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音の味わい、人の味わい
オーディオに癒しの音を求めて・・・ギターもちょっぴり

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ティム・デ・パラヴィッチーニといえば、いわずと知れたヨーロッパ・アンプ界の重鎮で、鬼才という形容詞が冠される。その理由は、独創的な回路デザインにある。たとえば、これまで出力管としては使われなかったミニチュア管(ECC82、83)を30本も使ったEAR−V20など、ユニークこのうえないアンプを考案し、しかもその音が極めて音楽的であることなど、凡人の域をはるかに越えた活躍をしている。

そのフィールドは、自らの会社EARにとどまらない。英国各社のアンプづくりにそのアイディアを提供しているのである。

私のメイン機になっている、アルケミストAPD20ASSもそうしたアンプの1つである。そして、魅せられながら入手を果たせずにいるミュージカルフェディリティのA2もまた、彼の作品である。

名前からも偲ばれるように、彼のルーツはイタリアにある。何でも、中世、税金徴収のためローマ法王からイギリスに派遣されたのが彼の祖先であったという。

彼はまた、日本とも格別縁が深い。70年代の初め、かのラックスで設計者として数年を過ごしている。C1000、M6000、MB3045等が彼の関与したアンプだとのこと。彼はスチュワーデスをしていた日本女性を妻にして76年英国に帰り、EARを設立した。

彼のつくるアンプは決して力では押さない。あくまでも情感豊かに、音楽の楽しさを伝えようとするかのようである。

日本のある評論家が、彼の目指す音について質問したことがある。答えは「Hifidelity」すなわち高忠実度だった。評論家氏が案外当たり前の答えに拍子抜けしていると、「ただし」と彼は続けた。「誰もが<Hifi>を目指しているが、結局は開発者の音、<Myfi>になってしまうのさ」

音作りなどと言われるが、そんなことをしようとする技術者はいない。誰もが色付けのない高忠実度の再生装置を目指している。それでも、出てくる音はその人の音になってしまうのだと彼は笑ったそうである。

再生される音もまた然り。オーディオが趣味として成り立つ所以がここにある。

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    先日名古屋大須に行ったときに、EAR−V20(と思われるアンプ)があり、面白そうなアンプだなと思いました。どんなアンプなのかなと思って、検索してみたら以下のページに行き当たりました。

    http://members.jcom.home.ne.jp/k.kusunoki/audio/audioindex.html

    わが家では、アーカムのアンプあたりの請求書(クレジットカード)が届くようになり、女王様のお叱りを受けました。L02Tの請求書もこの後で届くのですけどねぇ(笑)

    [ atakada ]

    2008/8/5(火) 午前 7:03

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    こう記事を見てくるとオーディオとは果てしない戦いですね^^;
    登りきることは決してないw
    私はとっくに足を洗っていますが、たっちんの記事は楽しいですよ。
    まだ止めを刺されてはいないのかなあ?

    パラヴィッチーニ氏がラックスで設計していたんですねえ・・
    奥様が日本の方ですか・・そうなんだ(そんな雑誌があった)w
    彼の創ったアンプは目にも訴えかけてきますね。
    聴いてみたいなあ・・・やべ!

    loverysugichan

    2008/8/5(火) 午前 7:41

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    atakadaさん、

    ネットページの開拓にも熱心ですね。いつも、情報をありがとうございます。

    さて、今回のこの方はネット・オーディオ界(そんなものがあるのか)の大物の一人で、かなりの有名人ですね。医者(精神科医?歯医者?)を生業としておられて、支持派と否定派と二つに分かれているようですが、私はその主張、機材評価など、けっこう好きです。書かれていること、掲示板のやりとりなど、学ばせていただくことの多かった方です。

    たっちん

    2008/8/5(火) 午前 10:02

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    杉ちゃん、

    こういう話題に反応するほどお好きだったのですね。
    新規に購入などしなくともオーディオは楽しめるわけで、
    足を洗ったなどといわずに、

    >聴いてみたいなあ・・・やべ!
    この気持ちを大事にしてください。

    いいっすよね〜このアンプの優雅なたたずまい。私もじっくり聴いてみたいです。

    >オーディオとは果てしない戦いですね^^; 登りきることは決してないw
    音楽を聴くためだけの人は、途中の展望台で絶景を愛でることで満ち足り、さらに上は目指さないのですが、モノ好き、機械好きはそれでは済まないのですね。

    ただ、上というのを金額に置き換える人にだけはなるまいと思っています。
    まっ、コレはなりたくてもなれない者の負け惜しみでもあるのですが。

    たっちん

    2008/8/5(火) 午前 10:38

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    > 医者(精神科医?歯医者?)を生業としておられて

    消化器内科医ではないかと思われます。
    http://members.jcom.home.ne.jp/kimura-clinic/

    精神科や歯医だと、これだけのオーディオ機器は賄えないと思います(笑)

    [ atakada ]

    2008/8/5(火) 午後 5:23

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    atakadaさん、

    なるほど、ページの細部をたどっていくと、この方なんですね。それにしてもご興味の範囲の広が広く、その一つひとつの掘り下げが半端でなく、日々の持ち時間が私の3倍くらいあるのではないかと思いました。

    実は、私のスターリング入手は、この方の評価に片腕を引っ張られています。

    >精神科や歯医だと、これだけのオーディオ機器は賄えないと思います
    そうなんですか。でも、この方は、独立前からけっこう投資なさっていたようですよ。

    たっちん

    2008/8/6(水) 午前 7:38

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    103岡山さんの紹介でこの記事にたどり着きました。
    V20ですかぁ…凄いアンプですよ、熱も凄い。私はEAR859を使っていましたがいいアンプでした。この人のアンプは目で愛でることができるのも素晴らしい、ただ奇抜でなく操作系や機能も十分設計した人ですね。
    イタリア系てのもうなずける、EARを設立してデザイン面が開花したんですね、音は、MFの頃から開花していたと思います。
    日本にもたくさん優秀な設計者はいますが、欧米の方の設計するAUDIOはどこか違うオーラを感じます。
    余裕があると言うか優雅であると言うか、日本人も「わびさび」的な設計すればいいと思うのですが。
    でもよく考えたらそんなことないですね、設計個人のキャラクターは前面に出にくいですがアキュフェーズやラックスは会社としてフィロソフィ感じます。
    ここが日本人のものづくりの良さかもしれませんね、書きながら感じたのですが日本もいいなぁ。
    楠さんは、私もメールで情報交換をしてお世話になりました。
    「低域を求めるならRHRよりカンタベリーの方がいいですよ」なんてアドバイス頂きました。
    やはりAUDIOをやられる方は個性的で

    [ Nally ]

    2009/7/24(金) 午前 10:43

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    Nallyさん

    こんな昔の記事にようこそ(笑)

    いろいろと書きなぐっている恥ずかしい足跡です。(汗)

    >欧米の方の設計するAUDIOはどこか違うオーラを感じます。
    私も同様です。音楽との距離の取り方が日本の技術者とは違うのではないでしょうか。
    アキュ、ラックスがかろうじて残っているというのも、故あることだと思います。オーディオ製品は単に音が出れば良いというものではなかったということでしょう。

    たっちん

    2009/7/24(金) 午後 1:34

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