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ビワモドキ

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ビワモドキは不思議な果実をつける。私がこの果実を初めて見たのは、インド洋に浮かぶ小さな島々からなる国、シェイセルの植物園であった。広い芝生の庭に番人のように、この大きな木がそびえていた。もっと、よくみようと木の下に行った。見上げていると、大きな葉っぱの中に、緑色をした奇妙なものがあるのに気がついた。丸く緑色をしたそれは、蕾のようでもあり、果実のようでもあった。もっとよく見てみたいと思ったが、手の届きそうなところにはなかった。

仕方なく、下を見た。小さな赤い鳥が芝生の上ではねていた。少し右手の方角に視線を移したときだ。あの不思議なものが落ちていたのだ。私は急いでそれを拾い上げた。重かった。果実だろうと思った。落ちているのだから、もらってもいいだろうと、私は果実をホテルに持って帰った。そして、カッターで半分に切ってみた。分厚い花びらに包み込まれたような果実の中には、気持ちの悪いゼリー状のものが入っていた。食べられないものだろうと思って、その果実の写真を撮ってから、ゴミ箱に捨てた。

それから、11年ほどした頃、私はハワイにメールオーダーで花を本を注文した。その本の中にこの植物が載っていたのだ。学名Dillenia indicaから和名ビワモドキも判った。大きな葉がビワの葉に似ているからこの名前がついたらしい。英名をElephant Apple(象りんご)というのだそうだ。果実は萼が多肉化したもので、熟しても開くことはない。その果実を猿やリスや象が食べるとも書かれていた。

どうして、あの植物を英語でElephant Apple(象りんご)というのだろうかと気になりだした。あの奇妙な果実の形が象の足にでも似ているのだろうか。象の足のことを百科事典で調べてみた。象の足は指が一本ずつ離れずにくっついたままに足の皮が覆っているのだそうだ。その格好がビワモドキの果実に似ているのだろうか。それとも食料として猿やリスや象が食べるということだから、猿やリスのうんちは小さいものだろうが、象のうんちは特に大きくって、象のうんちから、ビワモドキの芽が出ているのがよく見られるから、Elephant Apple(象りんご)という名前がついたのだろうかと、私は想像を巡らした。象の足とうんちを見たいと思うようになっていた。

それから、随分経って、タイに花探しの旅に行くチャンスができた。私はどうしても、その旅で象のうんちを見てみたいと思っていた。象の足の写真は見ることができても、うんちの写真はなかなかない。タイ人の友人に電話で象のことを聞いたこともあった。「体が大きいから、うんちも大きいですよ。」と彼女が教えてくれた。このタイの旅行では、私の第一の目的は「象のうんち」を見ることにした。旅の終わり近くにアユタヤにいった。そこでは象のうんちは掃除の人がいて、すぐに片づけられていた。ちょっと、待ってよ、と思ったがどうしようもない。しばらく歩いていると、休んでいる二頭の象に出会った。運良くうんちをはじめた。念願の象の足とうんちの写真を撮ることができた。しかし、象の足とうんちを見たけれど、ビワモドキをElephant Apple(象りんご)という理由は未だにわからない。

タイの市場ではこのビワモドキの果実が篭に盛られて売られていた。あの気持ちの悪そうなゼリーの入った果実がスープの材料に使われるのだそうだ。新しい驚きだった。ビワモドキには、まだまだ、不思議がたくさん隠されているようだ。

ビワモドキ
Dillenia indica
英名 Elephant Apple
ビワモドキ科

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たらさん、花日記、いつも見させてもらってます、。和みますねん、。男前の旦那さんと、えー年、迎えて下さいねー、。

2005/12/27(火) 午後 2:45 [ - ]

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