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白い壁に動く物が・・・ 帰宅して買って来たばかりのススキを生けて、○Tコーナーに持って行こうとしていた時だった。 出たな〜〜!! ゴキブリめ〜!! う〜ん! こんな時に○Tが居ないととても困る! 私達のゴキブリ退治の時のチームワークは抜群だった。 どちらかが、すぐにそれを見張り、時には手当たり次第の物で敵を閉じ込め、殺虫剤の準備が整えば、「そこだ!」と素早く位置を指し示した。 殺虫剤を示された所へシューシューと撒き、最後にとどめを刺す。 今日の私は一人二役やらなければならなかった。 敵に悟られない様に、素早く台所へ殺虫剤を取りに行き、戻って来ると、まだ敵は壁に張り付いていた。 よしっ! シューっ!! 慌てた敵は壁をつたって床へ。 棚の後ろへ入られては大変と、又又シューっ!! 畳を逃げる敵を追って、まだまだシューっ! 敵はかなりしぶとい。 もう、まるで一本使い切ってしまうのではないかと思う位の勢いで、私は殺虫剤を撒き続けた。 ゴキブリ一匹に殺虫剤一本使ってちゃ、こりゃたまらん。 途中で何だかおかしさがこみ上げて来てしまった。 それでも、とどめまで刺さなければ! そう思う一心で、最後には新聞紙を丸めて右手を振り上げ、かなりへっぴり腰ながらも、とどめを刺した。 ・・・・しまった・・・・前から痛かった右肩の事などすっかり忘れていた・・・・ とどめを刺してから、せっかく少し良くなって来ていた右肩が又痛くなった気がした。 でも、ま、いいか、上出来だな。 そう思って頭を上げた時、あまりに真剣にゴキブリと戦っていた自分の姿を想像した。 そして、笑ってしまった。 凄い顔だっただろうな〜。 「お前、凄い顔してたぞ」
○Tがススキの間から、笑った気がした。 |

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