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近年こんなにブースとブースの間隔の広く取られたモーターショーは国内では経験したことがありません。トラックメーカーやほとんどの海外メーカーが出展を取りやめ、その空いたスペースに国内乗用車メーカー、カワサキ、BMWを除く二輪車メーカー、一部のサプライヤーそして業界各団体までもが立派なブースを構えてもやっとメイン会場を埋められる程度でそれでも例年に比べればビジターに優しいスペース取りになっています。
コマーシャルショーとしてのTMSの地盤沈下を如実に感じる今回のショーでした。豊田章男社長がこれを「寂しい」と言われたのもムベなるかなの感じです。それでも結構な観客が足を運んでおり、トヨタ、ホンダ、日産は大いに気を吐いていました。
特に日産はリーフ、ハイブリッドも含めたニューフーガ、エクストレイルディーゼルAT,NV200べースのタクシーなどたくさんの意欲作を出品していました。また、ホンダはCR−ZやEVのショーモデルはもちろん家庭用ガスボンベを使った耕運機や、得意のアシモもエンターテイナーとして使って存分に存在感をアピールしていたように思います。特に国内では不調をかこっていますが海外では再びホンダの屋台骨を支える二輪車の展示がメイン会場に集約された事でツインクラッチTM搭載のVFRやレトロデザインを意識したCB1100、更にはアイドルフリー機構を搭載したPCXなどを中心に実に意欲的な展示がされていたように思います。
トヨタは最近矢継ぎ早に投入したニューマークX、サイはもちろんFT−86コンセプト、EVのショーモデルを、レクサスではLFA,LF−Chなどのニュースメーカーのほかシリーズのハイブリッドモデルを全て展示して、ハイブリッド王国を誇示していました。また、グループのダイハツが既に2年ほどになると思いますがプレスリリースしていたヒドラジン応用のFC(貴金属フリーの燃料電池としてPMfFCと呼んでいました)を展示していたのは驚きでした。考え方は納得できますが猛毒のヒドラジンが環境に出てくることがどういう意味を持つのか、私には非常に疑問です。
更に今回メイン会場に入ったサプライヤーも意欲的で特にブリジストンのサイドウォールの柔らかいランフラットタイヤ(ナノテク応用の放熱性能の大幅向上で達成とのこと)やニッパツの中空スプリング(従来品の20%程度の軽量化達成とのこと)やトーションバー、アルミ材のスタビライザーなどまだ参考出品とのことでしたが極めて印象深いものでした。
しかし、そうは言ってもあのがら空き感はやはり従来のモータショーの在り方の限界を感じさせたし、やはりここで根本的なTMSの在り方を変えるべきなのではないかと思わさせました。ショーの目的は業界のお祭りと言う建前はあるものの実態はあくまで乗用車、二輪車メーカーの新製品、新技術の紹介、展示である訳で、そうであるなら員数合わせに見えるサプライヤーや業界団体の出展は別の自動車技術展のようなところに集約して、TMSは乗用車、二輪車のニューモデル、新技術の展示専用として、機能的にはジュネーブのように徹底的な市場調査、商談の場としても良いのではないかと思います。
今だに会場内での物販は禁止されており、今回試乗ができる配慮はありましたが、それでもコンパニオンを配置してあくまでもお祭りと言うスタンスはもうそろそろ見直すべきなのではないでしょうか。第一回目のTMSから50年余りに亘って出品者、観客両方の立場でTMSを見続けてきた者として、再びTMSを盛り上げるためには、業界や日本市場の国際的なポジションの変化を厳しく見据えた上で思い切った大きな変革を躊躇すべきではないように感じました。
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御考察 参考になります。
TMSとは話が外れますけど、
『 アイドルフリー機構 』という用語があるのですね。( 初めて知りました )
私はアイドリング制限を励行し、また人にも勧めているのですけど、
『 アイドリングストップ 』という言葉を使うのが厭で仕方無いんですよね。
( 英語本来の意味では、『 アイドリングで停車 』という、意図とは真逆の意味になります )
しかし、
『アイドリングストップ』と云わないと話が通らないので、
嫌々ながら『アイドリングストップ』と云ってるんです。
『 アイドリングフリー 』というのは、
英語の意味の上でも正しいとは思うんですけど、
『 アイドリング自由 』という逆解釈される恐れもありそうですねぇ ( 困 )
2009/11/3(火) 午後 5:16 [ 平山 滋 ]