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日産よりニュースカイラインが発表されました。北米市場で先行導入されたインフィニティQ50を日本市場に導入したものですが、日本向けは全てをハイブリッドモデルとして、2.5リッターの通常モデルについては旧型をそのまま継承して販売すると言う何かちょっとちぐはぐな感じのするラインアップです。
車としては前部プラットフォームをスカイライン専用として後部をフーガハイブリッドのRWDハイブリッド用を流用したものです。ハイブリッド機構の基本はフーガハイブリッドのそれと共通ですが、スカイラインへの搭載にあたってソフトウェアはほぼ全面的に書き換えられたとされています。
実際の車両を見ていないのですが、スペックや写真で見る限りでは相当に練りこまれた感じがし、車としての完成度はかなりのレベルにまで煮詰められているのではないかと思われます。しかし本来は北米市場向けに作られた車のせいか排気量は3.5リッターもあり、ハイブリッドとは言っても燃費志向のものでない事は明らかです。どうせなら2.5リッターV6と組み合わせたハイブリッドドライブトレーンを日本用に開発して欲しかったと思います。
更にびっくりしたのはこの車は日産スカイラインの筈なのにバッジが全て日産バッジに代わってインフィニティのものになっていることです。つまりインフィニティスカイラインでもQ50でもないのです。この決定に至るまでには車内で相当の議論があったようですが、イメージの高いインフィニティバッジ(インフィニティブランドではない)にすること、しかし車名はスカイラインをそのまま残す事になったのです。
その上、記者会見では今後日本市場にインフィニティブランドを投入する意思はないと言っているのです。そのくせ今後更にいくつかのインフィニティモデルを追加することを仄めかしてもいるのです。つまり本当にお金のかかる新ブランド導入とそれに伴う新店舗網の展開、従業員教育などはせずに単に車のバッジを付け替えると言うお手軽さなのです。
現代の自動車販売に置いてそのブランドはとても大きな部分を占めているはずです。
日産はそのブランドの価値を殆ど無視して、更にそれを尊重することもなくただバッジを代えることで消費者の関心を引こうとしているとしか思えません。日本市場の顧客は単に憧れの海外ブランドの雰囲気を付加するだけで実質的には旧来の日産の販売方法を踏襲して高値販売する訳です。これほど消費者を舐めた政策はあまり他に例がありません。日産は日産というブランドにそんなに自信がないのでしょうか。しかし消費者にはスカイラインは日産というイメージ付けは強固に確立しているのです。だからこそ日産はスカイラインの名前を継承したのでしょう。
インフィニティブランドの本格的な導入には相当な投資が必要、かといって日産スカイラインでは新規性が薄い、それでは最も手軽にバッジだけ代えてしまえ、実際、街にはこのバッジを後付けして乗り回している輩も多いのだから。という極めて安易かつご都合主義的なバッジ付け替えスカイラインの登場は日産のブランドに対する思いの軽さを表しているように思えてなりません。車が良いだけに日産自動車のブランドへの敬愛のなさ、そして日本というホームマーケットであるはずの市場への配慮のなさに余計失望感を強くするのです。
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