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音の味わい、人の味わい
オーディオに癒しの音を求めて・・・ギターもちょっぴり

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『音楽カフェBlossom』さんをお訪ねして丸2日が経つが、あの音体験は強烈である。いや、音自体はクラシックでは包み込むようなおおらかさで、一方、録音の良いポピュラー系のディスクでは大型モニターを起源とするスピーカーらしい鮮やかさを見せはするが、「鮮烈で耳について離れない」という類(たぐい)の音ではない。音楽の好きな方が、気持ちよく、かつ音楽の生命感を失わずにという方向で、機器と空間との調和をはかってたどりついた音だ。

つまり、聴き手に押し付けをせず、心地よくくつろいでいただこうというホスピタリティー(もてなしの心)に富んだ音で、カフェというお店の性格に合った音である。

記事の通り、機器のというより空間の次元が違いすぎて、我が家の装置と音を比べようとか、どのくらい差があるかなどという下心は最初から持ちようがないのだが、しかし、自宅で聴く音の聴こえ方が変わってしまっていることは否定できない。

今はスペンドールBC兇把阿い討い襪、ステージがやはり縮尺モデルである。このスピーカーは、中型ながらオーケストラの響きをそれらしく聴かせると言われたもので、私自身もイメージで補いつつ擬似演奏会を楽しんでいたが、オートグラフ・ショック以来、ミニチュア・スケールのイメージがぬぐいきれない。この点は、隣家からの苦情を覚悟してボリュームを上げれば、幾分かは改善されるが、それにしても本質的な差は埋めようがない。

もう一点、高音、とくに弦の音に艶が乗りすぎる。この点も、「BC兇蓮⊆尊欅幣紊鉾しく聴かせるので、モニター(検聴)には向かない」などと評する人も多かった元々の特徴なのであるが、これが少々邪魔になるのだ。(一昨日までは、これがたまらない魅力だったのに)

スターリングに戻せば、艶めきは控え目になり、縮尺が1/5から1/3くらいには修正できるかもしれないが、今はそうせずに、この艶をもう少し部屋の響きと調和させる方向を探ってみようと思う。

試みにいつもより聴取位置をギリギリまで後ろに下げて、キッチンの中に半分体を入れて聴いてみた。“空間が鳴っている”感じが出て、オートグラフの試聴感に近づいた。しかし、微細な繊維で織り込んだような、きめ細かな高音は聴き取りにくくなる。この、顕微鏡を覗くような“粒子の細かな、絹のようにやわらかな高音”は、オートグラフにない(厳密には、ないわけではないが、もっと別の要素が優先している)BC兇了ち味である。私の好きな、英国のスピーカーにしか聴けない美点である。これを捨ててはなるまい。

数日前までは、「ええ音じゃ(五味氏風に)、これでいいなぁ〜」と思っていたのだが、これまでとは違う「響かせ方」を追求しようとする気持ちが生じている。これは後遺症というより良い刺激というべきであろか。

一方、これまで鳴らしてきた方向は真っ当であったという納得も得られた。スケールの点で比べることさえかなわない差があるものの、「音楽に何を聴き取ろうとするか」という羅針盤は、Blossomさんと我が家で同じ方向を指していた。それが予測できるお店を選んで行ったのだから、自慢するほどのことではないのだが・・・。

※ちょっと補足:
Blossomさんのオートグラフは古いタイプのものではなく、2001年限定モデル。ミレニアムの名前はその点を指している。マグネットの変更、線材やメッキの見直しのほか、箱の木質変更などがあり、強度と重量が大幅にアップしている。そのせいか、ホーンロードの遅延といったもたつきがなく、分解能も向上。従来指摘された不向きな音楽というのは、意識しなくてもよいという印象を受けた。

そうは言っても、広い空間を用意してドンと置けば良い音が聴けるというスピーカーであるはずもなく、Blossomさんでも試行錯誤があったようだ。
その一端が同店の以下のブログに記されている。
http://cafe-blossom.blogspot.com/2009/08/8.html

  • いろんな音を聴くことによって 自分の求めるものが分かってくるものだと思います。
    「真に求める音」を言葉で表現することはチト無理ですが、こんなZジジイでも、なんとなく頭の中にはあるような気がします。

    SPで決まる音、アンプ等で決まる音、部屋・空間で決まる音、設置方法・聴き方などで決まる音、自分の気持ちで決まる音、そして最終的には これらが複雑に絡み合って決まる音となると、もうどうにもならないという結論になりました(笑)

    本日は早めに二段ロケット点火します!

    Zジジイ

    2009/9/27(日) 午前 11:30

  • 二段ロケット点火が早すぎたようです(爆)

    狭い10畳で空間の響きなどとは全く無縁な部屋で聴いていますが、床の張替え・音響ボード等の設置・厚手のカーテン・家具のバラマキなど小手先でやれることは全部やった・・・・・つもりです。

    しかし、しかしですよぉ〜、幸いにも私の好みは最も直接音を重視するJBLのモニター系、そしてJBLのモニター系は基本的には大音量が得意だ・・・・と強がってはみても、高い天井で いくらでも広い空間を確保できる古民家などへ行くと、ここで4344MK兇鯡弔蕕擦个いい世蹐Δ覆 舛販泙阿爍撻献献い覆鵑任好


    本当は、今でも いろんな音が聴きたいのですが・・・・・後が怖いので聴かないようにしている。

    これが私の現実です(爆)

    Zジジイ

    2009/9/27(日) 午前 11:34

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    zeprintaさん

    >その昔6畳で38センチ4ウェイを鳴らしていた
    この当時と今のzeprintaさんでは“聴いているもの”が違うということなのでしょうか。あるいは、皮をむき切って本質だけが残ったということでしょうか。
    外的条件は変わらないのに、同様の変遷をたどる人も少なからずおられますね。

    たっちん

    2009/9/27(日) 午後 1:47

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    Nally さん

    >SPの口径の差
    を超越しようなどと大それたことを考えているわけではないのですが、自宅の音にはまだ付加できる要素がある、それも今の良さを活かしながら・・・と、妄想しているわけです。(笑)

    Nally さんのところのRHRは、スピーカーの器がオートグラフに劣らないので、上であげた要素のかなりの部分は体現できているものと拝察しております。(*^-^*)

    たっちん

    2009/9/27(日) 午後 1:48

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    もこ60さん

    >たっちんさんは、深い響きが聞きたいのではないでしょうか?
    こういう言い方にもあてはまりそうです。とくにクラシックでは不可欠のファクターです。
    単なる余韻感とは違い、言葉では表現しにくい感覚的なものですが、「出てくる音の周りに漂う空気感」と書いてくださっているので、もこさんにはおわかりになっておられるようですね。

    たっちん

    2009/9/27(日) 午後 1:48

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    smartさん

    >スピーカーから鳴っている感覚を超えたとき
    このブログにきてくださる方のレベルでは、スピーカーの存在が消えるというのは基本事項のひとつで、そこからさらにどんな世界が“創造”できるかが問題ですね。
    この記事で問題にしているのはその創造世界の質・スケールなんです。

    もちろん、いかにもラッパ(ユニット)が鳴っているという音が好きな人もいらっしゃるでしょうが・・・。

    たっちん

    2009/9/27(日) 午後 1:49

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    altum さん

    >此れは大口径のTONNOYだけが出し得る音の世界!
    そうです、これに大容量空間が加わってこその世界ですね。

    >とりつかれないように(^_-)-☆
    ご忠告ありがとうございます。(笑)
    よーし自分も、全財産を投げ打って・・・と思っても、投げ打つ資産がありません。(爆)
    その反動か、手持の機器をより良く鳴らそうというのが目標設定になっております。新規の機器購入にも、当分は目がいかないと思います。

    たっちん

    2009/9/27(日) 午後 1:49

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    Zジジイ さん

    >直接音を重視するJBLのモニター系、
    >古民家などへ行くと、ここで4344MK兇鯡弔蕕擦个いい世蹐Δ覆 
    これは、矛盾するようでありながら、どちらも真実ですね〜。
    とてもよくわかりますよ〜。w(^0^)/

    >後が怖いので聴かないようにしている
    これも実感していますが(笑)、自分流のいい音追及だけでなく、こういう“惑い”もオーディオの楽しさ(奥深さか)の一面だと思うのです。

    我がマンションには、この喫茶店に匹敵する大きさのホール(音響対策はゼロですが)があり、管理組合役員としてカギも保管しているので、そこに機材を運び込んで鳴らしてみたいという誘惑にかられたことは1度や2度ではありませんが、空間が大きいというだけでは良い音は聴けるはずもないので、まだ実行しておりません。

    たっちん

    2009/9/27(日) 午後 1:49

  • こんにちは♪
    エアボリュームの大小を嘆いても、詮無き事。
    オーディオ機器と違い、簡単に買い替えはできませんからねぇ〜
    限られた器(ROOM)に、お好みの素材(SP)を如何に美味く盛り付けるか・・・オデオ料理人の腕が試されるところです。
    オートグラフの刺激を受けた、今後のたっちんさんの包丁さばきが楽しみです(^o^)v

    ガンドルフ鏡

    2009/9/27(日) 午後 2:42

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    こんちは〜

    いろいろと自分自身が変わっていくこともありますし、それは皆さん同じなんですよね〜
    ただたっちんさんは超行動的で色んな方向を試行錯誤されるんで、とても面白いんです。
    今回もたっちんさんがどのように動いていかれるかが、とても楽しみです。^^

    ちなみに今日のZジジイさまはナニか急いでおられたんですかね^^
    早ウチ2段ロケットでしたね(笑)

    男のカワサキ

    2009/9/27(日) 午後 6:34

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    このオートグラフを蔵に入れ、オーディオ道楽にうつつを抜かしている人の所に
    「道場破り」の積りでAR3aを担ぎ込み、返り討ちにあったことを思い出しました^^

    そりゃ無理ですよねえ^^;
    あまりの違いに落胆しながらも、ソースを変え「これだとARでしょ・・」なんて
    意地を張る杉を、自分ながらミジメッタらしい奴と突き放したくなるのでした(涙)

    loverysugichan

    2009/9/27(日) 午後 6:53

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    なめちゃんさん

    >エアボリュームの大小を嘆いても、詮無き事。
    その通りですね。ですが、普段からそうしたものへの憧れがあるためか、脳裏に焼きついてしまって・・・(笑)

    いまは気を取り直して、あの伸びやかな響きのエッセンスを何とか自宅でも・・、と思っております。w(^0^)/

    たっちん

    2009/9/27(日) 午後 8:54

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    男のカワサキさん

    >たっちんさんは超行動的で色んな方向を試行錯誤されるんで^^
    カワサキさんこそ超行動的。
    「オクでみかけたので、落札してみました」みたいな記事が、どんどん出てきますやん。(笑)

    事の大小は問いませんが、オーディオは動いてみた方が面白いですね〜。

    たっちん

    2009/9/27(日) 午後 8:59

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    杉ちゃん

    >「道場破り」の積りでAR3aを担ぎ込み、返り討ちにあった
    ARにはそこまで肩入れしていたんですか〜。

    華麗な戦歴は木更津のドンキホーテ、庶民派オーディオ界の英雄だったんですね〜。すごい!('▽'*)

    たっちん

    2009/9/27(日) 午後 9:03

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    たっちんさんのおっしゃる通りですよ。今と当時とではスピーカーに対するアプローチがまるで違います。
    昔はスピーカーが発する音をじかに聴き取ろうとしてました。環境に邪魔されない固有の音、ヘッドフォンのようなアプローチです。
    JBL4344を内に向けて体を真ん中に挟むように聴いてました。アホです(笑)。しかし音のダイレクト感覚は、それはそれで快感だったのです。

    いまは、ごく一般的な聴き方です。ただ、2、3ウェイの高音が疲れる、定位(空間)を楽しめるようになった、という理由でフルレンジという選択になっています。2、3ウェイはいくつか鳴らしましたが、案外個体差も大きく、ネットワークの信頼性を疑うようにもなりました。

    ぜっぷりん

    2009/9/28(月) 午前 2:12

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    zeprinta さん

    >JBL4344を内に向けて体を真ん中に挟むように〜
    これはこれでアリですよね。
    ただ、この状態のJBLで、耳疲れのしない高音を・・・というのは、至難の技かもしれませんね。単純に高音を丸めたり抑えたりしたのではJBLの魅力が失われますし・・・。

    私も過去に何度かフルレンジの世界を覗きましたが、結局マルチウェイの市販SPに戻ってしまいます。いろいろな聴き方があるわけで、どれが良いというものではないですよね〜。

    たっちん

    2009/9/28(月) 午前 2:57

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    いえいえ、かれこれ10年前の4344当時は高音のダイレクト感もむしろ気持ち良かったんですよ。出てくる音すべて浴びたい、というどん欲さ(モニターライク)があったんだと思います。音先行で、音楽を楽しんでませんでしたね。

    生活の中に音楽が溶け込んでくると、高音いらない、高音うるさいって感覚です、不思議でしょ?。引っ越しも経ましたので、試聴環境の影響も大いにあると思いますしね。

    ぜっぷりん

    2009/9/28(月) 午前 3:11

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    ホーンロードのもたつきが余り感じられませんか!
    一度、聴いてみないといけないかな?
    私の叔父がオートグラフとGRFを鳴らしていたので、オートグラフの音はよく知っていたのですが、昔のオートグラフとGRFはジャズ向きではない!(私個人の感想です)と思っていました。
    新しいオートグラフはどのくらい音が変わったのか気になります♪
    ★それとは全く別の音,戦前のグランフィルムSPと管球の音を聴く事が出来ますよ♪
    詳しい事は私のブログで紹介中です(^_-)-☆

    [ - ]

    2009/9/28(月) 午後 9:05

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    zeprintaさん

    >生活の中に音楽が溶け込んでくると、高音いらない、高音うるさいって感覚です
    わかるような気もしますが、まだまだ「この高音が・・・」と言っている“たっちん”です。
    リスニングポイントを離れると、どんな音でも受け入れられるのですが・・・(笑)

    たっちん

    2009/9/29(火) 午前 4:34

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    ぬらりひょんさん

    >ホーンロードのもたつきが余り感じられませんか!
    アルテックがお好きな方、ジャズを好んで聴かれる方の耳ではどうでしょうか。「音離れが悪い」と感じる可能性はあります。
    当方、クラシック・メインで、ポピュラー系はほどほどでOKというスタンスですので、許容範囲が広いです(笑)。
    しかも、記事の通り、本格的なジャズ系を聴いておりませんので。

    と、言い訳のようになりましたが、タイトでパーカッシブな音を求めようとすると「ジャズ向きではない!」という感触は共通でしょうね。「ジャズだって聴ける」というところでしょう。そもそも、オートグラフはアルテックやJBLとは別のジャズの味わいを求めるスピーカーだと、(個人的には)思っております。

    「新旧オートグラフの違い」という観点でなら、ベストな対象のひとつと言えるのではないでしょうか。

    >戦前のグランフィルムSPと管球の音
    さすがに戦前の音は覚えておりませんが(笑)、見過ごせない情報ですね。ありがとうございます。m(_ _)m

    たっちん

    2009/9/29(火) 午前 4:34

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