まずあらかじめ申し上げておきます。これはあくまでも私が一時ですが韓国の大学にいたときに実際に見た光景であります。今も、現在も実際にこんなことが行われているかということは不明です。また私がいたのは田舎の大学であってソウル特別市の大学での話ではないことを申し添えます。 ただ昨今聞きたくもないような韓国関連のニュースを耳にするにつけそんなに状況は変わっていないのではないかと思います。 まず私たち日本人が一般的に知る学校の「対面式」とはどんなものだろう。想像のできるものとは迎える側の学生、もしくは生徒が入学する後輩たちをもてなす、または中高生であれば花束を渡したり、歌を歌ったりして歓迎する儀式ではないかな。大学であれば、どうだろう。単純に飲み会くらいだろうか。いずれにしても儀式的なものか、あるいは思い切りくだけた和やかな光景である事には間違いないと思う。 私も当初そう思った。そこで年下の韓国人である「紋次郎」が突然 ほう。これは経験として面白いことになると正直思った。当然ながら日本語学科の講義の中で ということで200対2の論戦になってしまうような殺伐とした場面はあったものの韓国人は集団として対する時と近代史に関して触れなければ、あるいは個人として接するには実に面白い存在なのです。私には思想信条・歴史認識とは別にしてかつて何十人の韓国人と ヒョン(年下の男性から年上の男性への呼称) オッパ(年下の女性から年上の男性への呼称) ヌナ(年下の男性から年上の女性への呼称) トンセン(年上の男性から年下の男性への呼称、呼び捨てにするのであまり使わないけれど)と呼び合う友達がいた。そんなのが笑顔で誘ってくるものだからきっと楽しいものに違いない。 たぬき:「おう、どこであんのや」 紋次郎:「大学の階段講堂でやるから〜時にお願いします。」 たぬき:「おう」 ということで本来なら翌日は町で遊ぶ気持でいたものの、せっかくの誘いではあるので思いとどまってその「対面式」に参加することにした。 講義が一日終わったあと、夕方頃に階段講堂に入るとすでに見知った顔が座っている。 たぬき:「待たせたなーいつ始まるん?」 紋次郎:「あ、たぬき兄。そこに座って待ってて下さい。もうすぐ始まりますよ」
カチャリ、ギギギギギ・・・本来なら教授が入ってくるドアから、新入生たちが入ってくる。 よく見ると入ってきた新入生と呼ばれる学生たちも同じ学科の後輩である。なので私も含め先輩にあたる人々、階段講堂に腰掛ける学生たちもすでに「対面」を果しており、学科の部屋である「科室(クァシル)」でバカ話をするような間柄のはずなのだが・・・ 新入生も何が始まるのかわからないのか、ある者は隣の人と話しながら、ある者ははしゃぎ笑いながら部屋に入ってくる。 その様子を見た、先輩学生たちの間から、恐ろしいほど無感情で無機質の声で それを聞いた新入生たちは一瞬にして飛び上がらんばかりの緊張感に襲われて一瞬にして静まり返った。そんないてつく光景になった後に
松下奈緒:「私は○○です。○○高校の出身です。よろしくお願いします。」 紋次郎:「スタイルがいいですが、スリーサイズはいくつですか?」 松下奈緒:「すみません。もう一度お願いします。」 紋次郎:「聞こえないふりはやめろ。あなたのスリーサイズを聞いています。」 松下奈緒:「○○○○です」 紋次郎:「初めてキスをしたのはいつですか?」 松下奈緒:「・・・・・・」 紋次郎:「いつですかと聞いています。」 松下奈緒:「・・・・・・」 紋次郎:「もう一度聞きます。初めてキスをしたのはいつですか?」 松下奈緒:「・・・です」 紋次郎:「聞こえません、もう一度大きな声で言ってください」 松下奈緒はほとんど号泣しながら答えるのであった。松下奈緒の悲劇はそれでは終わらなかった。 紋次郎:「あなたは前にたぬき兄を気になっていると言っていましたが、あなたはたぬき兄を愛していますか?」 な、何を突然。紋次郎、気でも狂ったか! 当然松下奈緒は無言。そんなことがあっても言えるはずもない。突然私に火の粉が降りかかった。確かに女子大に近い割合の中で、男性も少ない。しかも日本語と韓国語と英語のできる日本人な私だったので偶然にも何故か学内ではちやほやされていたのだが・・・ 紋次郎:「好きですか?嫌いですか?はっきり大きな声で言ってください!」 松下奈緒:「言えません、そんなこと言えません。」 紋次郎:「言えないのですか?私たちと仲良くしたければ言ってください。」 松下奈緒:「好きです!」 私はとばっちりでしばらく松下奈緒とぎくしゃくしたことになったは言うまでもない。しかしこれがきっかけでしばらく楽しいキャンパスライフがおくれたのだが・・・彼女にとっては悪夢だったに違いない。こんな恥ずかしい質問が続くものだから、時折同級生から失笑や爆笑の声が漏れる時もあるが、その度に 「何がおかしいですか?」 「うるさいですね、黙ってください!」 「先輩と仲良くしたかったら口を閉じてください」 てな具合に新入生全員が多くの多くの学生たちの前で自分の一番言いたくない事や秘密を暴露させられる。韓国社会は一歳でも年が違えばその差は絶望的な高低差になる。タメ口で口をきこうものなら、心身ともに「かわいがられ」る羽目になる。 こうしてすべての学生が自分の恥部を暴露し終わると 300人くらいの先輩学生たちは観客席に座る。
「国民愛(クンミンサラン)、人文愛(インムンサラン)、国愛(ナラサラン)」口々に叫びながら男も女も何十周もグランドを走るのである。もちろん声が小さくなると観客席に陣取った数百の先輩たちから怒声が飛ぶ。新入生全員がへたへとになって先輩が「納得すれば」このランニングは終わる。 そんなへとへとになった新入生に私は聞く。 玉三郎は笑顔でこう答える。 玉三郎:「仕方ないです。何年も何十年もやってきています。でもこうすれば先輩と仲良くなれるんですから!」
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2012年02月21日
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