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音の味わい、人の味わい
オーディオに癒しの音を求めて・・・ギターもちょっぴり

書庫オーディオ・一人語り

過去の回想や時系列からはみ出したエピソードをつづる、「オーディオ随想」的ページです。文体も変え、読んでくださる方を意識しない勝手な書きなぐりですが、私の思いが生のまま出ることになるので、通常の「オーディオ」とは分けました。
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2018年のはじめに

遅い初記事である。
ブログに割ける時間がどんどん少なくなっているのは、当方の活動パワーダウンが最大の要因だが、今年は年の変わり目を挟んで実母と義母(家人の母)の二人を相次いで送ることになったという特別な事情もあった。

とはいえ、ともに100歳を間近にしての大往生だったし、手厚い介護下の病院のベッドで静かに、まさに生命の灯が消えて天に還るという感じでの臨終だったので、哀しみの感情はほぼゼロ。長年の慈愛への感謝と安らかな最期であったことの安堵に満たされた葬儀だった。

「やれやれ、これで親より早く死ぬという最大の親不孝をしでかさずに済んだ」という、ある種の責任感から解放された思いと共に「自身の終末」をより明確に自覚せざるを得なくなったことも確かである。

そうした状況の変化を受け止めて、「好きなことはやれるうちにやらないとなぁ」という自己本位の開き直りに行きつくのは凡人の悲しさである。

好きなことのうち、オーディオ関連に絞れば、
① 今年こそ専用ルームへのリフォーム工事を実現する。
② マグネパンの新製品(パネルタイプ・スピーカー)で、箱のない音への再挑戦を検討する。
という2点をあげることができる。

①を前提に②が浮上しそうなのだが、“スピーカーは打ち止め”の公約を簡単に反故にして良いのかというもう一人の声が聞こえて、こちらは目下思案中。

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音響対応建築資材メーカーDAIKENサイトのイメージ画像

専用ルームに関しては、知り合いのリフォーム業者に頼むか、音響管理施工を看板にする業者に頼むか、まだ決めかねている。前者は、ある程度の遮音性を持たせた居心地の良い空間を造ってもらい、響きの管理は自分でやるというアプローチ、後者は音響のプロを自認する会社が遮音性や反響などを測定しながら仕上げていくアプローチ。

一見、後者の方が優れていると思いがちだが、造るのはスタジオではなく中音量しか出さない音楽好きの居室にすぎない。遮音は完璧でも価値観の違う響きを押しつけられたら悲劇である。
それに対して前者の、遮音(随所に専門メーカーの素材を利用してもらえば一定の効果は得られる)と照明だけに配慮してもらって、見栄えの良い空間を造るというのは案外現実性があると思っている。予算的には前者が後者の約半分なので、差額で贅沢なリスニングチェアをおごることもできそうだ。

いざ工事にかかることになれば、物置然とした部屋をある程度空にする必要があり、控えの機器を十数機種処分しなければならない。ごくたまにしか鳴らさないそれらをズルズルと抱えていたのは、何らかの長所(魅力)があるからで、これはなかなか踏ん切りを付け難い問題なのである。
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新しいスピーカーのいくつかに手を出して得た結論は、「私にとって味わい深く音楽を楽しく聴けるスピーカーはすでに手元にある」というものだった。すなわち、Stirling/HW(TANNOY)であり、HLCompact(HARBETH)であり、BCⅡ(SPENDOR)があればこれ以上何が必要か。メーテルリンクの「青い鳥」の寓話は私にもみごとに当てはまった。
(^^;

2000年以降のONIXやDALI、さらにはSONUS FABERやWHARFEDALEなどもそれぞれ良いスピーカーではあるが、各々の魅力の8割以上は前述のオールドスピーカーでも満たされ、その上にこれらロートル御三家は固有の美しさと所有する満足感が格別大きいのである。

ということで、「スピーカーは打ち止め!」にせざるを得ず、必然的にふさわしいプリメインアンプに興味が向く今日この頃。
前述のロートル御三家はいずれもほどほどレベルのスピーカーであり、プリメイン(インテグレート)アンプとのバランスが良い。私の身の丈(音楽のジャンルや聴き方)にちょうど良い製品群である。当然、最上位機の大型スピーカーとは開発意図も性能も違うし、味わうべき音楽の芳香もまた異なる。したがって、たとえばスターリングを大型のセパレートアンプで鳴らせばもちろん立派な音がするが、私が生活のなかで愉しもうとする音からは少し離れてしまうように感じる。年齢を重ねた今の私は立派な音より心に沁みるデリケートで親しみのある音の方が快いのだ。

そんな音で鳴らしてくれるプリメインアンプの代表格がMUSICAL FIDELITY A1.20。MERIDIAN 551も気に入っている。
ラックスの新しいL-505uxは、まったりラックスのイメージを払拭してキレがあるが、オールドスピーカーでは味わいが薄くなる。きらめきのファクターが強まっている最近のスピーカーと組み合わせた方が性能を発揮しやすいと思う。ビンテージのSQ38FDは時代的にはマッチしそうだが、我が家の個体はチューニングのせいか少し音像が大きくなる傾向があり、音楽を選ぶ。

少し前に導入したサンスイのAU-α607 MOS Premiumは、目新しさもあって我が家のアンプの定位置を占めてきた。このアンプは、適度な繊細感と温かく厚みのある音という点で優れた特徴を示してくれ満足なのだが、以前から何とかしたいと言い続けているHLCompactの不足点を補いきれたわけではない。

そのHLCompact、惜しむらくは低音の豊かさが足りないのだ。すっきり爽やかな晴れ晴れとした音でスピーカーからの音離れが良く、ヴォーカルが空間に鮮やかに描かれる様はまことに見事なのだが、聴きごたえにコクが足りない・・・。
この現状は、元々ファットな低音を避けた音造りに加えて、過去記事にしたようにウーファーのエッジ硬化が始まっていることが相乗した結果ではないかと思う。H.T.naviさんにお願いした硬化対策で多少の改善をみたが、低域の支えや沈み込みがまだ充分ではない。

こうした状況下に、突然思わぬ好パートナーが登場してきたのは嬉しい誤算である。それはラックスのLX-32uという真空管と半導体のハイブリッドアンプだ。写真の通り、これはSQ38の系統を継承するデザインをコンパクトにまとめた外観を持っている。(が、横幅が小さくなって、ミニチュア的。シリーズ本来の重厚さは後退して、見た目の魅力は半減していると思う)

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内容的にはパワー部がEL84×8本で構成されている点に興味を覚えた。抑え気味の出力設定など、あきらかに特性より聴き心地を重視して開発された製品である。

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私はSQ38FDの真空管が早晩寿命を迎えることを予測して、その空白を埋めるためにこのアンプの購入を決めたのだが、思いがけずHLCompactに堂々たる風格を与えたのにびっくりした。
これまで、いろいろと試したどのアンプからも得られないどっしりと腰の据わった音が聴けるようになったのである。加えて、女性ヴォーカルなどは持ち前の爽やかさに成熟した色香が加わって、「これはたまらん」とみっともなくも目尻が下がるほどである。もちろんクラシックもばっちりで、弦楽器のキレ、伸び、滑らかさなども申し分ない。ピアノトリオでは、一つひとつの音が瑞々しく陰影が深い。演奏の情緒を存分に伝えてくれるのである。さらに、アナログ(フォノポジション)の音も、ていねいにまとめられた印象。

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LX-32uで聴く楽しさが倍増したCDたち
CDの聴きどころなどは次の記事で。

これはとんでもない名機かと、期待しつつIKON2mk2(DALI)やDiamond10.2(WHARFEDALE)をつなぐと、案外そっけなく鳴って、HLCompactで示した美点は感じられないのだから不思議。これが“相性”なのだろうが、首をひねりたくなる結果だった。

とりとめのない記事になったが、要するにLX-32uは万能の名機ではないが、HLCompact(初代)を所有していて、その鳴りにもうひとつ満足できないという人は、とりあえず借りてでもつないでみれば、これまで見えなかった風景が目の前に展開する可能性があるという拙い体験をお伝えしたかったのである。

※注:製品サイクルが早く、LX-32uはすでに製造中止になっていますが、中古品は探せば手に入ります。
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本日の主役Wharfedale DIAMOND 220。
左がネットを装着した状態。円形のサランネットは珍しい。 

私は高齢のフリーターですので、家が仕事場です。そうした環境だと仕事の時間帯が深夜にならざるを得ない場合が少なくありません。これまで何度か書いているように、昼間は電話が鳴ったり、警察官が詐欺防止の警告巡回に来てくださったり、近所でお祭りの稽古の太鼓が聴こえたりと、仕事への集中力を損なう雑事が割り込んでくるためです。

必然的に夕食の後が仕事用の時間になるのですが、テレビで一日のニュースを確認したり、「去年あれだけの成績を残した村田をなぜスタメンからはずすのだ」などと文句を言いながら野球中継を見たりしていると、たちまち10時を回ってしまいます。
で、少しだけ仕事をしては合間に音楽を聴くとなると深夜の2時、3時は当たり前。当然、隣近所に迷惑にならない音量での音楽鑑賞と相成るわけであります。

このシチュエーションだと、スピーカーに求める要素が、昼間に程良い音量で聴くのとは違ってくるところがあります。それを簡単に言えば、“浸透力のある高音”と“中低音の厚み”を小音量でも維持できる特性です。
ある程度ボリュームを上げての再生ならごくあたりまえのこれらの要素は水準以上のスピーカーなら備えていて当然ですが、“音量をかなり絞って”という条件下では、たちまち生彩を失うスピーカーも残念ながらあります。

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高さ50cmの台の上に設置。
少し低めなので木片で高さを稼ぎ、
前方インシュレーターでわずかな上向き角度を与えている。

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女性ヴォーカルと弦楽合奏が私の2大メインジャンルだが
フュージョンや歌謡曲も適宜とりまぜての雑食鑑賞だ(^^;

このところ、深夜のエースとして愛聴しているのは、Wharfedale DIAMOND 220 という製品です。絞り気味の音量で聴くバロックの弦楽の精妙なストリングスの交錯は本当に美しく、この音量で聴くために作られたのではないかと思うほどです。また、お気に入りのドリス・ディの親しみやすい歌声を「やっぱり巧い人だなぁ」と本質まで鳴らしつつ、(1960年代初頭のステレオ最初期の録音なのに)最新の録音に負けないくらいの鮮度で聴かせてくれるのは、深夜音量ならではのマジックかもしれません。

DIAMOND 220はリーズナブルな価格帯ながら良質の再生音が期待できるスピーカーで、小音量でもきちんと音が立ちますから、大きめな音量が出せないというリスニング環境の方にはとくに薦められます。
デザインは洗練されていますし、底面バスレフで置き場所の制約をほとんど意識しなく済むのも長所のひとつ。通常音量の音だって、倍くらいの価格の製品とゆうに張り合えるものだと、けっこう気に入っています。
“オリジナル”といっても、私にはスピーカーを設計する知識も製作の技術もないので、某スピーカービルダー(以下H.Tさん)に「MYオリジナルスピーカー」をご相談しているのだが、それが少しずつ形になっている。

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これが今回、試聴機として貸出しをしていただいたH.Tモデル/ブックシェルフ(ここでは小型という程度の意味)型の標準機といえるもの。
普通2ウェイといえば、
① フルレンジに高域補完用のツィーターを付加する。
② ネットワークで帯域を分けてウーファーとツィーターを鳴らす。
のいずれかで、メーカー製のほとんどは②の方式で製品化されている。
H.Tモデルがユニークなのは、小型(2インチ=5cm強)のフルレンジにウーファーを加えて低音を強化するという構成になっている点である。
ご説明では、“クロスオーバー周波数は2wayとしては異例の500Hz”で、理論的には、ウーファーとツィーターのつながりという問題が発生しにくく、ごく自然な中高域が期待できる。

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試聴機はツィーター(実際にはフルレンジ)が別室になったB&Wを思わせる形状で側坂の集成材の木目が美しい。
デザインについては最終的に詰めていくことにして、ユニット構成が最初の検討事項だ。ご提案いただいたこの試聴機が気に入ればこれをベースにして細部を調整していくことになる。

何はともあれ音を聴いてみよう。
アンプはラックスのL-505ux、CDプレーヤーはSONYのCD-XA5400ES。昭和生まれの機器も多い我が家には珍しくどちらも比較的新しいもので、いずれも今日的な高精細の要素も取り入れつつ、分析的になりすぎないニュートラルな音調の製品である。音楽を楽しむという観点であれば別の組み合わせになるのだが、スピーカーの素顔を知るという目的に沿ってこれらを選択した。

音を聴いてまず感じたのは、とても気持良く鳴るスピーカーであるという点。いっさいのコモリ感がなく隅々まで明快、しかし刺激的な要素は皆無で耳に優しいという、明瞭さと耳当たりの良さの両立は得難いものだ。深夜の音量まで落としても、ヴォーカルの明瞭さが失われることがない。これも小型フルレンジの利点だろうか。

私の耳は神経質で、小さな自然音でも片方の耳からだけ入ってくるというアンバランスな状態だと耳の神経が充血してしまう(実際には充血しているわけではないと思うが、痛みに近い感覚が生じる)。
そんな風だから、初めて聴くスピーカーだと耳が過敏に反応して、聴感的なシビレというかジーンというある種の違和感や不快感を感じることがあるのだが、初対面のH.T試聴機にはそうした違和感がいっさいなく、この時点でオリジナルスピーカーの成功が確信できた。
余談だが、前記のシビレを感じたのは、QUAD/11L、ビクター/SX-WD5(ウッドコーン)、Marty101(タイムドメイン)、さらにはDALI/MENUETなどである。
推測するところ、原因はユニットの素材や取り付けに起因する不均一な振動(初期ヒズミ)ではないかと思われる。このうち、QUAD/11Lは強制的なエージングで違和感が除去できたが、ビクター機、タイムドメイン機は格闘の末放出、DALI/MENUETは現在格闘中である。

H.Tモデルの試聴機はブックシェルフとしては大きい部類ではないが低音感も十分で、総合的にこのままでも差し支えない満足度だが、あえてオリジナルとしていくつかのわがままな注文事項をお伝えして、目下トライアル製作が進行中。

最終的にどんなスピーカーにまとまるのか・・・その過程も含めてスピーカーの愉しみを満喫している。
DALIのスピーカーを聴く〜その1 MENUET

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手に入れたのは上のロッソ。
このほかにウォルナット、ブラックがある。
通常偶数のユニットの取り付けボルトが奇数になっているのは
負荷を分散して歪みを制御するためのDALIのこだわりだ。

「この演奏のサビの部分をもう少し明瞭に抜け切った高音で鳴らしたい」あるいは「もっと熱いパッションのほとばしりを!」などという欲求が、他の機器に目を向ける動機になるというのは、オーディオ好きに共通の困った(だけどちょっと嬉しい)習性だ。
かつてアナログディスクだけの時代には、カートリッジが比較的お手頃な投資でそうした欲求に応えてくれたものである。

CDが音源の主流になると、再生音の底上げが実現される一方で聴き手が音の変化に関与できる領域がぐっと狭くなり、オーディオの面白さを半減させたのは皮肉なことだ。オーディオ人口の減少はここから始まることになる。

私自身も一時期オーディオを離れ、たまに好きな音楽を流すだけの日常を送っていた。ところが、2000年代に入ると「リーズナブルで高音質の小型スピーカー」が海外からどっと流れ込んできた。

聴くだけのオーディオから、システムの音づくりに関与できるオーディオに復帰できそうだと感じたのはその頃である。ツールがカートリッジからスピーカーに変わったために、保管スペースが必要になったのは大いに困ったが。

自室にセットしたいくつかの製品を聴いてみるとメーカーごとの音の肌合いというのは確かにあって、CDの同じ個所が別物のように聴こえることも珍しくない。はじめにこちらのスピーカーで聴いたら、このCDをこんなに良いと思わなかったろうな、というケースだっていくつもある。

大型スピーカーを朗々と響かせる・・・というのは一つの究極であるが、一般の家庭ではなかなか実現し難いので、そちらはイベントやメーカー試聴室でのお楽しみとして、自宅では小型スピーカーならではの音場感や繊細な細部の表現の違いを楽しむことに主眼を置いてきた。

こうしたスタンスで多くのスピーカーを聴いてきたが、気になりながら未聴のメーカーも当然ある。そのひとつがデンマークのDALIである。ネット上には熱烈な支持者が少なくない。そこで、MENUETとIKON2mk2を手に入れて、聴きなれたディスクを鳴らしてみることにした。

まず、幾度ものモデルチェンジを重ねてきた最新のMENUETから。
取説には50時間程度のエージングの目安が書かれていたが、すでにその要件はクリヤしたのでこれがMENUETの音なのだろう。

各種の小型スピーカーを聴いてきて、個人的にはLS3/5Aの高さ30cmを下限と結論づけた。それ以下だとどうしてもチビが無理して鳴っている感じがつきまとうからだ。
MENUETは高さが25cmなので当然候補からはずれるのだが、「一度は聴いてみるべし」と、どこからか聴こえてくる天の声に従うことにした。
体積が4倍近いHLCompactの60Hz〜20kHzを上回る59Hz〜25kHzという周波数特性が誘因のひとつになったことも否定できない。こんな公表スペックはほとんど役に立たないことは承知しているつもりだが、メーカーの自信の表れと読めたのだ。

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JBLのControl3よりわずかに大きい程度だが、
小型SP特有のシャカシャカ感はほとんどない。

実際の出音だが、色彩感に満ちた独特の空気感を展開する。高音の粒子がきらめきながら拡散する感じはとくに強く感じられ、部屋中に広がっていく。全体としてかなり演出された表現であると聴いた。「穏やかで品位が高い」という評価の多かったRoyalMenuetとはかなり違う印象。オーディオ的な面白さてんこ盛りで、使いこなしには手こずりそうである。
これはラックスのL-505uXでのインプレであり、L-503sやMFのA1.20SupecialLimitedなど少し前の時代のアンプにつなぐとじゃじゃ馬的な要素は静まるが、ふつうっぽくなって面白さも後退。
505uXにつないだMENUETでは、聴きなれたヴォーカルが第一級のスタイリストの手で撮影用にドレスアップされた女性タレントのようにあでやかに変身して、正直、まだ評価の落としどころに迷っている状態である。
低域に関してはたしかにドスンと来て公表スペックが誇大ではないことがわかるが、中型以上のスピーカーで聴ける質量を伴う重さとは異なるので、ポップス向きか。ジャズやクラシックでは物足りないかもしれない。
到着後そろそろ1ヵ月になるが、もうしばらく聴き込まないと本質がつかみきれないミステリアスなスピーカーだと言わざるを得ない。

その他、使いこなしの注意点として目新しかったのは、①内振りせず、壁面と正対した設置を勧めていること。 ②トーンコントロールは使わないことを推奨していること。の2点である。(いずれも取説に記載がある。)
①に関しては、20畳以上の広いリビングなら隅々まで音で満たすことにつながるだろうが、2m以内の近接リスニングでは少しだけ内振りにした方が(拙宅では15度程度)、定位や音の厚みに関して良好だった。また、②に関しては、小音量であってもトンコン不使用の方が自然なバランスで聴けた。小音量の場合、多くの小型スピーカーでは、低域を補ってはじめて声の太さなどリアリティが出るのだが、MENUETはそのままでそれが聴ける。

小さいのでデスクトップ用に検討したくなるが、むしろ距離のとれる広めの部屋で、大きめ音量で聴いてこそ魅力が発揮されるスピーカーのように感じている。

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