ヒロリン6枚目のアルバム「二十歳前・・・」は1978年4月5日リリースされました。
シングル曲 78年2月5日リリース済みの“二十歳前”c/w“ザ・マン”
同7月5日リリース予定の“熱帯魚”c/w“夏のたまり場”
シングル盤の両面(4曲)を収録し、6組ほどの作曲家の作品を集めとてもバラエティー豊かなアルバムとなっています。
1 “二十歳前” 作詞:阿久悠 作曲・編曲:穂口雄右
アルバムの顔となる1曲目は“素晴らしき”ヒロリン12枚目のシングルを再収録。
ピアノバラード調の導入部から、ストリングスが麗らかな疾走感ある本編との対比が見事。極上のメロディーと、二十歳という節目で心に引っ掛かった忘れ物 を綴った素晴らしきフレーズの数々。アイドルソングの鑑のようなヒット曲です。
現在You Tubeなどで「夜のヒットスタジオ」出演時の動画を見ることが出来ますが、
ゆったりした演奏にテンポが掴めず、背中向けて指示を出しているような歌唱シーンも・・・。当時歌いきるのにかなり苦労した曲の様です。
ところで、本アルバムヴァージョン。ヒロリンのヴォーカルを録り直した再録で、当初のシングルは、風邪気味の声で歌っています。とはいえ、言われてみると分かる程度で録り直すほどのことでは無いと思ったりします。それだけこの曲を大事にしているのでしょう。
2 “クエッション・マーク” 作詞:阿久悠 作曲:三木たかし 編曲:船山基紀
3 “熱帯魚” 作詞:阿久悠 作曲・編曲:川口真
マイナー調の曲ですが、来るべき夏を感じさせる曲調のシングルカット曲。
というのも“♪ああ 今夜はもう帰りません私 叱られてもなじられてもいい”
なんて歌い回し。すこし祭り囃子の節回しに似てるな と感じたりして。
ミドルの転調もあり当時の歌謡曲の煌めきが感じられます。
“♪ゆらゆらとゆれるからだ はなやいで遊ぶこころ 水槽の中を泳ぐ 熱帯魚みたいよ”
4 “夏のたまり場” 作詞:阿久悠 作曲・編曲:川口真
A面はメジャー曲とマイナー曲が会話のように交互に現れます。
こちらはストリングスが綺麗なスローバラード。
一句一句の歌詞を大事にした丁寧なヒロリンのヴォーカルが印象的です。
5 “ニッカ・ポッカ” 作詞:阿久悠 作曲:三木たかし 編曲:船山基紀
アップテンポのジャンプナンバー。
底抜けに楽しい曲調で、中半から後半の高音域までの発声の使い分けが見事です。
“♪あんまり星が光るので 不意にくちづけあげたくなった 何の関係もないけれど”
6 “ザ・マン” 作詞:阿久悠 作曲・編曲:穂口雄右
しゃくり上げるようなメロディーが印象的なマイナー曲。
題名通り男性のセリフがメインになっている珍しい歌詞。
“♪それじゃここらであばよといおうか 一度くらいはキスでもしようか”
“♪冗談さ べそをかくな そんなことはしないさ”
低音部から艶やかな中音域 ヒロリンの素晴らしさが光ります。
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7 “何かが起こりそうな朝” 作詞:東海林良 作曲:大野克夫 編曲:船山基紀
スローテンポなバラード曲。
8 “季節のかほり” 作詞・作曲:丸山圭子 編曲:佐藤準
あたたかな太陽の下を感じさせる跳ねたピアノの演奏が印象的。
9 “つめたい抱擁” 作詞:東海林良 作曲:大野克夫 編曲:船山基紀
A面の聴かせどころがオープニングの“二十歳前”だとしたら、B面は本曲“つめたい抱擁”と12曲目の“今様つづり”といったところでしょうか。
どちらもしんみりとしたマイナー調のバラードですが、ヒロリンの
最高の歌声が曲を彩ります。
こういった曲調が一番しっくりくるような気がします。(とはいえ私が好きなのは、京平ディスコ曲なのですが・・・)
10 “ヴェニスの花嫁” 作詞:中里綴 作曲:・編曲:萩田光雄
11 “暁” 作詞:中里綴 作曲:・編曲:萩田光雄
どこまでも優しいイメージのバラード曲。
12 “今様つづり” 作詞・作曲:丸山圭子 編曲:佐藤準
70年末期 確かに世界最強の女性シンガーだったヒロリンの“素晴らしい”ヴォーカルが堪能出来る、バラエティーに富んだ愛すべき作品集。
未聴の方は、是非一度聴いてみてください。





