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同居人○Tの息子Dは夜間の高校に入学し、昼間は親父の仕事を手伝う事になっていました。
夕方から学校に行くのですから、昼間は暇に決まっています。
放っておくと、ダラダラと遊んでしまう、と踏んだ親父は半ば強制的に息子を自分の仕事を手伝わせました。
学校には間に合う様に仕事を終わらせ、息子は会社を出て行きます。
ところが・・・どうやら彼は、学校には行かずに遊んでいた様でした。
「あいつ、学校に行ってんのかな〜?」と○Tは、鋭い勘(鋭いんです、これが)で、その事を心配していました。
特別に、学歴に執着はない○Tでしたが、やはり、高校は卒業して欲しいと思っていました。
私はその時には「大丈夫でしょ〜、せっかく受かった高校なんだし」とのんきに言っていましたが、親父の勘は当たりました。
学校から呼び出され、出席日数が足りないと言われたのです。
勿論○Tは、すぐにDに確認をすると、Dもそれを認めました。
その時は「これからはちゃんと行く」と約束をしたそうですが、続かなかった様です。
再び呼び出された時に、親父は学校に頭を下げて「本人が行くと言っているから、何とかして欲しい」と進級の事や、処分の事をお願いしたそうです。
しかし、その時の学校の態度は「もう無理ですね」と言うものだったそうです。
あまりのその素っ気ない態度に、親父は切れました。
「せっかく自分の息子がやる気を見せているのに、学校としてのその態度は何なのだ?!」と。
そして、息子に「もうこんな学校辞めちまえ!」と言って、息子をとっとと退学させてしまいました。
その後何年か経った時、Dが何もかも親父のせいにしたかった頃がありました。
その時には「あれだって、親父が勝手に俺を辞めさせたんじゃないか!」とDは言いました。
でも、それは最初にDが学校をさぼりまくった挙げ句に学校が当たり前の判断を下しただけで、それに対して親父は、「そこを何とか・・・」とお願いをしたはずです。
もし、本当にあの頃のDが学校に通う意志があれば、さぼる訳もなかったのです。
「親父が俺を退学にさせた」と言われた時の○Tは、本当にガッカリしていました。
Dが学校に行かなかった事よりも、ずっとこっちの方がガッカリしていました。
今はもうDも、そんな風には思っていない事はわかっていますけどね。
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