翡翠の千夜千曲

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ヴァイオリン

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ウジェーヌ=オーギュスト・イザイ 無伴奏ヴァイオリンソナタ

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  学生の頃はヴァイオリンのソナタでいえば私は、フランクのソナタがお気に入りで、四重奏ではラヴェルの四重奏が好きでした。今は、そんなにこだわりませんが結局はベートーヴェン以降のロマン派の作曲家達はベートーヴェン・コンプレックスから逃れることが難しかったと言う人もいるくらい、ベートーヴェンは様々な音楽を完成形で構築してしまったことに間違いはないと思います。ロマン派は、このモデルを拡大したり飾り立てたり、物語を組み込ませたりして発展させたのです。妙な言い方になってしまいましたが、弦楽四重奏に関してもベートーヴェンの存在は余りに大きいと言えます。

  ポスト・ワーグナーあるいは、フランス音楽の再生と言われるあたりから、新しい時代の音楽の萌芽、それが少しづつ見えてきます。(ちょこっと音楽史でまた触れたいと思います)今日の無伴奏ヴァイオリンソナタの作曲者、ウジェーヌ=オーギュスト・イザイ(1858-1931)は、ベルギーの名ヴァイオリニストで、関ほど述べたフランクのヴァイオリン・ソナタやショーソンの詩曲を初演していることなどがよく知られています。イザイは、もともと演奏家でもあり、作曲家と言う意味では時代的にも微妙な位置にあります。

  ヴァイオリンを勉強し相当なレヴェルに達した人や、ヴァイオリン曲を聴くのが好きな人にとっては、イザイは神様のような存在のようですが、管弦楽やオペラ専門の聞き手にとってはほとんど馴染みがない作曲家かも知れません。時代的には、ドビュッシーより4歳年上ですが、音楽的には前衛的と言うよりはそれまでのヴァイオリンの音楽をある意味集大成した人と言えます。この曲は、タイトルでわかるようにバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタを意識して書かれています。

  このイザイの代表作ともいえる6曲は、それぞれが同時代に活躍していたヴァイオリニストたちに捧げられており、一曲ずつ彼らを意識して書かれています。
第1番 ト短調(献呈: ヨゼフ・シゲティ)
第2番 イ短調(献呈: ジャック・ティボー)
第3番 ニ短調 「バラード(Ballade)」(献呈: ジョルジェ・エネスク)
第4番 ホ短調(献呈: フリッツ・クライスラー)
第5番 ト長調(献呈: マチュー・クリックボーム)
第6番 ホ長調(献呈: マヌエル・キロガ)






第3番 ニ短調「バラード
  前述の通り、ジョルジェ・エネスクに献呈された作品です。単一楽章で書かれ、演奏時間は7分前後。6曲の中でも単独で取り上げられる機会が多い。
ニ短調。レント・モルト・ソステヌート、レチタティーヴォの様式で(In modo di recitativo)、と指示されて全音音階の響きで始まり、半音階的な動きがそれに続く。モルト・モデラート・クアジ・レント、5/4拍子となると重音を中心に扱い、ここでも全音音階の響きが用いられる。主部はアレグロ・イン・テンポ・ジュスト・エ・コン・ブラヴーラ、3/8拍子。付点リズムが印象的な主題(半音階的な動機によって緩徐部と結び付けられている)が現れ、ロンド風のラプソディックな展開を見せる。途中の細かいパッセージでは四分音も用いられる。               
                 (この項ウイキペディアより抜粋)




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千住真理子 MARIKO SENJU
レーベル UCJジャパン
発売元 ユニバーサルミュージック合同会社
発売国 日本
  デビュー40周年記念アルバム第2弾! 挫折と絶望に唯一光を与えた奇跡の音が、ここにある。

私には、挫折と絶望に苦しんだ時期がある。
20代の時期だ。
地にへたりこみ、一歩も歩けないでいる私を救いだしてくれたのが、イザイなのだ。
夜中、練習室でいちおんずつイザイの楽譜を音にする。じわりじわりとイザイの心が染みてくる。
空間から沸いてくるイザイの叫びが聴こえてきたとき、私は胸が熱く震えた。
生きているんだという感動、人生の怒りや悲しみも、神への賛美も絶望も、
イザイは赤裸々に私に語りかけてくれた。
これだ。
わたしは確信した。
イザイは人間の悲哀を音にしているのだ。
イザイは人間の素晴らしさも醜さも見つめているのだ。
イザイと共に生きていこう。
ヴァイオリニストとして生まれてきたからには、イザイと共に死んでいこう。
イザイの想いを我が心の叫びとして。
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 作品27

第1番 ト短調
1 第1楽章:Grave
2 第2楽章:Fugato
3 第3楽章:Allegro Poco Scherzoso
4 第4楽章:Finale Con Brio
第2番 イ短調
5 第1楽章:Obsession
6 第2楽章:Malinconia
7 第3楽章:Danse des ombres
8 第4楽章:Les furies
第3番 ニ短調
9 《バラード》
第4番 ホ短調
10 第1楽章:Allemanda
11 第2楽章:Sarabande
12 第3楽章:Finale
第5番 ト長調
13 第1楽章:L'Aurore
14 第2楽章:Danse rustique
第6番 ホ長調
15 Allegro giusto non troppo vivo



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