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革共同政治集会、9月大決戦への猛進撃を宣言

 8月2日、革共同政治集会が豊島公会堂において930人の結集でかちとられ、今夏−今秋、安保法制粉砕・安倍打倒のゼネストへ向けた大決戦に躍り出る決意と態勢を打ち固めた。ゼネストを先頭で切り開くのが全学連と動労総連合、とりわけ学生と青年労働者だ。集会は、7月安保国会決戦と2015年前半の国鉄決戦の前進を土台に、「自衛戦争賛成=祖国擁護」で革命を圧殺する日本共産党スターリン主義の打倒を、プロレタリア革命を引き寄せる新たな大党派闘争の課題として圧倒的に確認した。
 基調報告を木崎冴子同志が行い、安保法制粉砕・安倍打倒の革命的展望について提起した。

●安保法制粉砕・安倍打倒の革命的展望
 木崎同志は、まず、日本の労働者階級人民とともに必ず安保法制を粉砕し安倍を打倒する決意を表明し、「革共同はゼネスト−革命を対置して闘う」ときっぱりと戦闘宣言を発した。
 そして、7・15−16の衆院強行採決を合図に戦後階級闘争に革命的決着をつける闘いが1千万の規模で開始され、巨大な規模での党派選択が始まったことを明らかにした上で、「核心は日本共産党スターリン主義の打倒だ」と指摘。日本共産党・志位委員長の「政権の一角に入っても自衛隊を活用する」という記者会見に対して、「これは国家暴力を認めるということ。警察権力も監獄も全部国家暴力だ。日本共産党が政権をとったら日本の労働者人民の闘いを血の海に沈める宣言以外の何ものでもない」と断罪し、新自由主義の未曽有の学生運動破壊にかちぬいてきた全学連運動の巨大な隊列の登場で、日本共産党との党派闘争に決着をつけていくことを提起した。
 さらに木崎同志は、15年前半の国鉄決戦と国際連帯闘争の大前進が安保国会決戦の情勢を根底においてつくりだしたことを確認し、「日本において唯一、ストライキとゼネストと革命を組織する労働組合が、動労総連合だ。われわれは国鉄分割・民営化反対を闘い抜き、現代革命への挑戦権を握りしめている」と動労総連合建設の意義を明らかにした。
 その上で、9月は、新潟、福島での動労総連合結成、強制出向から3年を迎える10・1外注化攻防、9・5楢葉町帰還強制に対する動労水戸の被曝労働拒否闘争など、国鉄労働者のストライキがうずまく中で、安保法制は山場を迎える。木崎同志は「いよいよ国鉄労働者のストライキと結合させた国会闘争の爆発をかちとる時だ」と、戦後階級闘争の最大の決戦となる9月闘争から、韓国のパククネ打倒の11月全人民大蜂起と見合う11月闘争への渾身の決起を訴えた。
 最後に、新しい労働者党の建設へ向かって、大宣伝戦と『前進』1万人読者網建設に打って出ることを提起し、革共同への結集を熱烈に訴えた。
 安保国会決戦への革共同の戦闘宣言に、会場は万雷の拍手で応え、決意を固めた。

●「街」弾圧を弾劾
 集会に先立ち15年前半期の闘いのDVDが上映され、革共同中央学生組織委員会の深田力同志が開会あいさつを行った。
 司会は全学連の森幸一郎書記次長と青年労働者が務めた。公安警察による障害者就労支援事業所「オープンスペース街」への弾圧に対して完全黙秘・非転向で闘う2人の同志と固く連帯して、集会は始まった。
 連帯のアピールを、三里塚芝山連合空港反対同盟、全国水平同盟、闘う弁護士が行った。三里塚からは市東孝雄さん、萩原富夫さん、伊藤信晴さん、宮本麻子さんが登壇し、農地法裁判控訴審の6・12反動判決を徹底的に弾劾した。萩原さんは「農民の生死をかけた闘い」として最高裁に対する判決粉砕の緊急5万人署名運動を提起。市東さんは「気迫ある署名を最高裁にぶつけよう」とゆるぎない決意を述べた。
 全国水平同盟からは田中れい子書記長が発言に立ち、「狭山闘争を変質させることで連合の産業報国会化を狙っている。狭山闘争の階級的組織化を」と訴えた。
 闘う弁護士からは山本志都弁護士が、新捜査手法推進の日弁連執行部を弾劾、「私たちの弁護士会をつくり直す」と述べた。

●スターリン主義打倒へ鮮明な提起
 5つの特別報告では、2015年後半戦の課題と展望が鮮明に提起された。
 革共同中央労働者組織委員会から大原武史同志が発言に立ち、9月闘争を貫く課題について明らかにした。
 まず「1930年代、スターリン指導下のドイツ共産党はナチスドイツ、国家権力とも手を組み、労働者階級人民に襲いかかり、戦争を強いていった。これがスターリン主義だ」と指摘し、「安倍を打倒し、日本共産党スターリン主義を打倒することは世界史的任務だ」と訴えた。そして、「戦後の日本階級闘争の歴史はスターリン主義をぶっとばす歴史だ。そのために革共同は結成された。今、この情勢の中で、日本共産党スターリン主義とシールズ指導部は、日本の労働者階級大衆が阻止線を越え、体制内勢力の制動を越えて立ち上がることに対して国家暴力を使ってたたきつぶそうとしている」と断罪し、「私たちは労働者階級人民自身の深い怒り、深い叫びを体現しながら、どんなことがあっても一歩も引かずに闘い抜く」と宣言した。
 革共同中央学生組織委員会から、全学連の坂野陽平書記長が登壇し、安保国会決戦のただ中において「全国大学でストライキをやりぬく力をつける。マルクス主義学生同盟中核派の1千人建設に向けて突き進む」と、名実ともに主流派に躍り出る決意を表明した。
 全学連国際部から内田しをり同志が、韓国鉄道労組ソウル本部から動労千葉に寄せられた「韓日労働者が世界平和のための闘いに連帯する時が来ました」というメッセージを紹介し、安倍打倒のゼネストで応える決意を新たにした。
 反原発闘争からはNAZENの織田陽介事務局長が、「JRの葛西は『福島は選択と集中のチャンス。楢葉と広野だけに投資を集中して大熊、双葉、浪江、富岡は消滅してもいい』と平然という。絶対に許してはならない。福島の生きんがための怒りと結びつく動労水戸の闘いに全国から結集しよう」と9・5楢葉町避難区域解除に対する8・29いわき現地闘争への結集を訴えた。
 革共同救対部からは金山克己同志が、「戦争反対貫き、安倍を倒して、相まみえよう」という星野文昭同志のメッセージを紹介し、9・6徳島現地闘争への決起を呼びかけた。

●国鉄戦線から動労総連合建設へのアピール
 続いて国鉄戦線からのアピールが発せられた。
 動労千葉の労働者は、最高裁の動労千葉鉄建公団訴訟の棄却決定を弾劾するとともに、「国鉄改革法の根幹が明確な不当労働行為だったと最高裁が認めたことは画期的。国鉄方式でどれだけの労働者が解雇され非正規につきおとされたことか。これらすべてが出発点で間違っていたことを最高裁が認めた。解雇撤回まで闘う。8−9月、安保国会過程にストライキを構えて総決起する。11月労働者集会に至る過程を全力で決起する」と戦闘宣言を発した。
 動労水戸の労働者は、「外注化以降、組織拡大の勝利をかちとっている。10月に外注化の出向期限を迎える。外注化強行と決着をつける」と語り、さらに楢葉町への帰還強制に対して被曝労働拒否で闘う不退転の決意を述べた。
 さらに東京・南部地区委員会の同志が満を持して登壇し、新潟、福島に続き動労総連合・東京の建設を絶対にかちとるという熱い決意を述べ、満場の熱烈な拍手を受けた。

●職場・キャンパスで闘いストライキを
 各産別からは、民営化・外注化阻止、解雇撤回・非正規職撤廃を職場から闘い、資本・体制内勢力との死闘を繰り広げ労組権力へ挑戦してきた自治体、教育、郵政、医療・福祉の労働者と合同・一般労組全国協議会の吉本伸幸代表がアピールに立った。
 決意表明では、革共同印刷局の同志が1千万人と結びつくための印刷工場の建設を訴え、沖縄大学学生自治会の赤嶺知晃委員長、マルクス主義青年労働者同盟の同志、全学連の斎藤郁真委員長が、職場・キャンパスで資本・当局と非和解で闘いストライキで戦争を止めようと安保国会決戦への決起を呼びかけた。
 革共同とともに、日本共産党スターリン主義を打倒し、ゼネスト実現で安保法制粉砕・安倍打倒へ突き進もう!(KZ)







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http://www.labornetjp.org/image/2015/0804tobu


【速報】8/3〜4 東部労組全溶支部が第3波・第4波ストライキを決行!

全溶・沼田社長は不誠実なゼロ回答をやめなさい! 違法な残業代不払いを正しなさい!

  JRや私鉄各社のレール溶接を手がける株式会社全溶(本社:東京都練馬区)の 労働者でつくる全国一般東京東部労組全溶支部は8月3日から同4日にかけて第 3波・第4波のストライキを決行しました。7月31日に行った団体交渉で、手当 カットや人員削減をもとに戻すよう要求している組合側に対し、全溶の沼田社長 がまたもやゼロ回答を行ったためです。

第3波ストは全溶支部のうち本社所属の組合員31人が8月3日午後8時から同4 日午前6時までの10時間、第4波ストは全溶支部のうち東京レールセンター営業 所(東京都江東区)所属の組合員10人が同4日午前8時半から同日午後4時半ま での8時間、それぞれ実施しました。

7月31日の団体交渉は、第1波スト(7月8日)と第2波スト(7月10日)の後、 初めて開催されました。冒頭、組合側は「労使の争議状態を収束させるためには お互いに歩み寄る必要がある。組合の要求をただちにすべてを飲まなくても会社 側が譲歩の姿勢を見せれば、組合もストライキ態勢を解除する用意がある」と、 争議解決に向けて前向きな対応を取るよう求めました。

ところが、沼田社長は「この場では応じることができない」とこれまでのゼロ回 答を繰り返すのみでした。それどころか「ストライキを打たれて作業中止に追い 込まれ、発注者からお叱りを受けた。このままだと契約が解除されて会社が成り 立たない。倒産することもある」などと、自らの頑迷な態度を棚上げしつつ憲法 で保障されたストライキ権を行使した労働者を脅す始末です。これには組合員か ら「あなたが一切歩み寄ろうとしないから争議になっているのだろう!」と抗議 の声が相次ぎました。

組合側のおもな要求は、沼田社長が4年前に就任して以来、溶接資格手当や出張 手当など様々な手当を大幅にカットしてきたこと、溶接口数に応じた作業員の人 数を削減してきたこと、定年以降の嘱託社員の賃金を引き下げたことなどをもと に戻すことです。パワーハラスメントをなくしてほしいという要求も結成当初か ら掲げています。組合側は無理難題を突きつけているわけではありません。こん なささやかな要求すら「手当や作業員をもとに戻すとまた赤字になる」と言って 足蹴にしているのが沼田社長なのです。

「一人ひとりの給与額はそれほど変わっていない」などと沼田社長は言いました が、これも労働者の実態を知らないとんでもない主張です。労働者は削られた手 当をカバーするために、より長時間の残業を行っているだけです。作業員の人数 も減らされているのですから過酷な労働強化につながっています。「このままで は安全や技術継承にも支障が出る」という組合員の切実な声にも最後まで耳を傾 けようとしませんでした。

また、この日の団体交渉で組合側は会社による不払い残業代問題を指摘しました。 残業代の基礎となる賃金から除外してはいけない手当を違法に除外したり、1カ 月の所定労働時間数を違法に多く見積もったりする方法で、会社が本来支払うべ き残業代を違法に削ってきました。組合側の試算では1カ月で1人数十万円の不 払いになっているケースもあります。

組合の指摘に対して沼田社長は「それ(違法な不払い)は知っていた」としたう えで「仕事を早上がりしたときも(所定労働時間の)7時間をつけているから良 い」などと平然と答えました。労働者の生活や権利を無視し、コンプライアンス (法令遵守)の意識が欠如していると言わざるをえません。全溶は、東証1部上 場のゼネコン東鉄工業株式会社の関連会社(持分法適用会社)ですが、その社会 的責任を果たした態度とは到底思えません。

このままでは争議がいっそう拡大しかねないと組合側は団体交渉で粘り強く説得 を試みましたが、「1時間半たったから」と会社側弁護士に促される形で経営陣 は一方的に席を立ちました。このような沼田社長らの不誠実な対応が今回の争議 を招いている原因であることはだれの目にも明らかです。今回のストライキでも JRや私鉄のレール溶接作業が急きょ中止に追い込まれるなど大きな影響を与え ましたが、これらの責任は沼田社長のかたくなな姿勢にあることは明らかです。

東部労組全溶支部のストライキ闘争には多くの労働者・労働組合による共感と支 持の輪が広がっています。私たちは全溶が労働者の生活と権利を守る会社に変わ るまで、今後もストライキを含めて敢然と闘っていきます。皆さんのよってたかっ てのご支援をよろしくお願いします!

<抗議先>
株式会社全溶
代表取締役社長 沼田 昌雄
〒178-0063

 東京都練馬区東大泉2-11-6
電話 03-3922-1991
FAX 03-3922-1980

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特別リポート:「スバル」快走の陰で軽視される外国人労働者

ロイター記事


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 7月28日、富士重工業「スバル」快走の陰で外国人労働者が軽視されていることが分かった。群馬県太田市の富士重工業工場前で4月24日撮影(2015年 ロイター/Yuya Shino)
[群馬県太田市 28日 ロイター] - 今年5月8日、富士重工業<7270.T>が東京で開いた決算説明会。吉永泰之社長はすこぶる上機嫌だった。米国で「スバル」ブランド車の販売が急増しているからだ。

現地のディーラーたちに会ったら、「スバル車が足りない」と頭をたたかれるかもしれない。だから、次の米国出張にはヘルメットが必要だろう―。吉永氏からはそんな冗談も飛び出した。

スバルの米国売上高はこの4年間で2倍に増えた。成功の原動力となったのは4輪駆動のスポーツ用多目的車(SUV)「フォレスター」だ。米国のドライバーたちを引きつけるのは、同車が持つ走りの性能や手頃な価格、それに社会的責任を果たしている車というオーラ(雰囲気)だ。

「Love Promise」。同社は米国で、そう銘打った企業イメージ戦略を大々的に展開、いまカリフォルニア、ニューヨーク、ワシントンの各州では、「世界に前向きな影響を与える」自動車メーカーとして、スバルを愛用する顧客層が形成されている。

<難民申請者たちが就労>

しかし、スバル車ブームの陰には、同社が喧伝していない別の事実がある。売れ行きが急増している同社の生産が、ひとつにはアジアやアフリカからの難民申請者や安い外国人労働者の存在によって支えられているという点だ。

東京から電車で2時間の距離にある群馬県太田市。同社や部品サプライヤーなどスバル車の主要生産拠点で働く彼らの多くは短期契約の作業員で、賃金の35%程度は彼らを派遣した業者が受け取る。バングラデシュ、ネパール、マリ、中国など様々な国からやってきた彼らは、フォレスターの革製シートなどの部品の多くを作っており、大半の場合、厳しい労働環境に置かれている。

ロイターは太田市でスバル製造に関わっている22カ国、およそ120人の外国人労働者と面談し、彼らの給与明細書や難民認定申請書なども調査した。そこから浮かび上がってきたのは、外国人労働者が日本の閉鎖的な出入国管理法に縛られ、スバル車のサプライチェーンのなかで人材派遣業者や企業による待遇に苦悩している姿だった。

そうした労働者の1人、ネパール出身の難民申請者であるラカン・リジャル氏(34)は、同社向け車座席を製造する会社で作業中に腰を負傷し、その後に解雇を言い渡されたと話した。他の労働者たちからは、通常シフトの2倍の時間を働くよう圧力を受けた、事前通告無しに即時解雇された、保険をかけてもらえなかった、などの訴えがあった。

ロイターがインタビューした大半の労働者は、群馬県の一般機械器具製造業の最低賃金である時給817円、あるいはそれ以上の賃金を受け取っていた。しかし、2カ所のスバル系列サプライヤーで働いていた十数人のインドネシア人労働者の場合、家賃や光熱費、本国の送り出し機関に支払う手数料を差し引くと、残る手取り額は毎月平均でおよそ9万円、時給にして約409円にとどまっていた。

こうした問題について、富士重工は「取引先の労働環境管理は基本的に各取引先の責任で行っており、当社が直接的に関与することはない」との立場をとっている。ロイターの問い合わせに対し、同社は書面回答の中で、法律や企業内のガイドラインに従うことが同社と取引するための前提条件だ、と述べた。同社はまた、派遣会社の行動を監視する権限はないとし、「ただし当社として、客取引先に、ガイドラインで定める差別撤廃・人権尊重・法令順守に沿った対応をお願いしている」と説明している。

<「灰色」の供給ルート>

同社のサプライチェーンにおける労働実態は、人口縮小で労働市場がひっ迫し、移民労働者に対する法律上の壁が依然高い日本特有の事情が生んだ副産物といえる。同社や系列サプライヤーなど人手不足に直面している企業は、工場の作業員を確保するため、難民申請者やビザ(査証)切れ不法滞在者、アジアからの技能実習生といった「裏口ルート」の移民労働者に頼らざるを得ない。「灰色」の労働市場が存在するおかげで、建設業、農業、製造業などは数多くの外国人労働者を安い賃金で雇うことが可能になっている。

同社は、政府が行っている外国人技能実習制度にそって、339人の中国人を受け入れている。この制度は、発展途上国の労働者に日本の製造現場で産業技術を習得してもらうことが目的だ。

この制度の参加者には、自国の送り出し機関に日本円にして約37万円もの手数料を払い、借金を抱えて日本にやってくる人々が少なくない。日本に来ても、研修先の企業を変更できないという制約に直面する。国連と米国務省は日本の技能実習制度について、今年の報告で、一部の研修生が「いまなお強制労働の状況にある」と厳しく指摘した。

海外からの技能実習生の採用は、労働力不足を一時的に補完する方策として、これまでも農業や繊維産業などの現場では20年以上にわたって続けられてきた。ロイターの取材で、その制度が大手輸出企業によって製造業の作業現場にも組み込まれていることが明らかになった。

富士重工と系列サプライヤーにとって、製造拠点である太田市で十分な労働力が確保できなければ、大きな問題が生じる。過去20年あまりで最も厳しい人手不足が続く中、外国人の雇用がその重要な対策となった。

スバルのサプライチェーンにおける外国人作業員の数について公式のデータはない。しかし、ロイターが各企業、派遣会社や労働者らへの聞き取りにもとづいて把握した外国人作業員の数は、太田市内にある富士重工の部品サプライヤー4社で、少なくとも約580人にのぼった。これら4社で働く合計およそ1830人の30%にあたる規模だ。

「灰色」労働市場からスバル系列メーカーに流れ込む労働者の中で、最も大きな比重を占めているのが難民申請者だ。日本において、難民資格を求めている外国人は大きく二つに分けられる。数が多いグループは、半年ごとの資格更新を条件に日本での就労が許可されている人たち。一方、入国者収容所から仮放免され、そうした許可無しに働いている難民申請者もいる。日本の法律は、こうした仮放免者であっても、難民申請が審査されている間は国内滞在を認めているが、就労は許していない。

就労できない仮放免者が暮らしていくには、親族や友人、地元の慈善団体などからの生活保障を受けることが必要だが、それができず「違法な」労働に走る例は後を絶たない。小川秀俊・外務省領事局外国人課長は、仮放免を長期間の拘束を避けるための人道的な措置だとする一方、出国を命じる判決がでたら「出国するのが本来あるべき姿だ」と語った。

<「仕事に行けないならクビ」>

難民申請者や技能実習生として日本にやってきた外国人労働者は、いまどのような状況に置かれているのか。スバルの製造拠点である太田市でロイターがインタビューした人々の言葉を聞いてみよう。

ネパール出身のリジャル氏は、自身を含めた難民申請者や他の外国人労働者とともにスバルの下請けメーカー、日本発条(ニッパツ)<5991.T>で働き、毎日手作業で数百個のヘッドレストに革を押し込む仕事をしていた。生産ラインで作業する者の多くは、爪がはがれ、一日の仕事が終わると過労のために拳を握れなくなる者もいた。

同氏は今年1月、起床時に激しい腰の痛みと右足のしびれに襲われた。ニッパツを紹介した派遣業者から、仕事に行けないならクビ、という最終通告を受けたという。動くこともままならず、職を失った。

病院のカルテによると、リジャル氏は椎間板ヘルニアで3月12日に手術を受けている。現在、地元病院の治療費とネパールにいる仲介業者への支払いで約9000ドルの借金があるという。

「ネパールにいる妻とスカイプで話すときは3分で切り上げる」と9歳の娘をもつ同氏は話す。「妻の泣き声を聞くのはもう堪えられない」

ニッパツは、ロイターの質問に対し、同社工場で難民申請者を直接雇ったことはなく、質問は労働者を集めた派遣会社にすべきだと話した。ニッパツの企画本部広報部課長、斉藤浩明氏は電話での取材に「これは派遣会社の問題だ。うちは直接雇用しているわけではない」と答えた。

リジャル氏を紹介した派遣会社、ヒカリ商事を運営する仲松英邦(オズワルド・ナカマツ)氏は取材に対し、解雇による脅しを否定、リジャル氏が帰国して治療することを望んだとし、彼が政府からの離職手当を受け取れるように解雇したと語った。これに対し、リジャル氏は、帰国の意思を示したことはないといい、一切の給付を受けていないとしている。

これについて、富士重工はロイターへの書面回答で、リジャル氏には、もともと腰に持病があり、本人から「自国にもどって手術する」との申し出が派遣会社にあった、と指摘。「日本発条での作業による発症ではなく、労働災害には当たらない」との認識を示した。

<欲しいのは「人間としての待遇」>

スバルの系列メーカーで働くバングラデシュ人のアブ・サイド・シェク氏(46)は「違法労働」の状態にある。入国者収容所から仮放免されている立場ながら、同氏は週に6日、1日最大12時間もダッシュボード部品や他の内装パーツの塗装作業を行っている。彼自身がスマートフォンで撮った自分の写真には、塗料の臭いを防ぐためにマスクをしている姿が映っている。その場所については本人が特定しないことを希望した。

同氏は、ダッカの裁判資料の英訳によると、本国で爆発物に関する法律違反で起訴された。難民認定申請書で、同氏は容疑がねつ造であり、野党のメンバーだったために標的にされたのだと主張している。法務省の書簡によると、2度目の難民認定申請は2012年に却下された。同氏はその後も再度申請し、最終判断を待っているという。

常に入国管理局の監視下にあり、ひっそり暮らしてきたと同氏は話す。だが、仮放免されている難民申請者は、帰国もできず、働く事もできないという事実上、身動きが取れない状況にある。

「私には働く権利も保険もない。正式な住所もなく銀行口座もない。日本政府にとって私は存在しないのと同じだ」。

「日本にいなくてはならないし、そのためには食べ物を買う金が必要だ」。他のバングラデッシュ人と同居しているシェク氏は言う。「私が欲しいのは人間としての待遇だ。犬扱いじゃない」。

これに対し、富士重工は不法移民を雇っておらず、下請けメーカーでもそうした作業員は確認できないとしている。太田市の下請けメーカーはトヨタ<7203.T>や日産<7201.T>、ホンダ<7267.T>など他の自動車大手にも部品を供給している。トヨタも日産も難民申請者を雇っていないと述べたが、下請けメーカーによる難民申請者の雇用についてはコメントしなかった。日産は約50人の技能実習生を雇っていると答えた。ホンダはコメントを拒否した。

<外国人なしでは車ができない>

米国で人気を博すスバル車の成功は、安倍晋三政権が進めるアベノミクス経済政策のモデルケースだ。円安の追い風を受け、スバルの米国内販売シェアはBMWやメルセデスを抜き去った。富士重工の株価は2012年末の時点から4倍も上昇。ロイターが計算したところ、フォレスターは単独で年間36億ドルを売り上げる輸出マシンとなった。

フォレスター人気のおかげで、富士重工は営業利益率で日本の自動車メーカーのトップに立った。また安倍首相の経済政策により、輸出企業が円安の恩恵を受けて利益を伸ばす顕著な例となった。

規模の大きい競合他社とは違い、富士重工は海外で販売する自動車の約80%を日本で製造している。このメード・イン・ジャパンを貫く姿勢が、同社や約260社の下請けメーカーの多くが太田市の工場群で部品需要を満たすのに困難をきたす原因となっている。

太田市の清水聖義市長は「外国人がやらないと、現実に、車は部品から何から絶対できない」と指摘。市長は過去、同市を外国人労働者特区に指定するよう申請活動をしてきたが、実を結んでいない。

清水市長はインタビューで、ロイターが把握している移民労働者の過酷な実態について認識していないとした。ただ、派遣業者が労働者を国の社会保険に加入させないと、市が支払う生活保護など福祉手当の財政負担が増えかねないとの懸念を示した。

政府は2010年、難民資格の希望者に対し、認定申請書を処理する間、6カ月更新の就労許可を与えることを決めた。それ以来、申請件数は4倍に跳ね上がり、昨年は5000件を記録した。ネパール、トルコ、スリランカの出身者が特に目立つ。しかし過去4年間の承認件数は毎年20数件にも満たない。

法務省入国管理局の丸山秀治氏は、外国人が日本の入国管理システムの抜け道を利用していると批判し、「最近は難民申請すれば働けるというような話に広まってしまっている」と話す。

自民党の河野太郎議員は5月28日、外国から「安い労働力」が入ってくるのを許さないという政府の方針は「大きなウソ」だと批判した。同議員は日本の移民政策には「裏口」があるとし、「裏口のドアを閉め、就労許可の発行を始めるべきだ」と述べた。

2010年に始まった「難民認定」申請者への暫定的な就労許可は、本来、人道的措置として実施されたが、それが今、スバルの下請けメーカーのような企業に割安の労働力を提供する手段へと姿を変えている。

<派遣業者のあり方にも論議>

外国人労働者の「需要」が急増する中で、その恩恵を受けているのが派遣業者だ。太田市では、同社が生産規模を増大するにつれ、下請けメーカーが外国人の短期契約作業員を手配する数十の派遣会社に一段と依存するようになった。

トヨタの大規模リコールが起きた際に品質管理を監査する外部委員会のメンバーを務めた長田洋・文教大学教授は「派遣業者を使うメリットは、企業が都合の良いときに雇用を減らせることだ」と指摘する。

日本では250万人以上の派遣労働者が数千社の派遣会社に登録している。大手派遣会社は企業に代わって短期契約の労働者を募集するが、より小規模な業者は労働者を直接雇って工場やオフィスに送り込む。近年こうした業者は増加傾向にあり、太田市のような製造業の町にある人手不足の工場に労働力を提供している。

太田市には1100社の派遣会社がある。1台のバンと分厚い連絡先リストを頼りに1人で運営する業者から、レストランの奥や車庫をオフィスにした家族経営の会社までさまざまだ。その多くが外国人労働者をターゲットにしており、トルコ語、スペイン語、中国語などで書かれた看板が太田市や隣接する大泉町の道路沿いに点在する。

リジャル氏をニッパツに送り込んだヒカリ商事を経営する仲松氏は、日系ブラジル人の来日ブームがあった1980年代後半に日本に移り、すぐに自動車部品メーカーに労働者を供給する人材斡旋業を始めた。

仲松氏によると、ニッパツに派遣しているのは約90人。ヒカリ商事では11人の正社員が働き、26台のバンと作業員宿泊する75部屋がある。同社はニッパツの工場に近い敷地に新しい4棟の寮を建設中だ。「ニッパツへの対応で忙しく、別の会社に人材を派遣する余裕はない」という。

同氏は各作業員の時給のうち約500円を受け取っていると話す。90人の作業員が週50時間働くと前提したロイターの計算によると、同社はニッパツへの人材派遣によって年間1億円以上の収入をあげているとみられる。同氏はこの額についてのコメントを避けた。

工場作業員自身が人材斡旋をすることもある。大手サプライヤーのある作業員は、ロイターに対し、自分が見つけ、紹介した作業員ひとりについて、毎月1万円を手数料として受け取っていると話した。

地元工場への労働者供給契約を勝ち取るために、斡旋業者は厳しい競争を繰り広げている。仲松氏以外の4人の業者は、契約を確保するために工場の管理者や本社担当者に飲食の接待をしたり金品を贈ったりしなければならない、と語った。

太田市郊外の人材斡旋会社ワイズコーポレーションの丹羽洋介社長は「人材は必要だが、(その調達を依頼する)斡旋業者は選り取り見取り。会社側に決定権がある」と話す。

一方、富士重工は系列サプライヤーと取引する労働者派遣業者を直接監視する立場にはないとしている。ただし、ガイドラインに反した事項があった場合、「取引先に対して是正措置や契約見直しといったペナルティが課されることから、間接的な抑止効果があると考えている」とし、その会社が基準に従うよう改善させることも可能と話す。

<技能実習生は景気下振れ時の保険>

同社は太田市で46年の歴史がある矢島工場の生産を拡大した。約4000人の従業員を2交代制で使い、1日1800台を生産する。同工場で1台のフォレスターを製造するのに約20時間かかる、と工場見学者は説明を受けている。生産ラインの停止後にまもなく再開するという合図に、ベートーベンの「エリーゼのために」がスピーカーから流れるという。ロスした時間にかかったコストを思い出すためでもある。

マフラーや燃料タンクを製造するトップの下請けメーカー、坂本工業の坂本正堂会長は「目下、最大の課題はスバルの増産ペースにしっかりついていくことだ」と話す。

スバルと下請けメーカーが、技能実習生という名の下に数百人の労働者を雇っている。この制度は通常3年間の予定で労働者を送り込むが、スバルの矢島工場でフォレスターの製造作業をしているほとんどの中国人技能実習生は1年更新の契約しかしていないという。ロイターの計算によると、富士重工は中国人実習生を雇うことで、約4億6600万円を節約できたと見られる。これについて、同社はコメントを控えている。

この制度は、2008年に経験したような米国市場の落ち込みが再び起きた場合の保険になる、と子会社のスバル興産の長川光弘氏は話す。「3年と決めると、その途中で景気の下振れがあっても3年の契約を守らなくてはならない。1年の契約であれば途中で下振れが起きても安全。リスクをとらずにすむ」。

スバルの製造拠点に配属されている中国人実習生の多くは20代前半で、毎朝スバルの野球帽をかぶって仕事に向かう。ロイターが入手した給与明細書によると、彼らは週に約50時間、群馬県一般機械器具製造業の最低賃金である時給817円で働いていた。

太田市内に掲示されたスバルの広告や富士重工のウェブサイトに示された同じ工場で働く日本人の常勤期間従業員の賃金水準に比べ、ほぼ半額とみられる。米国スバルによると、インディアナ州ラファイエットのある工場では時給が最高で3136円だという。

ロイターの取材に対し、同社は技能実習生が日本労働者と同等の待遇を受けており、関連書類は中国語に翻訳され、作業員が自由に会話できる環境を整えているとしている。

しかし、一部の技能実習生の証言は異なる。彼らによると、仕事のことをあれこれ話すと、全員が解雇され、中国に送還される、と住み込みの管理人から警告されたという。

同社は太田市のアパートに4人の研修生を住まわせ、給与明細書によると、家賃、光熱費、食費を引いている。彼らは技能実習生になるために中国の送り出し機関に最大37万円を支払うという。彼らはいずれも匿名を希望した。

ある技能実習生は「日本人と同じ待遇を受けられないのは実に不公平だ。中国に帰って自動車工場で働かない限り、ここで覚えたことはあまり役立つと思えない」と話した。

<「私たちには関係ない」>

インド人のモハメッド・シャフィール・カライ氏(28)は難民申請者だが、昨年8月、スバルやホンダに自動車部品を納める池田製作所の工場でベルトコンベヤーに左手薬指の先が巻き込まれる事故にあった。

カライ氏によると、指が切断されるほどの事故だったにもかかわらず、池田製作所のマネジャーは事故後、救急車を呼ばなかった。代わりに、製作所側は派遣業者を呼び、カライ氏は病院に連れて行かれるまで、およそ30分待たされたという。

同社の総務部総務課係長だった中嶋郁夫氏は「我々は止血をし、傷口を抑えるように言った」と話す。八木貞雄総務部長は、同社が斡旋業者に連絡したことは認めたが、救急車を呼ばなかったのは緊急医療事故に該当すると思わなかったからだと説明する。その業者の到着や治療にかかった時間はわからないという。

同社によると、カライ氏の事故が起きたのは、ベルトコンベヤーについている安全ガードが何らかの理由で外れ落ちてしまったため。この事故後、同社は製造ラインの安全性を確実にする方策を講じたとしている。

カライ氏は「すごい量の血が流れ、私は『痛くてたまらない。病院に行きたい、誰かと一緒に行きたい』と伝えたが、彼らは『私たちには関係ない』というばかりだった」と話す。

(Thomas Wilson, Antoni Slodkowski and Mari Saito 翻訳編集:加藤京子、北松克朗)
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旭硝子本社に抗議 韓国・旭硝子社内下請け労組 集団解雇撤回求め

 安保戦争法案をめぐる国会闘争のさなかの7月14日から18日、韓国・亀尾(クミ)から旭硝子社内下請け労組(チャホンホ委員長)が旭硝子本社遠征闘争にやってきた。ガラス業界世界トップの旭硝子の韓国法人・旭硝子ファインテクノコリアが、非正規職労組つぶしを策し170人集団解雇の暴挙に及んだのだ。

 旭硝子は2005年、50年間土地無償貸与と8年間の関税・法人税・地方税全額免除の恩恵を得て韓国に進出し、年間売上高1兆ウォン(約1060億円)を達成。他方、社内下請け労働者は、時給600円余の最低賃金で週70時間にも及ぶ強労働を強いられてきた。雇用不安と低賃金・強労働に対し「生きさせろ!」と5月29日、社内下請け業者GTSで働く170人中138人が労働組合を結成した。
 だが旭硝子ファインテクノコリアは6月30日、GTSに対し契約中途にもかかわらず突然請負契約を解除し、社内下請け労働者170人を集団解雇した。しかも労働者には「明日から来なくていい」という携帯メール1本の通告だった!
 民主労総から支援要請を受けた動労千葉とともに日本遠征闘争が始まった。来日したのは、旭硝子下請け労組ウソクチョン副委員長とミンドンギ法規部長、民主労総金属労組KEC支会のソンインギュ代議員の3人。3年前に日本遠征闘争を行い、解雇撤回をかちとったKEC支会は、現在、旭硝子社内下請け労組を全面支援している。
 7月15日昼、東京・丸の内にある旭硝子本社を抗議訪問し、社長との面談を要求。動労千葉、動労水戸、合同・一般労組全国協ら20人で社前で街頭宣伝を展開した。その後、国会闘争に合流し、ウソクチョン副委員長は「労組破壊のための集団解雇は旭硝子本社の指示によるものだ。動労千葉とともに解雇撤回まで闘う」と決意を語った。

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 16日には業界団体の板硝子協会を訪れ、京橋の旭硝子ショールーム前で街頭宣伝(写真上)。
 17日朝、横浜市鶴見区の旭硝子京浜工場で地元の労働者と700枚のビラをまき、「ともに旭硝子資本と闘おう」と呼びかけた(写真下)。
昼前に厚生労働省の記者クラブで記者会見し、日本企業の韓国での労組破壊としてこの170名解雇攻撃があるとマスコミに訴えた。その後、再度旭硝子本社におもむき、2時間にわたって総務主席を追及。責任逃れに終始する資本にミンドンギ法規部長は「集団解雇の責任は本社にある。次は解雇された170人全員で来る」と怒りをたたきつけた。
 遠征闘争をやりぬいたウソクチョン副委員長は「日本での行動は何もかも初体験でしたが、動労千葉のように解雇撤回まで10年でも20年でも闘って必ず勝利する」と力強く宣言した。(K)

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転載元転載元: たたかうユニオンへ!

百田氏発言をめぐる琉球新報・沖縄タイムス共同抗議声明

 百田尚樹氏の「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない」という発言は、政権の意に沿わない報道は許さないという”言論弾圧”の発想そのものであり、民主主義の根幹である表現の自由、報道の自由を否定する暴論にほかならない。 
 百田氏の発言は自由だが、政権与党である自民党の国会議員が党本部で開いた会合の席上であり、むしろ出席した議員側が沖縄の地元紙への批判を展開し、百田氏の発言を引き出している。その経緯も含め、看過できるものではない。
 さらに「(米軍普天間飛行場は)もともと田んぼの中にあった。基地の周りに行けば商売になるということで人が住みだした」とも述べた。戦前の宜野湾村役場は現在の滑走路近くにあり、琉球王国以来、地域の中心地だった。沖縄の基地問題をめぐる最たる誤解が自民党内で振りまかれたことは重大だ。その訂正も求めたい。
 戦後、沖縄の新聞は戦争に加担した新聞人の反省から出発した。戦争につながるような報道は二度としないという考えが、報道姿勢のベースにある。
 政府に批判的な報道は、権力監視の役割を担うメディアにとって当然であり、批判的な報道ができる社会こそが健全だと考える。にもかかわらず、批判的だからつぶすべきだ―という短絡的な発想は極めて危険であり、沖縄の2つの新聞に限らず、いずれ全国のマスコミに向けられる恐れのある危険きわまりないものだと思う。沖縄タイムス・琉球新報は、今後も言論の自由、表現の自由を弾圧するかのような動きには断固として反対する。
 琉球新報編集局長・潮平芳和
 沖縄タイムス編集局長・武富和彦
英文へ→Ryukyu Shimpo, Okinawa Times issue joint protest statement over Hyakuta remarks

転載元転載元: たたかうユニオンへ!


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