日本人って不思議。
| もちろん人によって、もしくは住んでいる地方によって違うと思うけれど |
「お好きなだけお持ちください」
「ご自由にどうぞ」
| と書かれている試供品とか子供向けのお菓子の無料配布。普通「好きなだけ」と書いてあれば、袋だの箱だのに入れて争うように持っていってしまうような気がするんです。 |
| 申し訳なさそうに一つ、一つ、一つ。いい?いい?これ持っていっていい?とこちらの同意と許可を求めながら本当に申し訳なさそうに一つだけ持っていく。 |
もちろんいるよ。
二つ、三つ、もって行く人もいる。でもね。みんなこう言うんだ。
「子どもがこれ好きだから、ごめんなさいね、二つも。ごめんなさいね」
「孫の分もっていってもいいかの?。すみませんね。ごめんなさいね」
| みんな一つだけ持っていくよりももっともっと申し訳なさそうに頭をぺこぺこ下げながら持っていく。一つでも多くたくさんの人にもらっていって欲しいのに。謝る必要なんてないのにね。 |
「こんなにいらないから返します。他の人にあげてください」
| 盛大に品物が余りまくり。来た人たちにご自由に持って行って欲しかった品物をスタッフや関係者で分けないとどうしようもなくなってしまうこの不思議。 |
| でももっと不思議なのは奇跡的に一つだけあまってしまった品物は、この品物だけは。 |
| しっかりと見てはくれるんだけど、何故か手に取らずに持っていくのが罪であるかのように誰も持って行こうとしない。数十人のうち一人くらいが、置いてあるものをちら見しながら、おずおずと品物を見ながら、時々周囲を見回しながら |
「こ、これ持っていってもいいですか?い、いいですか?」
| 周囲に同時に品物に興味を持った人がいれば、たいへんだ。 |
| そこで掛け合いのような譲り合いが始まってしまう。最後には最初に手に取った人ではなく後から手に取った人が何故か持って行くことになる。 |
そこでも
品物を受け取れなかった人のほうを振り返りながら、ぺこぺこと謝りながら申し訳なさそうにその場を去っていく。
この一つだけ残ってしまった品物をこう言う
こんな光景はたぶん日本でしか見られない光景だろうなと。
|