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書籍名:天の瞳 少年編(1)
著者名:灰谷健次郎
出版社名:角川書店
小学校五年生になった倫太郎。
学級担任のヤマゴリラと衝突することはあるものの、
おおらかで魅力的な仲間たちに囲まれて、へこたれずに前へ進み続けている。
そんなある日、事件が起こった。
リエが学校に来なくなったのだ。
リエの登校拒否の原因は何なのか、自分に何ができるのか。
悩みぬいた倫太郎がとった行動とは…。
様々な人たちとの出会いを真摯に見つめながら成長する倫太郎。
灰谷健次郎が登校拒否の問題を世に問う、
待望のシリーズ第三巻。
小学校5年生になった倫太郎くんたち。
担任のヤマゴリラとの2年間。
この本にも、素敵な言葉がたくさん。
自分の方に理があると思っている時ほど、
よく考えて行動しなくちゃいけないのよ。
どんな場合でも、相手の立場に立って、
ものごとを考える部分を残しておける人が、
深い人間なんでしょ?
人は、時には憎むことも必要な場合もあるでしょうけど、
憎しみや怒りにまかせて行動すると、
その大事なところがふっとんでしまうのがこわい。
憎しみで人に接していると、人相が悪くなるわ。
正義も結構だけど、人相の悪い人を友だちに持ちたくない。
わたしは。
倫太郎くんに言う、母・芽衣の言葉。
ううっ・・すごい親子です。
つらいこともあるけど、自分はこの人の役に立っている、
今、とても・・・と思えるときが、
人間はいちばんしあわせなんよ。
武美くんをかわいそうだと思う心は、人を見下す心なの。
フランケンの姉・慧子の言葉。
人の役に立つ・・・ほんと、そうだと思う。
心に残っているものだけが大事。
これは忘れたらあかんとメモしたり、
コンピューターに記憶させたたから安心や、
なんて考えるのは大間違い。
そんなことばっかりしとったら、
しまいには心が鈍くなるだけやなしに、
心そのものが死んでしまいますやろ。
自称ハーティストのカラクリ・カラクリンを作る殿村さんの言葉。
これもまた深い言葉。
そう・・本当に大切なことは、
何にも書かなくてもこころに残っているものだもの・・。
おせっかいと親切、境目はどこや。
倫太郎くんの問いかけに、
ちゃんと答えられるようなオトナになりたいです。
2006.12.6 灰谷さんの悲報にくれて
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