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しとしと降る雨の公園 樹の下のベンチに座っている青年 傘もささず、雨が降っている事すら知らないかのように 樹の下に入り、私も傘を畳む 一滴の雨粒も滴らせない落羽松 樹の外は雨
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花屋で売っている鉢植えの花達が、必ずしもその季節に咲く物とは限らない事は、「冬の鉢物の女王」、シクラメンが本来は冬に咲く物ではないと言う事でも明らかである。 勿論シクラメンは、夏には眠ってしまうけれど、だからと言って冬に咲くものではないのだ。 一度でもシクラメンを夏越しさせた事のある人にはおわかりだろうが、あれは何も本人が好き好んで冬に咲く訳ではないのだ。 但し、店先に並ぶシクラメンは早くから咲き始め、次から次へと花芽をあげて来るから長く楽しむ事が出来る。 それが、夏越しをして二年目になると寒い頃には花芽は上がって来てもなかなかその蕾をほどこうとはしない。 それどころか、私の経験では長い事葉っぱの下でその蕾は時を待ち、暖かくなるや否や、一斉に葉っぱの上に蕾を持ち上げ、一斉に蕾をほどいた。 狙いすました様に一斉に咲いたシクラメンに、私は舌を蒔いた。 去年の冬、私は一鉢の雲間草を買った。 春を待つまでの一時、玄関先でその小さな鉢は濃いピンクの小さな花で私の帰りを待っていた。 その時はそれだけで嬉しかった。 でも実はそれだけではなく、その鉢の隣には小さなスノードロップがあり、私はそれが万が一夏を越したら、翌年にはスノードロップとの競演を狙っていたのだ。 春に先駆けて咲く小さな白いスノードロップと濃いピンクの小さな雲間草のカップリングなんざ、かなりイケテルはずだった。 まあ、「万が一、夏を越せたら」と言う、全く当てににもならない予想ではあったが。 私が買う花の苗や鉢物は、大抵は100円や200円そこらであるが、雲間草は少々値が張った事を考えても、育てるのはかなり難しいと踏んでいたから、それほど期待していた訳でもなかったが、それでもどうでも良い「万が一」に掛けてみるのがお気楽ベランダーである。 夏になり、それが小汚く葉っぱを茶色に変色させて半ば枯れかけて来た時には「まあ、仕方ないか」と思っていたが、夏が終わりかけてもまだ緑の部分を残していた事に、私の期待は膨らんだ。 でも、まだ浮かれる訳には行かなかった。 涼しくなりかけた頃、それまで踏ん張っていた体力を一気に消耗してダメになる事は良くある事で、寒くなるまでは安心出来なかった。 冬になり、茶色くなるのが止まると、どうやら雲間草はそのまま春を待つ体勢に入った様だった。 ここまで来れば大丈夫、後は花を待つばかり。 かなり不格好にはなってしまったが、それでも上手に夏を越した私の雲間草を褒めてやりたかった。 やがて、隣のスノードロップが小さな芽を吹き、花を咲かせた。 が、しかし、待てど暮らせど雲間草には花芽が見えて来なかった。 それとも咲く気はないのだろうか? さすが100円やそこらで売っている訳ではない、手間のかかる植物であるだけの事はある、などと変に感心したほどだった。 感心しながら私は動き出した小さな芽の先を返す返す眺めた。 毎日眺めた。 だめだったか・・・ 諦めかけて、いや、ほとんど諦めた。 木瓜も咲いて、やがて雪柳は散った。 桜も咲き、季節は八重桜へ。 そしてそれも終わりに近づいたある朝、緑の渦巻きの真ん中に濃いピンクの点を発見した。 裏庭は年季もののアジュガの青と白い鈴蘭。 |
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以前の住まいのマンションでは「蔓もの禁止令」を出していた私が、今のアパートに引っ越して、最初に解禁したのが、クレマチスだった。 その後、私がクレマチスを解禁した事を知った師匠が3つのクレマチスを次々にプレゼントしてくれた。 クレマチスはその花の優雅さが好きだった。 そして、勿論その蔓も好きだった。 |
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2週続けての久し振りの大雪も、それはそれなりに楽しかった。 大した用もないのに外に出てみて、近所の幹線道路で吹雪に遭ってみたり、My公園の様子を見に行って、池のほとりに立つち、キンクロハジロ達の黒い背中にも積もった雪を眺めているうちに、普段は潜って水中で餌を探す彼らがどやどやと私に向かって集まって来た事に驚いてみたり。 玄関ではピンクのシーサー達が手すりの上でお尻だけ残してすっかり雪に埋もれているわ、裏庭は鉢と言う鉢が全て雪の下に隠れてしまった。 大きく育っていたアメジストセージは、半分以上が雪の重みでポキリと折れた。 それでももう光の春のこの季節。 あっと言う間に雪は溶け、その下からは真っ赤になったクリスマスローズの花芽や、雪柳には、吹き出した沢山の緑に混じってたった一つ、すでにポツっと花まで咲いている。 My公園ではすでにロウバイは盛りを過ぎ、梅にそのバトンを渡し、寒緋桜が蕾をつけ、出番を虎視眈々と狙っている。 裏庭で折れたアメジストセージや、枝垂れてしまったキルタンサスの救出を兼ねて、久し振りに植物を構っていたら、無性に春が恋しくなった。 いや、待ちきれなくなったのだ。 玄関のスノードロップはもう盛りを過ぎたが、夏越しをした雲間草ももしかしたら2年目の花が咲くかもしれないと言う期待を持っている。 長い付き合いのクリスマスローズだって、雪柳だって、木瓜だって、2年目のヒヤシンス達もぎゅぎゅぎゅっと詰まった花芽が見えている。 私の大好きな「茹でて食べたらさぞかし美味しいだろう」と思わせるあの花芽だ。 もうあと少しの辛抱なのだが・・・ それなのに、昨日花屋の店先で見た小さな勿忘草を見て、欲しくて仕方なくなった。 ああ、どうしよう。 特別目新しい花でもない勿忘草なのに、以前にも何度も育てた事がある勿忘草なのに、あの青い小さな花が昨日から頭から離れなかった。 少し整理した裏庭の鉢には、少しだけ隙間が出来た事が原因なのか、はたまたもう何年も付き合った我が家の植物達に少しだけ飽きが来ていたのも理由の一つだろう。 小さな我が家に小さな春がやって来た。 |
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土の下に溶けていたはずの哀しみが 冬の朝、ふいに土を持ち上げ顔を出す 子供の頃のように、それをざくざくと踏んでみようか 放っておいても、それはいつか朝日に溶け 空へと帰る 土の中で眠っていた哀しみが 幾千の人々の涙が凍って土を持ち上げる 最近私の住む所では滅多にお目にかかれない盛大な霜柱を、通勤途中でみつけました。
今日は○Tの誕生日でもあります。 HAPPY BIRTHDAY ○T!! 忙しくて、恒例のハヤシライスを作ってないけど、良いよね。 |



