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介護保険の実務から離れている身であるため、本当はこんなものを公開したくないのです。
(ようは、掲載する内容の精度が高くないから)
ただ、「一律の」給付抑制に向けた議論や、「過去の反省」を忘れたような議論が行われる理由は、つまりオカネがないから、というだけです。
しかも、10年先を見据えるとオカネがない、という議論なら分かるんですが、どうにも「実質的には第5期(H24〜H26)に財源不足に陥るため」らしい。
だから、消費税の議論を待たすに給付抑制を行うという論調です。
本当にそうなのでしょうか。
そこで、粗い推計をしてみました。
未来というものを正確に予測できない以上、逆に大まかな傾向から推計をはじき出すのも、大いに参考になるのではないかと考えたわけです。
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(1)実際の人口推移はどうなるのか?
ここでは社人研の推計を参考にしました。
ただ、国勢調査ベース数値と住民基本台帳ベース数値には乖離がありますので、H17〜H19データを基に補正しています。
(2)認定者数はどうなるのか?
H20の出現率を準用しました。年代により出現率が異なるので、40歳〜64歳、65〜74歳、75歳〜の3グループに分けています。
(3)給付額はどうなるのか?
実際は、認定者数<受給者数、であり、施設サービスの利用量により大きく給付費は増加します。
ただ、ここでは、認定者数と給付額に強い相関関係があることを前提として、
給付額 = 認定者1人あたり給付額 × 認定者数
とシンプルな計算式をあて、推計しています。
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さて、再度、国の資料に登場してもらいましょう。
ごらんのとおり、H24〜H26は8.2兆円から8.9兆円で推移しています。
一方の狸推計だと、H24〜H26は8.1兆円から8.5兆円での推移になっています(しかも、地域支援事業分を含む)。
おそらく、個人の給付額の増(区分支給額内での利用量の伸び)を見込んでいないという要因はあるのでしょう。ただ、狸推計は75歳以上人口を実数より大目に見込んでいるようですので、決して給付額を低めに見込んでいるわけではないと思うのです。
ちなみに、H21の給付費(地域支援事業含まず)は、月報12か月分をたしてみてみると約6.8兆円でした。
狸推計は決算ベースからの粗い予測値であり、国推計(上記表)は執行を円滑にするため、やや余裕シロのある国の予算ベースの予測値です。
シロウトの粗い推計の、しかも報酬3%増を見込んでいないほうが、H21数値を的確?に予測している点に留意してもらえればと思います。
(前回もお伝えしたとおり、予算というのは、「予想より多めに利用された場合」の数値を用いられることが多いのです)
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私からの提案は、まず財政推計について、給付費の傾向をみて「上位推計」「中位推計」「下位推計」の3パターンは示すべきだと思います。
当然、多少の上下があるにしても、中位推計は決算ベースで額を見込むべきでしょう。
そのうえで、利用者負担の問題や生活援助の問題について、議論するべきであって、、「予想より多めに利用された場合」を想定して給付抑制の議論をするのは、少し数値の見せ方が恣意的ではないかと・・・
あ、計算式が間違えてたりしたら、ごめんなさい。
(最初に謝っておこう・・・)
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こういう大作(労作)には、やはり、コメントがついていませんね(笑)
拝見した限りでは、
>少し数値の見せ方が恣意的ではないかと・・・
が、「少し」ではないんじゃないか、というぐらいで(苦笑)
本当にお疲れさまでした。
2010/11/9(火) 午後 9:38 [ どるくす ]
どるくすさん、ご覧いただきありがとうございました。
おいらとしては、清水の舞台からとびおりたくらいのつもりで掲載したんですが、まあ、批難もないということで、皆さんにも許していただこうかと(苦笑)。
2010/11/10(水) 午前 0:29
見ているだけで、頭が混乱しそうです。すごい仕事ですね。私もいつかわかるようになりたいです。
2010/11/13(土) 午後 6:17 [ ネモ機 ]