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2008年3月24日 | 2008年3月26日
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昨日の午前中まで強い雨でした。 私は原チャリではなく、歩いて仕事に向かいました。 歩いて行く道には途中には、小さな公園があって、そこには大きな桜の木があります。 蕾が開き始めて、いくつかはもう咲いていました。 こんな強い雨で・・・せっかく咲いたばかりなのに・・・この雨で散ってしまわないか・・・そう思って、桜を見上げました。 けれでも、咲き始めたばかりの花は、そんな強い雨にもびくともしません。 桜は雨で散るのではないのだ。 桜が散るのは雨のせいではなく、”その時”が来たからなのだ。 そして、”その時”には、雨もなく、風もなくても、桜は散るのだ。 毎年見ていたのに、当たり前の事だったのに、何だかあらためてそんな事を思ったのは、昨日が○Tの命日だったからかな。
2007年3月24日(土) 病室でのお別れをする時間を、看護師さん達はゆっくりと取ってくれました。 「気が済んだら呼んで下さいね。」 そう言って、看護師さん達が出て行くと、Mちゃん、D、TMちゃんそして私は、しばらく○Tを囲んで立ちすくんでいました。 「そうだ! 写真を撮ろう!」と言い出したのは私で、皆順番に○Tとの2ショットを撮りました。 まるで生きていた時と同じ様に。 そして、看護師さんに声を掛け、着替えをさせてもらいました。 「下は、ついさっき取り替えたばかりなんで、上だけで良いです。」と私が言うと、 「何か着せてあげたい物はありますか?」と聞かれたので、さっき一度だけ着たあの青いZIPUPのトレーナーを着せて欲しいとお願いしました。 TシャツはYちゃんにプレゼントしてもらった物をお願いしました。 私は雇い主に電話をし、○Tが亡くなった事を告げました。 それを告げた途端に、私はこれが現実なのだと言う事を改めて突きつけられた様で、涙が止まりませんでした。 ただ、彼女の「お彼岸だったでしょ? お彼岸に逝った人は天寿を全うした人だって昔から言うから・・・全部使い切って逝ったんだから、悲しまなくて良いんだよ。」と言う言葉に救われました。 この時、皆がどこに行っていたのか、私は覚えていないのですが、私は一人でした。 多分一人になりたっかのです。 誰もいない所で一人で泣きたかったのです。 そして一通り泣き終わって、ナースステーションの前を通りかかった時でした。 看護師のA君が声を掛けてくれました。 「Nさん・・・」 「A君・・・ありがとう・・・何だかあっけなくて・・・さっきまで話をしていたのに・・・も〜、何だかな〜って感じ」 「いや、ちょっと・・・早かったです・・・僕もまさか今日だとは思っていなかったんです。 だって、Tさんは今朝だって声を掛ければまだ戻って来て、返事もしてくれていたし・・・普通、あんなにしっかりしていて、まさか今晩だなんて思えなかったんです・・・」 「そうだよね〜! ほんとに・・・」 「今日はお仕事には行ったんですか?」 「ううん、結局行き損なって、ずっと居たんです。」 「そうですか・・・良かった・・・実は僕、もし今日本当にNさんが仕事に行くって言ったら、止めようかと思っていました。 一緒に居た方が良いと思ってはいたんです。 そうですか・・・・一緒に居られて良かったです。 でも、今日だとは思ってはいなかったんですよ・・・」 そして私は気になっていた事を話しました。 「あのね・・・最後に座薬を入れようかって話になった時に・・・私は決められなかったんです・・・その方が楽になるんだとは思ったんだけど・・・私には決められなかった・・・○Tは自分でそれは嫌だって言ったし・・・」 「わかります。」 「それで、それを迷っている間にTは逝ってしまった様で・・・まるで私に決めさせなくて良い様に逝ってしまった様な気がして・・・。 でも、本当はTを見ていると『まだ戦う!』と言っている様で、それで『嫌だ』と言った様で・・・・だから、それを苦しそうだから、って言うこっちの判断で、それを勝手に楽にさせて良いものかどうか?って悩んだんです・・・。 どんなに苦しくても『まだやる!』と言う態度の○Tを『楽にさせてやる』事が本当にTの為なのか? 見ているこっちが辛いからって言うだけで、それを止めさせて良い物かどうか・・・・そんな権利があるんだろうか?って思ったんです・・・ 私は最後の最期まで○Tが「戦う」と言うのなら、戦わせてやりた気持ちがありました・・・・・」 するとA君は言いました。 「Nさん・・・実は僕もそう思っていました・・・」 私はこのA君の言葉でも救われた思いでした。 あの時、鎮静をして意識のレベルを下げてしまえば、もう少し辛い時間が減ったかもしれません。 けれども、それが本当に○Tの為なのか? ○Tの意志なのか?私には判断がつきませんでした。 私には、あの時の○Tの「嫌だ」と言った言葉は「まだ楽になる気はない」と受け取れたのです。 だから、最期まで戦わせてあげたかった・・・・ その気持ちをA君は理解してくれました。 でも、○Tはそれに満足してくれただろうか? 本当にそれで良かったのだろうか? その答えは、家に帰って来た時の○Tの顔にありました。 Dがその顔を見て言いました。 「ねえ、Mちゃん、見てよ、親父の顔・・・・笑ってるよ!」 本当にこちらが思わず笑ってしまう位、その顔は笑っていました。 笑い過ぎな位でした。 もうこうなったら、残った方はこう思うしかありません。 「これで良かったんだね!」 そして、悲しまなくて良いんだね? ○T、葬儀はDがきっちりやるよ。 見ててね!
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