|
少々間が開きましたが、連載の再開です。あと2〜3、魅力的なスピーカーを紹介して、この連載を締めくくる予定です。記事の引用がメインですが、名スピーカーのデータベース的な感じで読んでいただけると嬉しいですね。
さて、今回はハーベスのHL−P3ESです。“ハーベス”といえば、Zジジイさんのところに導入されたHLCompactシリーズが高評価・大人気で、同社の中核を形成していますが、このP3シリーズもESRまでブラッシュアップされて、根強い人気があります。H(高さ)305mmというのは、かのBBCモニターLS3/5Aとまったく同寸で、同機の民生用のニュアンスをさりげなくアピールしています。
ちなみにこのH(高さ)305mmというのは、小型スピーカーの多くが採用している寸法で、私も「H305mm」とあると反射的に欲しくなって困ります。(笑)
※上記の内容および以下の製品評は『季刊ステレオサウンド№122(1997年)』に掲載の「続ニアフィールド・リスニングの快楽」より引用させていただいた。
■HARBETH HL−P3ES 定価¥150,000 (ペア)
(中古ショップ参考価格 ¥89,800〜98,000 P3ES-2 ¥120,000) 人気ゆえ、後継のP3ES-2、P3ESRと新品定価が急上昇しました。
ほのかな暖色系ともいえる艶やかな温度感が好ましい。P3譲りの精緻な表現力はそのままに、さらに軽快感と豊かな響きを得たようだ。
※写真は、美しさが伝わる「オーディオの足跡」様のものを借用させていただきました。
・形式:2ウェイ2スピーカー 密閉型 ・使用ユニット:ウーファー11cmコーン型 トゥイーター1.9cmドーム型 ・サイズ・重さ:W188×H305×D194/5.7㎏ 【和田氏の試聴記】
さりげない高品位感が感じられるスピーカーだ。オリヴァー・ネルソンは低域の伸びと量感さえ望まなければ、大いに満足。上級機種のコンパクト7に比べ、箱鳴り感が少ないタイトでフレッシュな鳴り方だ。 さらにこのスピーカーが聴かせる温度感が好ましい。ほのかな暖色系とでも言おうか、オリヴァー・ネルソンやドルフィーのアルト・サックス、エヴァンスのピアノなどは、まさにこの艶やかな音色で聴きたかったという気分。同様に『カインド・オブ・ブルー』もきわめてバランスが良好、品位の高い音だった。『ワルツ・フォー・デビイ』は、元のソースに含まれるテープ・ヒスがかなり耳障り。シンバルやスネアも強調されてしまう。ドラマーがリーダーの『アウト・オブ・ジ・アフタヌーン』も同様で、ロイ・ヘインズのシズル付シンバルがうるさい。これは本機のアルミ製ハードドーム・ツィーターの特徴で、エージングでこなれるのを待つしかない。しかし、S・ラファロ、ヘンリー・グライムスのベースは、ウーファーの口径がわずか11cmの割には、ニュアンスの鳴らし分けが見事で、かつよく歌う。パワーは入れられないが、P3譲りの精緻な表現力はそのままに、さらに軽快感と豊かな響きを得たようだ。 【たっちんコメント】
容姿も音も実に魅力的なスピーカー。相場が不当に高く、かつ、少々神経質なところのあるLS3/5Aよりも、タフで音楽への対応度も広いこちらの方に魅力を感じます。スペンドール、KEF、ロジャースの高音は手元で聴き比べ、それぞれの感触を知っていますが、ハーベスには縁がなく、じっくり自室で聴いたことがありません。と書いてくると、次はこれを手に入れたいという流れができてしまうので、このへんで・・・。(^^; |

>
- エンターテインメント
>
- 音楽
>
- 洋楽




