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塩野七生著
新潮文庫
ローマの独裁者カエサルの青年期からガリア遠征の終わるまで
ルビコン川を越えてローマの反逆者の汚名を着せられるまでの
カエサルの行動はいかに。
カエサルというと第一回三頭政治の大立役者
独裁者で暗殺された悪人、というイメージが強かったが
この本では私のイメージを覆して戦上手、統率力のある
将軍カエサルという新しいイメージが出来上がった
若いころのプレイボーイの様子
読書好きで借金をしていても尊大に振舞う様子
それが人をひきつける要素になっていて
ガリア戦では神出鬼没でとらえどころのないガリア人を
次々と攻略していく
読みどころはヴェルチンジェトリクスとの攻防
ガリア人の最強の指導者となったヴェルチンとの戦いは
「カエサルを撃て」にも正確に書かれているが
塩野さんの本ではカエサルの賢さが前面に押し出されていて
その緻密な描き方にかなりうならされる。
ガリアを平定したカエサルを待ち受けていたのは
元老院最終勧告
要するに、反逆者の汚名を着せられたわけだ
国境のルビコン川を越えれば処刑に
カエサルはこれまでの経歴を無駄にすることを
一番に嫌ったため
ルビコン川を渡ることになる。
「賽は投げられた」
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ローマ人の物語のおかげでヨーロッパ史の大枠をつかむことができて、すごく助かっています。ことにこのカエサルのあたりは読みごたえありますよね。書き手によって人物像も大分変わってきますが、塩野さんは彼に恋している感じ。宮尾さんのクレオパトラと読み比べたら、書き手の思い入れによってこうも違うのかと思わされました。
2005/3/12(土) 午前 0:04
塩野本はマニアックですが、人物の話し声まで 聞こえてくるような表現にうならされますね。 読むのに時間がかかるので興味のある時代しか読んでいないのですが カエサルにちょっとはまって、佐藤賢一さんの「カエサルを撃て」も 読みました。宮尾本のシーザーはだいぶおやじですね。宮尾さんは 女性が主体ですからね。平家も女性がよく書かれていますね!
2005/3/12(土) 午後 4:05