未婚の未亡人、泣いたり笑ったり

今は亡き同居人○Tと、未婚の未亡人の珍道中人生

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咲くな!アジュガ

アパートの大家さんが、外装の修繕を知らせて来たのは、今月の始めだった。
留守の間に業者からのお知らせのチラシがポストに入っていた。

築年数は、私の年よりは少ないだろうけど、かなり古い。
特に外装は酷い。

玄関のハゲハゲの手すりも勿論だが、壁も凄い。
屋上に上がる階段の手すりも酷いし、蛍光灯だって点かないままである。

これがきれいになるのだ。
私は想像するだけで嬉しくなった。

だが、待てよ。
裏庭はどうなる? そして玄関の手すりに絡み付いた蔓ものは?

業者のおじさんは、とても感じの良い人で、その話をすると、「大抵の物はこちらで動かすから大丈夫」と言ってくれたが、絡んだ蔓だけは私にほどいておいて欲しいと言った。

勿論それに私は異論はなかった。
ほどく途中で人に切られてしまったら腹も立つが、自分でやってしまう分には諦めもつくと言うものだ。

去年の夏、盛大に絡ませた時計草を上手にほどけた時には、ほっとした。

あとは足場を組むのに、裏庭がどうなるか?と思っていたら、作業が始まった2日後、裏庭の雑草がすっかり取り除かれていた。
いや、雑草ばかりではなく、勝手に生えてしまっていてどうして良いか分からなかったモチノキ科と思われる勢いの良い木も根こそぎ抜いてあった。
裏庭に続く狭い通路にびっしり生えて来ていて、通る度にその棘に「イテテテ」と言いながら通っていた木苺も跡形もなかった。

一体どうすれば、ここまできれいに抜けるのか、驚くばかりだった。

でも、驚いたのはそれだけではなかった。
裏庭の地面をびっしり被い、あとは咲くのを待つばかりだったアジュガと立浪草まで見事に抜かれていたのだった。

勿論、足場を組むのに邪魔だったのはわかる。
心優しい職人さんが、ぼうぼうに生えていた雑草を抜いてくれた心意気もわかる。

でも、アジュガや立浪草と雑草の区別はつかないものなのだ。

大事に育てているのは、鉢の中のものだけだと解釈していたのだろうと容易に理解は出来たが、あれほどびっしり生えていたものが全て無くなったのを見た時には正直ガッカリだった。
呆然自失とはこの事か。

ベランダーの企みは4年目にして白紙に戻ってしまったのだった。

けれど、そんな事で本気で凹んだままでいるはずもないのがお気楽ベランダーである。

見渡せば、あちこちの鉢の中に立浪草は生えているのだ。
奴らが本気になれば、又あっと言う間に裏庭を埋め尽くすだろう。
よしよし、立浪草は無事である。

問題はアジュガの方である。
立浪草は種で増えていくので、簡単にあちこちに子孫を残しているのだが、アジュガはそうは行かない。

あの紫蘇の様な花を終わらせた後に、ひょいっと腕を伸ばして次の株を増やしていく言わばクローンの様な状態で増えて行くのだ。
それが一株も残っていないとなると、ほぼ全滅と言って良いだろう。

仕方がない、増え過ぎて困ったアジュガを無理矢理押し付けた友人から一株返してもらおうと考えた。
多分その友人宅でも今頃は増えて困っているに違いないのだから。

そう思った矢先だった。
そう言えば、どこかの鉢にいたずらでポイとアジュガを乗せておいた事を思い出した。
一体どの鉢だっただろう。
朝の水やりをしながら私はキョロキョロと探した。

イメージ 1すると、それは木瓜の鉢の上にちんまりと乗り、そこから腕を出して増えた株が水鉢の脇にたった一つ、隠れる様に佇んでいた。

いや、きっと隠れているだ。

もし、これも見つかれば、大家さんから「余計な木は抜いてやって欲しい」と言う善意の命を受けている律儀な職人さんは、さっさと抜いていってしまうに違いない。

もう青い花の色が見えて来ているのが心配だ。
咲いて目立ってしってはオシマイだ。

イメージ 2アジュガよ、咲くな。
息を潜め、そこに隠れていなさい。
イメージ 1

イメージ 1

今月号は、やっとやっと咲いた雪柳です。

やっとやっとと言う思いは、春が遅かったのもあるけれど、去年はほんの数粒しか咲かなかったこの雪柳が、今年は数えられないほど咲いたからです。

でも、どこか変なのは、やっぱりその数えられないほど咲いたのは、数えられるほど少しの枝だけでした。

先週の日曜に我が家を訪れた友人には、「ずいぶん緑が多いね〜」と呆れられた程です。

正しい雪柳の姿と言えば、どの枝も真っ白に雪が積もった柳の様になるものなのに、何故に我が家の雪柳は、こうもモリモリと青々とした葉っぱだけの枝が多いのだろう・・・まったくもってどこか変な雪柳ですが、去年に比べたら天晴れな咲きっぷりに、内心ではブラボーと拍手を送っているところです。

勇気が湧くな〜

明日は○Tの5回目の命日。

○Tが闘病していた頃、さんざん見舞いに来てくれていたYっちゃんが我が家へ寄る事になっている。

私同様原チャリ通勤者の美容師Yっちゃんに、「今日は雨でも明日は晴れるみたいで良かったね」と言うメールを出したら、すぐに返事が来た。

「突然だけど、店をやる事になった」と。




知り合った頃には、1件目に勤めていた店を辞めようかとか何とか、ぐずぐずと悩んでいた。
そして新しい店へ行ってどんどん年下のスタッフに囲まれ始め、上からも認められて店長になった。

それでも、私達と会う時には、いつもどこか抜けたYっちゃんだった。

店ではきっと良い先輩振りで仕事もテキパキとやり、お客さんも沢山抱えていたのだろう。

○Tのファンと言っても過言ではないくらい、せっせと見舞いに来ていた頃だって、どこか抜けていて、でも、それが一回り以上年上の私達から見たら、何とも可愛いかったし、口では「まったく、も〜」と言いながら、まるで憎めない”女の子”だった。

○Tが亡くなった翌日、その頃一人暮らしをしていたYっちゃんは、沢山の人が夜になっても弔問に来て、果ては泊まって行く輩もいた妙に賑やかな我が家へやって来てこう言ったのだ。

「泊めてくれる?・・・・一人で居たら、泣いちゃいそうだから・・・」



そのYっちゃんが、だ!
美容師として独立して店を出すと言うのだ。

これが嬉しくなくて、何を嬉しいと言うだ。

そろそろアラフォーと言われるお年頃になるYっちゃんだから、店を構えると言ってもそれほど驚く事ではないのかもしれない。

でも、私は嬉しい。

そして新しい道へチャレンジする、ずっと年下の友人Yっちゃんのそんな姿に、私は励まされる思いでいる。
世の中には、一日8時間は寝ないと気が済まないと言うか、長い時間寝てられるロングスリーパーと、4、5時間も寝れば充分と言うショートスリーパーがいると言う。

○Tは典型的なショートスリーパーで、次の朝が早いからと言って早く寝るなんて事はなかったし、長く寝てしまう事自体を「勿体ない」とまで言っていた程だった。
眠くもないのに横になったり、布団に入る事は嫌いで、気になる事があれば眠る事が出来なかった。
そのくせ寝付きは滅法良くて、布団に入ると3秒で眠っていた。
寝起きもすこぶる良くて、起きたと思ったら即ギアはトップに入っていた。

それにひきかえ、私と来たら、寝付きは抜群だが、典型的なロングスリーパーで、とにかく長い時間眠るし、寝起きの悪さは天下一品。
休みの日など、放っておいたら昼過ぎまで寝ているのは当たり前だし、起きてから出かけるまでに最低でも1時間は欲しいタイプ。
遅くまで寝ていたくせに昼寝をし、昼寝をするくせに、夜になって暗くなると又眠くなるので、○Tは呆れて「転がしておくと、すぐに眠っている奴」と呆れられていた。

その性質は今でも変わらないのに、今ではいっぱしのサラリーマンになっている私は、この性質が忌々しい。
以前の様に遅くまで起きていると、翌朝はしっかり寝坊してしまう。
だから、家でも会社でも、本当はもっとやりたい事ややらなきゃいけない事があるのに、とっとと寝てしまう。(会社では寝ませんよー)

ああ、ショートスリーパーに憧れる〜。
と言うか、元が怠け者の私なのだと再認識しているところです。

イメージ 1
イメージ 1先週の週末、我が民宿F&Fを定宿とするお客様が2泊して行った。
週末にかけて来るなんて、初めてだったかもしれない。

いつもなら、私の出勤に合わせて、慌ただしく追い払うのだが、今回は二日とものんびりと朝を過ごした。

久し振りにMy公園もご案内・・・と思ったら、友人Uは、「寒緋桜はもう咲いているかな〜?」等と言う。
そういえば先月も泊まって行ったのだが、私はUを追い払ってから一人原チャリで出勤をしたから、家を出てからのUの行動はまるで知らないのだ。

朝の通勤ラッシュを避けたいUは、時々駅の近くで時間をつぶして電車に乗っていたのは知っていたけれど、公園に寄っていた事などまるで知らないでいた。

Uが我が民宿に泊まる様になったばかり頃、私の出勤時間もずっと遅く、仕事前にMy公園を案内した。
それ以降、何度か一緒にぐるりと公園を回っていたけれど、どうやら”私の公園”と思っていたのが、Uにとってももうすでに馴染みの公園になっていた様だった。

その日の寒緋桜は、遠くから見るとすでに木全体がピンクに染まっていた。

「わあ〜!」と二人で駆け寄ったが、それはまだ堅い蕾だった。

「来週には咲くかもしれないね〜」
Uは残念そうに言って、それでも自分の住む山形よりもずっと早く春が来ている事を目撃して帰った。


そして、今朝、先週よりもずっと濃いピンクに染まった寒緋桜の木に寄ってみた。
今度こそ!と思ったのに、あんなに派手なピンクに染まっているくせに、まだほとんどが蕾のままだった。
イメージ 2

何だか騙された気持ちだったけれど、やっと開きかけた寒緋桜の蕾の先には降る雨の滴が光っていた。
イメージ 3それはまるで寒緋桜の蕾そのものから滴っているかの様だった。

目を移せば、まだ新芽の出ないモミジの枝に滴る水滴はキラキラと光り、幻想的な景色を見せていた。

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