千葉県立館山総合高校 海洋科

海洋科でのさまざまな実習を紹介します!
 3年生の引退と合わせ、水産生物部では毎年、館山湾の夏の魚「シイラ」を釣りに行きます。実際のシイラは、写真よりもずっと美しい色彩と輝きを持っています。ところが、はじめはコバルトブルーの斑点をまとったきれいな体色が、釣り上げるとみるみるうちに灰色にくすんでしまいます。シイラはヒットすると、引く力が強い上に水面をジャンプして暴れまわるので、結局釣り上げた時にはくすんでしまいました。3年生は水産系の大学やマダイ養殖場への就職に向けて準備のラストスパートの時期に入りましたが、大きいシイラが釣れてとても喜んでいました。

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 序盤はなかなかシイラの姿が見えませんでした。そのうちに、ソウダガツオを空中に投げて遊んでいるイルカを発見しました。近くにも来たのですが、水面から出たり入ったりでうまく撮れません。でも、部員たちはとても喜んでいました。ただ、イルカがいると、釣る魚たちがみんなおびえて逃げたり釣れなくなってしまいます。水産生物部の一昨年の卒業生で神津島でキンメダイ漁師をやっている人がいますが、年に何回か「またイルカにやられました。水揚げゼロです。」という内容のメールが届きます。このときの私は「今日はボウズ警報発令だな・・・」と思っていました。

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 ところがその後、元部長がヒットさせました。シイラらしく暴れ回り、スリリングなやりとりが続きました。

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 無事、釣り上げました。メーターオーバーのオスでした。

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 何度かバラしがありましたが、現部長が元部長に続きメスのシイラを釣り上げました。

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 3人中2人が釣ると、残された者には大きなプレッシャーがかかります。「3年の俺に来年はない!」という執念が終了時間間際の1尾につながりました。この後には、食品コースの先生の指導で大きなシイラをさばきました。

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 ハーバーへ戻る途中で、千葉県実習船「千潮丸」がドックに上がっていました。水面に浮いているときの姿と見た目が違いますね。千潮丸は、ハワイにも寄港する遠洋航海実習の船です。3年生の2人も、4月に小笠原に行ってきました。


漁業インターンシップ

 鋸南町勝山漁業協同組合で、今年も漁業インターンシップに3年生2名が参加してきました。インターンシップですが、参加した2名はこちらへの就職を考えていることもあり、特に真剣な様子でした。勝山漁協では、マダイやシマアジの養殖を行っていますが、今年はギンザケの養殖でもTVで放映されていました。3日間の日程で、給餌管理や取り上げ、活〆などを体験させていただきました。授業や実習で魚の生態や養殖方法を学んでいますが、海上に浮かぶ大きなイケスで万単位の魚に給餌することだけでも大変面白かったようです。今年と昨年卒業の先輩が働いている姿もあり、参加した生徒はこの仕事をやりたいという思いが強まったようでした。

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3日目は活〆作業も体験しました。これは沖のイケスから運んできたマダイの計数をしているところです。

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職員の方に活〆方法を教えていただきました。即殺と血抜きをします。

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沖のイケスでの給餌作業です。新鮮な魚や配合飼料にビタミンなどを加えたエサを与えます。

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これは放流用のマダイ稚魚への給餌作業です。放流サイズに育ち、もうすぐ放流するとのことでした。

 栽培環境コースの3年生が、栽培実習場で養殖しているウナギを取り揚げて、選別と池掃除を行いました。蒸し暑いなかでしたが、大きく育ったウナギを丁寧に取り揚げました。池の壁は高圧洗浄機で汚れを落としましたが、業務用の強力な高圧洗浄機なので、男子生徒でも持っている腕がきつかったようです。
 3年生は2学期に、ウナギの加工実習も予定されています。魚をさばく中でも難しいといわれている「ウナギ裂き」ですが、(試食も含めて)楽しみです。

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 ウナギを踏まないように、注意して歩かなくてはなりません。底面もぬるぬるなので、気をつけないと尻もちつくことになります。

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 ウナギ専用のビクに取り揚げていきます。

 今年も館山湾の流れ藻調査を総合実習で行いました。流れ藻採集は継続して実施していますが、今年は流れ藻が見つけやすく、ついている魚や甲殻類も多かったです。モジャコ(ブリの稚魚)はたくさん泳いでいましたし、カワハギの稚魚やハナオコゼも多かったです。今回特徴的だったのは、ヨウジウオの稚魚が多くいたことです。潜水実習で生徒と潜っているときに成魚を見かけることはあるのですが、小さいのが流れ藻に付いてやってくるとは知りませんでした(館山湾でも産卵しているのかもしれませんが・・・)。そういえば、勝浦若潮高校に勤めている頃は海水の種苗生産施設があり、見た目で種を判定できない稚魚を実習場に持ち帰り、大きくして種を判明させることができました。今でこそ、カワハギの稚魚がたくさんいたといえますが、最初はアミメカワハギかな?と思っていました。ところが、育ててみたら全部カワハギ(普通に食べるカワハギ)で、びっくりしました。流れ藻は、海を漂うごみではなく、ブリやカワハギ(+ヨウジウオ)の稚魚を千葉の海へ運んできてくれる、ありがたいものなんだなと思いました。
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海洋科1年生水泳訓練

 今年も海洋科1年生が水泳訓練を行いました。4日間の日程で、平泳ぎで安定して泳げる人は海、平泳ぎができない人はプールで水泳訓練を実施しました。昨年に続き、石井校長先生が海での水泳訓練に参加してくれました。水温が低めの日もありましたが、海上をみんなで泳いで進んでいくのは非日常的で楽しかったようです。

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一番左に見えるのが、石井校長です。海での遠泳は、もっとも遅い(泳力の弱い)人に合わせるので、進みはゆっくりです。平泳ぎしてるのか、立ち泳ぎしているのか、わからないくらいのときもあります。逆に疲れます。
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 最終日は多目的桟橋からシーサイドホテルの前まで泳ぎました。最終日は距離が長いこと以上に、斜め前からの風で進みが悪く、疲れました。その影響か、最後まで泳ぎきったのはこの2名だけでした。

 今日も5:45に起床し、いつも通り始まりました。7:55からは2時間の航海当直実習と、船内生徒区画の大掃除を行いました。航海当直はブリッジでずっと立ったままですが、イルカを見られた班もありました。大掃除では、天井・壁・床をすべて濡れ拭きしますが、往航でやっていたら船酔いが極限に達したでしょう。乗船8日目、船は揺れていますが全員ご飯もちゃんと食べられてます。明日は最終日、館山入港です。決して長い航海ではありませんが、生徒たちはすごく楽しみにしています。

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 二日間の潜水実習を終え、定期船「小笠原丸」と入れ違いで二見港を出港しました。小笠原では出港見送りにダイビングボート等が港の出口まで並走してくれるのですが、雨風が強まり岸壁からの見送りでした。残念でしたが、この日はすべての業者がダイビングを中止したとのことで、運が良かったと思いました。船はかなり揺れてますが、午後は航海当直実習や作文などを行い、最後の海水風呂に入りました。明日は機関当直実習や生徒区画の大掃除を行う予定です。

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 今日は潜水実習2日目で、晴れのち曇り、風がやや強めでした。昨日はマンタやクジラを見られましたが、イルカやウミガメも見たいねと話しながら出発しました。イルカはダイビングポイントに到着する前に、3頭ほどが泳いでいるところに遭遇しました。
この日の一本目は、風裏の穏やかな場所でした。まさに「色とりどり」の魚たちが泳ぎ進む中、ウミガメがいました。今年はクジラ・イルカ・ウミガメに加えてマンタまで見れましたから、幸運な年と言えるでしょう。2本目前の休憩時間には、ボート二階からの飛び込み・スノーケリング・無人島上陸・魚釣りと、生徒それぞれ思い思いのことをやって過ごしました。スノーケリングをしていた女子生徒はウミガメに3回出会い、無人島に上陸した男子生徒はクジラ加工工場の残骸や千葉にはいないカラフルなカニや魚を観察していました。魚釣りでもいろいろな魚が釣れましたが、ヒットした小型のカンモンハタに大きなバラハタが食いついて切られたという出来事もありました。
2本目は、この実習最後の潜水です。エントリー水深が12メートルで、そこから先が斜面になっていて水深が落ち込んでいくポイントでした。ノコギリダイという魚がこの時期・この場所で群れるそうで、あちこちに群れていました。ユウゼン玉と表現されるユウゼンの群れやクマノミも近くで観察しました。耳抜きの調子が悪い生徒がいたため水深20メートルから先には行きませんでしたが、たくさんの魚に囲まれて潜水実習を締めくくりました。
 この日は潜水実習後に島内見学があり、大急ぎで片付け・更衣をしました。小笠原水産センターではセンターの業務説明やミニ水族館見学がありました。特に興味深かったのは、アカハタの歯磨き体験です。歯ブラシを顔に近づけると、口を開けて歯磨きをやらせてくれます。人工種苗のみ可能だそうで、可愛かったです。小笠原海洋センターではウミガメの人工ふ化放流の展示見学やエサやりをしました。甲羅の右斜め下に白いマークがある個体が小笠原産です。太平洋戦争の戦跡では、手堀りの洞窟の外側に大砲がありました。硫黄島を攻撃した強大な米軍が迫るなか死を覚悟した人たちがここにいたという事実と、壁に書かれた安っぽい「S57 ○○○○」などの落書きを見て、考えさせられるところでした。終わりに行ったウェザーステーションでは日没は見られませんでしたが、太平洋を臨む高台からの眺めと空気は爽快なものでした。
夜、ログブックの記入を潜水中の写真や動画を見ながら行い、21:00に消灯しました。潜水実習の二日間が好天に恵まれ、本当に良かったです。

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 ついに潜水実習の日がやってきました。往航は船がずいぶん揺れて苦しい思いもしましたが、天気は最高となりました。
一日に二本のスクーバダイビングを行います。まずはじめは、クジラの潮吹きでした。ポイントへの移動中、ザトウクジラに4頭ぐらい出会いました。これほどクジラを見たのは初めてです。
潜水一本目は「バラチン」という、文字通りバラバラになった沈船のポイントに潜りました。小笠原固有種のチョウチョウウオ「ユウゼン」をはじめ、さまざまな熱帯魚を見ることができました。二本目は「ひょうたん島」という場所に移動して、まず昼食をボートで食べました。休憩時間には、恒例のボート二階からの飛び込みをやりましたが、結構高いところから飛ぶので揃えるのは難しかったです。潜水二本目は巨大なサンゴやカラフルな魚をたくさん見て楽しみました。しかも、幸運にも生徒たちの真上を大きなマンタが泳いでいきました。平成8年以降、何回引率したかわかりませんが、あんな大きなマンタがすぐ上を通っていったのも初めてです。
最後は、南島の秘境的ビーチに行きました。沖から門のようなトンネルを泳いでくぐると、見たことのないような景色が広がっていました。白砂とコバルトブルーの海が美しく、「カタマイマイ」の半化石がちりばめられていました。そこから斜面を登り、鮫池に行きます。鮫池には昼間だというのに、ネムリブカというサメがたくさんいました(ウミガメのカップルもいました)。参加した生徒たちは、南島の自然の美しさに感動していました。

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 本日も5:45起床からラジオ体操、清掃、食当、朝食、7時から航海当直実習となりました。午後は潜水実習の諸注意とログブック記入方法の確認を行い、1時間ほどデッキでクジラを探しました。ザトウクジラとマッコウクジラの潮吹き形状の違いなどを予習してから望みましたが、残念ながらクジラの姿は見えませんでした。その後、父島の二見港への入港見学を行い、着岸後に潜水器材の準備を行いました。今日は潜水に備えて21時消灯です。明日は南島の鮫池に行けそうなので、楽しみです。
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