たぬぽんブログ〜敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花〜

身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂

▲書籍の話

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最近、やたら明治維新だの革新だのと自分の主張を表現する為に過去のものを利用する輩がいる。そういう輩に是非読んでほしい本である。また原発事故を理由にして極端に環境重視に偏重した思考で「江戸時代の社会は素晴らしい。江戸時代に帰ろう」という輩も同様に読むべきだ。

この本は先に紹介した「公卿・将軍・大名」が支配者側から見た江戸時代の頃の話に対して彼らに仕えていた役人たちが明治維新後に当時の記録を一問一答式で答えている本だ。当然ながらインタビューアーもインタビューイーも今は鬼籍の人である。

まだ全て読み終えていないので全部の感想を述べることは出来ないが、江戸時代の役人は今の公務員以上に極端なセクション主義をとっており、自分の仕事、あるいは自分の同僚の仕事以外ほとんど他人の仕事についてはわかっていなかったということ。庶民にはまったく「権利」というものがなかったこと。

インタビューに答えている人の発言もそれほど正確ではなく時折事情を知る人のフォローが入っている。

そして

どんな職のものでも関心事は常に「賄賂」「実入り」である。本給よりも読んでいる限り副収入の方がよかったのではないかなと。

また

やたらと「維新」を持ち上げる人々は、江戸時代という極度に硬直した社会から世界史に見られるような大規模な混乱と凄惨な粛清なくして短期間で政体を一変させることのできた本当の偉業のことをよく理解して欲しい。

ただこのような歴史の証言を、生の声を聴くことはそうない。先の大戦の真実を語る人も減っている中、この時代のことはこのような書物を開いてみるしかその術はない。密林で検索すれば出てくるし、文庫本で岩波が発売している。お時間がある方は是非読んで欲しい。




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