たぬぽんブログ〜敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花〜

身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂

●近現代史の話

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露、韓国に自制求める、哨戒艦沈没で

http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100604/kor1006040048000-n1.htm
ちょっと出遅れの感があるが、上のような半島の緊張高まりを踏まえて、ひさしぶりの先の大戦に関する記事を書いてみようと思う。

これまで何度も何度も書いている現在の教訓としての「第二次世界大戦」についてである。

ヒトラーは本当に積極的に西ヨーロッパを支配下に置く為にがむしゃらに侵攻したのだろうか。そしてそれに対して英仏は宥和政策やそれ以外の方法でそのヒトラーの侵略を防げなかったのか、防ぐ為に何か手を打たなかったのだろうか。

実は二つとも間違っている。両者とも彼らなりに「戦争を回避」して「外交手段で戦争を回避する、あるいは局地紛争にとどめる」努力をしており、そしてそれが「絶対に回避できる」と思い込んでいたのである。

ドイツ側・・・


ヒトラーは彼なりに「戦争は起こりえない」と確信していた。その確信の根源は言わずともがな
「ミュンヘン会談」
である。彼は開戦直前に語っている。
ヒトラー・・・「戦争は起こらない。ミュンヘンの紳士達は戦争を起こす輩ではない、私が保証する」
この確信を裏打ちしていたのは、彼の忠実な側近、ヨアヒム・フォン・リッペントロープ外相が吹き込むイギリスやフランスへの偏見に満ちた助言である。
リッペントロープ・・・「イギリスやフランスはドイツの国力の向上に羨望の視線を向けているが、よぼよぼの老人の如きもので対抗策は何一つ持ち合わせていない」

そして何よりも強調しておきたいのは、ヒトラー自身が最後の最後まで、いや、事態が破局して戦争が勃発した局面においても「イギリスとの同盟」と「ポーランドが他の小国同様に折れてダンツッヒを譲ること」に賭けていたのである。最後の最後までイギリスが折れてポーランドとの約束(ポーランドの主権と独立が脅かされたら無条件にポーランドを支援する)を破棄してソ連に備えるためにドイツとの同盟を求めてくると思い込んでいたのである。

また、教科書には出てこない事実ではあるが、ヒトラーはスイス人のカール・ブルクハルト(国際連盟高等弁務官)を別荘に招いて「ドイツ語のできるイギリスの将軍(具体的にはアイアンサイド将軍)を招いて会談を行い、「ドイツはイギリスを攻撃する意図はない、私の全てはソ連に対するものなのだ。この緊張を緩和することはできないか」と相談を持ちかけている。あくまでも「話し合いで獲物を獲得できる」という前提で「戦争にはならない、戦争は起こしたくない」と信じていたのだった。そして最後にイギリスはドイツの申し出を受けるだろうと。

どうだろう。私は徐々に疑念を抱いてきている。「北朝鮮軍による哨戒艦撃沈」事件なるものもすでに既成事実とされているのだが、本当に事実なのだろうが。そしてわが国は「全面的に韓国を支援する」と宣言してしまったが・・・わが国の政府は「戦争にはならない」と思い込んでいるのか、だとしたら何を根拠にそう信じてしまっているのだろうか。まさか「こちら(米韓)が仕掛けない限り・・・」という根拠で?

さて、話を続けよう。

イギリス側・・・


イギリス側はヒトラーのことをどのように思っていたのだろうか。
実はイギリスに限らず、ソ連のスターリンですらもヒトラーを「理非を弁えた指導者」と考えていたのだった。話し合えば理解できる。問題も解決できる、しかし、おかしな側近(ゲッベルス・ヒムラー・リッペントロープ等)に吹き込まれて愚かな行動を突発的に起こす人物と思い込んでいたのだった。なので、イギリスがすすめていたこと。

「戦争がいかに愚かで、割に合わない多大な犠牲を強いるものだという事を悟らせようとした」

・ドイツに対抗する大国の連携(イギリス・フランス・ソ連)

・ドイツに対抗する小国の連携(ポーランド・ルーマニア・トルコ)

・イギリスから小国への経済・軍事援助などなど・・・


イギリスは「宥和政策」と同時に、「こんなに周辺国が団結してドイツに対して抵抗しているのだから侵略なんて割に合わないでしょ?だから話し合おうよ!」政策を同時に行っていた。当たり前だがドイツはこれを「包囲」と受け止めることになる。

ドイツもイギリスもまったく的外れな根拠を元に同じような「思い込み」を抱いていたのだった。お互いにお互いの幻想を抱きながら「絶対に戦争は起こらない、相手が必ず折れる」と。

そして一大転換はドイツ側から訪れる。

「相手から話を決裂させて戦争の脅しをかけようかな」

世論の面でも軍事的にも経済的にもドイツはポーランドに圧力を加え始めるのであった。ダンツィッヒはポーランドの役人を追い出し、ドイツから兵器や旅行者を装った軍人が紛れ込み、両国の新聞がお互いに喧嘩を売り始める。小競り合いも頻発、街頭のデモが多発する。しかし、一応ドイツは「話し合い」の余地があるそぶりを見せる。

・ドイツの掲げる要求とポーランドの意見を聞く国際会議を開こう

・国境線を引くための話し合いをしよう

・国際連盟の規則に則って取り決めをしよう


ここまでは理性的だが、最後の条件はほぼ不可能なものだった。

・話し合いのために一両日中にポーランド代表をベルリンに寄越しなさい。

無理である。現代のことではない、今より80年も前の話。そもそもポーランドは一貫してドイツとの交渉に消極的だった。当然イギリスは難色を示す。しかし、ドイツの希望は特に不合理なものではない。イギリスは急いでポーランドとコンタクトを取るが、、、ポーランドはやはり交渉はしないことになる。

そして、ドイツは「自作自演の国境紛争」に乗じてポーランドに侵攻。。。しかしこの戦争は局地紛争では済まなかった。英仏はポーランドとの約束に従ってドイツに宣戦を布告。第二次世界大戦が始まってしまうのである。この宣戦布告をヒトラーはラジオ放送で聞いている。この時の写真を見たことがあるが聞こえてくるチェンバレンの声明を聞きながら「マジで本当に戦争が起こってしまった・・・」と茫然自失のヒトラーの表情が印象的だった。

戦争は単に武力衝突から直接起こる場合もあるが、お互いに意思の疎通がないばかりに「こうであろう」という思い込みからも始まるのである。北朝鮮が経済的に困窮しているから戦争は起こらないとか核兵器をぶっ放せばアメリカが核攻撃するから戦争をしないだろうとか、同民族同士は戦争をしないだとか、まして自分たちは平和憲法に守られているから攻撃されないという思い込みというのは非常に危険なのです。(一番最後は特に)


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