【紀州犬】犬と歩けば棒にあたる!【一期一会】

『今そこにいる犬を観る』 しつけ方法を学ぶよりも、犬という生き物への理解が大切。

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 都道府県別統計および殺処分施設に関する予備知識        
 
◆平成23年度、犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況(都道府県・指定都市・中核都市別の統計)
 
前記事からの続きです。 平成23年度の党道府県別だけを見ると、茨城県と千葉県の他にも犬猫の殺処分頭数が4千頭を超えている県は他にもあります。 リンクしている23年度の一覧の見方ですが、都道府県別の地名に続いて政令指定都市と中核市の地名が順に別記載されております。 さて、これはどういう意味でしょう?
 
まず第一に、各都道府県にはそれぞれの都道府県単位で管理する犬猫を「収容〜殺処分」する施設がどこかしらに1ヶ所はあります。 それは犬猫専門のセンターまたは保健所のいずれかになります。 更に政令指定都市および中核市に至っては独自の収容施設を有しております。 例えば茨城県では、笠間市にある茨城県動物指導センターが県内全域の犬猫を一手に引き受けています。 
 
千葉県の場合は富里市の千葉県動物愛護センターにて引き受けている他、千葉市、船橋市、柏市に関しては市単位で独自の収容施設を有しています。が、殺処分に関しては富里市のセンターへ移送するといった具合に、数字の管理は都市単位で行っても、殺処分の実業務を行う場所は異なるものもあります。 また千葉県では県内各所の保健所が起点となって、地域で通報のあった犬猫を一時的に収容した後、センターに移送するという流れもあります。 
 
という具合に、犬猫の殺処分頭数を数字の上では管理する施設は107件に上ります。 える国内には107か所あるようです。 ちなみに茨城県では動物保護・指導業務と保険所業務(人側の衛星管理)は完全分業化されているので、保健所に犬猫に関する通報をしても取り扱いはございません。 なお、水戸市・つくば市は指定都市・中核市の次にあたる特例市という位置付けです。 その他、東京都では八王子市と町田市は保険所政令市として別集計されており、処分業務については都の施設に移送するという流れです。
 
 
それでは、関東地方における犬猫の殺処分数を見てみましょう。
 
◆平成23年度 関東地方 都道府県別の犬猫殺処分頭数(政令指定都市中核市を含む)
 
日本全国・・・174,742頭 
 
関東合計・・・・26,215頭 (全国比15.0%)
茨城県・・・・・・・5,871頭 (県内全域)
千葉県・・・・・・・5,226頭 (内、千葉市 147頭、船橋市 209 頭、柏市 203頭
埼玉県・・・・・・・4,253頭 (内、さいたま市 782頭、川越市 238頭
神奈川県・・・・・3,017頭 (内、横浜市 1,168頭、川崎市 298頭、相模原市 46頭、横須賀市 156頭
群馬県・・・・・・・2,852頭 (内、前橋市 521頭、高崎市 144頭
栃木県・・・・・・・2,857頭 (内、宇都宮市 655頭
東京都・・・・・・・2,139頭 (八王子市、町田市を除く全域。 ※大島、三宅島、八丈島などの諸島含む)
 
※横浜市の1,168頭の内訳ですが、犬・・・致死処分48頭、猫・・・致死処分188頭、自然死670頭、死体搬入262頭。 さいたま市の782頭の内訳は、致死処分・・・犬93頭、猫334頭、あとは猫の自然死がほとんどです。
 
という具合に、横浜市とさいたま市の突出した数字は過半数が猫。 自然死と言えば聞こえは良いですが、決して生かそうとして保護されていた状況ではないということ。 むしろ、生かそうとするべく収容(生体管理)していながらこれだけの自然死頭数に上るとすれば、それこそ異常である。 
 
500頭を超える前橋市と宇都宮市はデータの内訳を拾えませんでしたが、川崎市に至っては例年8〜9割の数字を猫で占めています。 おそらく他の各市も同様の事が言えるのではないかと思いますが、実際の細かい内訳としては犬の致死処分数が一時よりも減少傾向にあるのは評価するべきところだと思います。
 
さて、こうして数字を並べて見ると興味深いです。 例えば、千葉県では県内処分の総数に対して指定都市・中核市における頭数比は10.6%です。 続いて栃木県は22.9%群馬県は23.3%、埼玉県は23.9%、神奈川県は55.2%という順序で、都市を有しない茨城県においては鹿行地域(県南東地域)と県西地域からの引取りが多いとされます。 これらのことから遺棄や逸走引取りに至る傾向を分類すると、茨城県・千葉県は郊外型。 
 
指定都市部において頭数が20〜29%の栃木県、群馬県、埼玉県は分散型、30%を超える神奈川県は都市型ということが伺えます。 では東京都は? これについてはまた興味深い数字を入手したのですが、おかげで更に調べてみたいことが増えたので、情報を取りまとめたうえで改めてお伝えしたいと思います。
 
 
 
 茨城県と千葉県について考えてみる                   
 
平成23年度の人口から見る茨城県と千葉県の犬猫殺処分比率を見てみましょう。
 
◆日本の人口・・・127,799,000人 (1億2千7百7十9万9千人)
 
茨城県の人口・・・・2,956,000人 (全国比2.3%) 
 
 県北地域・・・・・・636,800人 (北茨城市、日立市、ひたちなか市、茨城町、他)
 県央地域・・・・・・231,000人 (水戸市 26万人、笠間市、小美玉市、他)
 県南地域・・・・・・999,000人 (つくば市 21万人、石岡市、土浦市、取手市、守谷市、、阿見町、他)
 県西地域・・・・・・570,000人 (古河市、筑西市、下妻市、桜川市、坂東市、常総市、他)
 鹿行地域・・・・・・277,000人 (鹿嶋市、神栖市、潮来市、行方市、鉾田市。)
 
犬猫の処分頭数 5,871頭 (県内全域)
 
 
以前センター職員さんに聞いた話では、犬猫の引取りが多いのは鹿行地域と県西地域で、いまだに放し飼いの多い地域であるとのこと。 地名を見て頂ければ思わず頷けてしまう方も多いのではないでしょうか。 旧さで言うと昭和級で、今でもロケットカールに三段シート、竹槍といった仕様の族車が走っている田舎です。 映画「下妻物語」に登場する暴走族の世界観は、まんざらオーバーなネタでもないから面白いのだ。(笑)
 
さて、茨城県内における殺処数と県民人口の比率を計算すると・・・
なんと、茨城県民503人に1人が犬猫1頭を処分しているということになります。 が、その比率を高めているのは鹿行地域と県西地域ということで、そこは自治体ならびに動物取扱業の方々を中心に適正管理の啓蒙活動を行って頂きたいと願います。
 

 
千葉県の人口・・・・6,214,000人(全国比率4.9%)
 
 西地域・・・・・・・(船橋市 61万人、柏市 40万人、市川市、松戸市、流山市、浦安市、野田市、
            成田市、酒々井市、他)
 東地域・・・・・・・(富里市、香取市、旭市、銚子市、多古町、他)
 中央地域・・・・・(千葉市 95万人、佐倉市、市原市、習志野市、八千代市、四街道市、他)
 南地域・・・・・・・(茂原市、勝浦市、館山市、鴨川市、袖ヶ浦市、南房総市、他)
 
犬猫の処分頭数 5,226頭 (内、千葉市 147頭、船橋市 209 頭、柏市 203頭
 
千葉県内における殺処数と県民人口の比率を計算すると・・・
千葉県民1,189人に1人が犬猫1頭を処分ているという計算になります。 
 
 
続いて指定都市+中核市の数字を選り分けて計算してみると・・・
 
1、千葉県 (千葉市、船橋市、柏市を除く) 人口 4,164,000人/犬猫の処分頭数4,667頭
  千葉県民 892人に1人が犬猫1頭を処分していることになります。
 
2、千葉市、船橋市、柏市の合計 人口 1,960,000万人/犬猫の処分頭数559頭
  民 3,506人に1人が犬猫1頭を処分していることになります。
 
  千葉県の総人口に対して指定都市・中核市における人口比は31.5%という構成比ですが、
  千葉県内の処分の総数に対して指定都市・中核市における処分頭数比は10.6%に止まっ
  ています。 つまり人口対比で見ると明らかで、千葉県は指定都市・中核都市よりも、その
  他の地域における遺棄・逸走がウエイトを占めます。 
 
 
どうですか!? これで千葉県の遺棄・逸走等による殺処分が郊外型であることは明白ですね。 それにしても、茨城県民の503人に1人という数字が改めて目立つ結果に・・・(汗) ちなみにこれらの数字に飼養登録数を考慮したらどうなるか? むしろ殺処分に至る犬猫は未登録の個体が多いと予測出来るのと、普通に飼われていても未登録な個体も多いと思われるので、加味すると逆に客観性を損なうことになるので人口比に止めて計算しました。
 
ところで、このような数字を出して何になるのか?との疑問もあるかと思いますが、私は20年前から地元茨城県の殺処分頭数のあまりの多さに驚愕し、そして一体何が原因なのだろうという疑問が拭いきれませんでした。 県民性なのか? それとも行政の舵取りが問題なのか? または動物取扱業者の在り方なのか? そして地理関係としては隣に位置する千葉県も処分頭数が多い訳ですが、茨城県とは政策も県民性も異なる訳で、一体何が違うのか? また北関東エリアとしては栃木県や群馬県と何が違うのか? 茨城県は田舎と言えば田舎ですが、東西南北のエリアで県民性も全く異なります。
 
まり茨城県の殺処分数については、「茨城県」の一言では語れない状況にあります。 でも分析することで、地域ごとの傾向が伺えます。 そうすることで、適正飼養の啓蒙を強化するべき地域や方法というものが、より具体的に見えてくるのではないかと思うのです。 いわば日本犬を知るにあたって、日本犬だけを見ていては多犬種と日本犬の何が異なり、何が特徴なのかが見えてこないのと似ています。
 
さらに分析と言う意味では、遺棄・逸走犬の中身は、飽きたり、飼いきれずに意図的に捨てられたであろう犬猫もいれば、逸走した迷い犬、猟の現場で逸れたり捨てられたり、犬放し飼いの犬猫や地域猫が交尾をして産み増やしたであろう子犬・子猫たちなど様々です。 数字のうえではその判断が出来ませんが、各地域の所轄においては具体的な内容をそれなりに把握しているかと思います。 ただ、これらの数字が実績報告と年間推移として見るだけに終わっている気がしてならないのです。 
 
長年務めてきた会社では、数字(実績)は見るものではなく、分析することで先の対策を考えるものだと教えられました。 犬猫に関する業務実績を細かく分析すると、殺処分ゼロという目標に対する色々なヒントが見えてきます。 当方の記事はその足掛かり的なものに過ぎませんが、各方面で活動される方々の目に留まることで少しでもお役に立れば幸いです。
 
 
【続く】 次回は、茨城県・千葉県の名誉の為に!という訳ではありませんが、全国も酷い惨状であることを数字で分かり易くお伝えいたします。  
 
 

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