時の日本人としては仏語、英語、独語が堪能となり医学部へと進む 直参旗本上がりの新聞記者市川歌之丞は 扇翁、奇妙斉、鵬凛、仮名垣魯人改め葛城頓馬と改命 生業も新聞記者、骨董屋、坊主、新聞小説家弟子改め葛城冬馬の弟子 医学者を目指すがその行くへは?ベルツ、冬馬、市川某を中心に 西洋文明のフォトグラフィ、人体解剖、鹿鳴館等を題材に描かれる 人物は岩倉具視、伊藤博文、伊藤馨等の不平等条約に対する思惑があり この明治初期のるつぼの中に蠢く事件を推理仕立てで読ませてくれる あらためてこんな推理小説もありだなと感心させられる
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