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2007年3月1日(木)
酸素+?
放射線 骨の部4回目
朝の目覚めは良かった様でした。
「ねえ、パンはさトーストじゃなくて温めてくれる? チンでさ。」
「病院のみたいだね、変なの」
この時は私は気にもしませんでしたが、もしかして○Tの口の中では副作用でどこかおかしくなっていたのかもしれません。
朝食を食べると、○Tはコタツに転がりしばらく又寝ていました。
午後には息子のDと彼女のTMちゃんが来ると言うので、○Tは早めに放射線へ出かけて行きました。
久しぶりに私が○Tをお見送りです。
「タンク下まで運ぼうか?」
我が家はマンションの一階ですが、玄関を出てから5段ほど下り、その下に駐車場があります。
そこまでは8段。
私は、それを決して軽くはないタンクを持って降りる○Tをちょっと心配しました。
「大丈夫だよ、いつも一人で行ってるんだから」
それでも、私は下の駐車場まで行き、車で出て行く○Tを見送りました。
11:30 店にいる私に○Tからメールが来ました。
「無事到着、I先生に会ったよ、世間話した。 ぞくに言う、立ち話って言う奴。 おばちゃん不在残念。 これからDが来るよ。」
I先生は、あの最初の入院で毎晩部屋を訪れてくれていた”小さい先生”です。
2度目の時には、別の科での研修に入っていて、一度しか会う事は出来なかったのですが、わざわざ病室に来てくれていました。
”おばちゃん”とは、あのレントゲンの受付のおばちゃんです。
「○Tより下かもしれないじゃない、失礼だよ〜」と私が言っても「いやいや、おばちゃんだよ」と言ってききませんでした。
○Tが”おばちゃん”とか”ばばあ”とか呼ぶ人の中には、実は○Tよりもずっと下だったり、本当はとてもきれいでカッコイイ女性が何人かいました。
そして、○Tは”ポチ”を連れて病院に通う様になってから、そのおばちゃんの前をかっこ良く通りたくて、時々その手前で一呼吸おいて息を整えてから行っていたと白状した事があります。
「だって、おばちゃんに元気良く『おはよう!』って言いたいじゃん。 はあはあ言ってたらカッチョ悪いでしょ?」
だから、この日もきっと手前で息を整えて張り切って挨拶をするつもりだったのでしょう。
それが、いなくて・・・ガッカリした○Tの顔が浮かんで、笑ってしまいました。
夕方に又メールが来ました。
「Dも夕飯食べるからダイ○ーに今から行く」
「あいよ! 何が食べれるんだろう? 楽しみだ〜」
私が帰る頃になって、そういえばコーヒー豆買ったかな?と思っていると○Tから
「コーヒー買ってないよ」と言うメールが入りました。
我が家では、食材はほとんど○Tが買って来ていました。
”シェフ”は自分が食べたい物を買って来るのです。
ですから、私は冷蔵庫に何が入っているのかも知らない事もありました。
でも、何故かコーヒー豆、牛乳、パンに限ってはほとんど○Tは自分で買っては来ないのです。
どうやら、それは「私の担当」だった様です。
私はコーヒー豆だけを買って家に帰りました。
この日の夕食は食べ盛り(?)の息子の為に生姜焼きでした。
勿論シェフはフライパンを使っています。
Dも手伝って、一緒に流しに立っていました。
他にはシャケのバター焼き、なめこの味噌汁でした。
4人で賑やかに夕飯を食べ、又してもUNOが始まりました。
しばらくすると、「又胃が痛くなって来た」と言い始めました。
「やっぱ豚はダメなのかな〜?? これからは鳥肉だけにしよう!」
そう言っている○Tの声が、前に比べて小さくなっているのが気になっていました。
実はこの頃ネットで調べていると、色々な事がわかりました。
勿論肺活量が落ちる事で、声が小さくなる事もあるとは思いますが、声が出難いのは、多分ガンのせいもある様でした。
人によっては声を出す神経がやられて、声が出なくなる事もあるらしいのです。
手だてはある様でしたが、もし○Tが喋れなくなったら・・・元々がお喋りの○Tの事です。 どんなにガッカリするだろうかと思うと、気がきではありませんでした。
どうか、○Tから声を奪わないで下さい。
○Tには筆談なんて、ぜ〜ったいに無理なんだから!
書いている間に絶対イライラしちゃうに決まってるんだから!
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