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花が咲いている時には葉は無く、葉が出る頃には花は無い事から、「花は葉を想い、葉は花を想う」と言う意味なのだそうです。 お互いに逢えない相手を想っている・・・ 私は実は彼岸花が好き。 色々な謂れがあって、忌み嫌う人も居るけれど、私の実家の庭にも隅っこに並んで植わっていた。 秋のお彼岸の度に、母が「ほらほら〜、ちゃ〜んと咲くのよね〜、不思議よね〜」と言っていたから、その頃にはまるで植物などには興味のなかった私でも、知っていたし、きれいな花だと思っていた。 しかも、庭で勝手に咲いていたと言う覚えがあるので、彼岸花なんて、特に珍しい花とも思ってはいなかったし、簡単に手に入り、簡単に育てられる物だと思っていた。 ところが、自分で色々と植物と付き合う様になってから、本物の彼岸花は容易には手に入らないどころか、園芸種として改良された物でも、なかなか売っている所もなかった。 一度だけ、似た種類の球根を買った事があるのだけれど、これが又、ヒヤシンスや水仙の球根に比べると、べらぼうに高い値段だった上に、花の前に葉っぱがおでましになり、遂に花を咲かせる事が出来なかった。 それ以来、私は彼岸花を自分で育てる事は諦めていた。 その後しばらくして、私は近くの花屋で芽を出した彼岸花を発見した。 もう一度挑戦してみようかな・・・と思ったけれど、でもひょっとして、同居人○Tが嫌うかと思ってお伺いを立てた。 いつもなら、そんな事はせずに、さっさと決めてしまうのだけれど、やはり忌み嫌う人の多い花を、万が一○Tも嫌いだったら申し訳ないと思ったからだ。 案の定、○Tは「やめてよ〜〜!」と言った。 「そんな墓の周りに咲いている様な花なんて、イヤだよ〜」 「そうか〜、やっぱりイヤか〜・・・」と言った私に 「当たり前だろ〜〜がっ!」と追い打ちを掛けた。 もし、あの時、この相思華と言う別名と由来を知っていたら、ひょっとして○Tは許可してくれたかもしれない。 なんたって、時々妙にロマンチックな事を言ったりやったり、失恋の歌が好きだったりする奴だったから。 だけど、もうあの頃は、かなり年季の入った夫婦並みになっていたから、「花は葉を想い、葉は花を想う・・・な〜んて素敵じゃない?」なんて事を私も言えなかっただろうし、○Tも、そんな言葉を私から聞いても、口を開けてポカ〜ンとしただろうな〜。 |
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2009年09月19日
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