ねこ酔い日記

永遠の0、素晴らしいかったです。

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ホメイニ師の革命が起きる1979年までのイランを眺めてみると、宗教観も含めて日本と同じだったと言い切っても、そう大きな間違いはなかったろう。
意識も近代化され、女性の権利が極端に低いイスラム圏にあって、街を歩く女性のファッションはパリのそれと同じだった。
そこにホメイニ革命が起きる。ここで誤解がある。
市民は別に「厳格なイスラム教徒になれ」というホメイニ師を支持したのではなく、
パーレビー皇帝の専制と急速な近代化に抵抗した。
その中には穏健な共和党派や共産党系のフェダイン、
そして聖職者の連合体があった。
そして皇帝は追放されたが、その後は市民の予想を覆し、
ホメイニ師と彼を支える狂信的なイスラム協会が主役になった。
ホメイニ師に逆らう者はアラーへの反逆者であり、
慈悲は必要なかった。
共和党もフェダインも旧王制関係者も逮捕され、
何百人と処刑されていった。
フランス革命のジャコバン党と何ら変わらなかった。
かくて少パリと言われたテヘランの街角は黒いチャドルと
暗い表情にあふれ、
一方で葬式の仕切りでしか見たことのなかった坊主が
国会の議席の過半は占め、
その政治権力でバザールの利権も手に入れていった。
市民はストイックな宗教政治はイラン人には似合わないと思い、
また、坊主達に政権を担う能力はないと思った。
そのうちボロを出して崩壊するだろうと。
しかしまずイラン・イラク戦争が起きて、
市民は坊主政権を逆に支持せざるを得なくなった。
10年経って戦争が事実上の敗北で終わり、
追いかけるようにホメイニ師が死んだ時、
市民は宗教政治の止め時だと思った。
しかし、革命と戦争であまりに多くの人が死に、
人々はやっと訪れた穏やかな日々を捨てて政権転覆する気を敢行する気にはなれなかった。
北朝鮮の金正日政権もそうであるように、
たとえどんな異常な政権であろうと一度権力を握れば、
どんなに国民にそっぽを向かれようとも、決して潰れないものだ。
イランの宗教政治は、1979年の流血革命で生まれたように、
再び血を流さねば潰せないことを暗示している。


上の文章は
2004年テーミス4月号の高山正之氏の文章の抜粋である。
拙ブログにに来て下さっている方達は
パーレビー王朝の負の側面も充分にご存知であろうから、
詳しくは言わない。
「アメリカの傀儡」「アメリカの手先」
などというのもある面では事実と思う。
しかし人は苦しい時こそ、騙されやすく、
間違った選択をしていまう。
今から5年も前の文章とは思えない程、
今の日本との相似を感じてしまう。
安易に「自民党にお灸をすえる」目的での政権交代が
とんでもない結果になるのではないか。
(写真は1970年代のテヘラン)

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