なかよし夫婦日記

毎日を楽しく過ごしましょう!

本・マンガ

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全17ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

  『ホテルの中庭で行われたあるパーティ。この席で舞台「告白」の主演女優が3人の候補のなかから選ばれることになっています。しかし、それを待たずしてパーティの最中に脚本家が謎の死を遂げます。容疑は3人の主演候補に。警察は脚本家の変死をめぐる一人芝居「告白」をそれぞれに演じさせようとしますが・・・・・。
 
 という内容の戯曲「中庭の出来事」を執筆中の劇作家がいて・・・・。』
 
 2005年に「夜のピクニック」で本屋大賞を受賞した恩田陸によるミステリ。「夜のピクニック」は読んでないけど青春ものというイメージが強く、自分には合わないかなと思って敬遠してきました。ただこの作家、「ユージニア」で日本推理作家協会賞を受賞と、ミステリも手がけるみたいということを知り、今回この本を手にとってみました。
 
 脚本のなかの出来事と現実の出来事が目まぐるしく交錯するストーリーで、なかなか凝った小説です。一応脚本部分についてはその形式にのっとった書き方になっていますが、この虚と実が入れ替わる展開についていくのがやっとです。
 
 こういった実験的な構成はともすれば企画倒れに終わってしまうことも多いですが、この作品は上手くまとめて完成度が高いです。ところどころにはさみ込まれるエピソードもエスプリが効いて面白いですが、ただ正統派ミステリ好きな私にはちょっとオシャレすぎて合わなかったようです。
 
                                                     aquarius
 
 
 女刑事、音道貴子シリーズで、上下巻にわたる長編です。墓碑銘と書いて「エピタフ」と読ませます。
 
『貸家だった民家の解体現場の地中から2体の白骨死体が発見されます。捜査員に加わる音道は家主である今川老人から借手の情報を聞きだそうとしますが、認知症で全く要領を得ません。
 捜査に進展がないまま時間だけが過ぎていく。そんななか、今川老人が殺害されます。
唯一の鍵が消え、捜査は暗礁に乗り上げるかと思われたものの、そこから徐々に事件は動き出します』
 
 今回音道刑事がコンビを組むのは直木賞受賞作でもあるシリーズ1作目「凍える牙」で組んで以来のペンギンオヤジ、滝沢保です。「凍える牙」で衝突しながらも最後はお互いを認め合った二人ですが、だからといって仲良しこよしというわけではない。今回も再び衝突シーンが。そのあたりは面白い。
 
 しかしながら、ストーリーには大きな問題点が。
白骨死体の事情を知ると思われる今川が殺害されたということは、当然両事件にはなんらかの関係があると想像されます。
 
 今川は老人ホームに通っており、そこで素行の悪さからたびたびトラブルを起こしていた。ということで音道組は老人ホームでの聞きこみを担当。そこで、今川がトラブルを起こすたびにそれを諫め、衝突していたというホーム職員に目をつけます。
 
 ここまでの流れを考えれば、ホーム職員は全く関係なく、いつ捜査は別の展開を見せるのかと思いつつ読み進めたものの、次なる展開はなくこのままの流れで物語は進みます。
 
 なんたる偶然!今川が通っていた老人ホームにたまたま白骨事件にも関係する人物がいたというのか!
どうにも腑に落ちないまま物語は終末。ちょっとご都合主義が目立つ小説でした。
 
              aquarius
 
 

 江戸川乱歩賞受賞のミステリで、作者は1980年生まれだから弱冠30歳!

 『ケイブダイバーの東馬亮は5年前の洞窟内の事故で仲間を失い、それを自分の責任であると今も苦悩する日々を送る。

 そんなとき、新たに発見された巨大洞窟で調査隊が遭難事故に遭遇。落盤事故により閉じ込められてしまう。そのなかにはかつて失った仲間の娘も。

 雨が激しく、5時間で水没してしまうという洞窟内にひとり救助に向かう東馬。
しかしそこには5年前の事故の真相と、殺人犯が潜んでいた・・・』

 この作品、あまり馴染みのない洞窟ミステリです。タイトルの「カタコンベ」は地下墓地という意味らしいですが、まさにピタリのネーミング。

 専門用語も多く出てきますが、過不足のない説明でストレスなく読めます。

 内容的には可もなく不可もなくといったところで、全体的にはまとまってますが、調査隊の指揮をとる人間が調査続行のための脅迫を受けたりといったところは少し力技的展開に思えます。

 もうひとつ気になったのが登場人物の名前。東馬に霧崎、水無月なんてちょっと珍しい苗字ばかりです。なにか意味があるのか・・・。

 ただ、調べてみるとこの作品作者24歳のときのものだそうで、そう考えると今後が期待されます。

                                  aquarius

 

 『日露戦争前、日本軍によって行われた行軍実験。それは厳寒の八甲田山を踏破するというもの。
そしてそれに挑むのが神田大尉が指揮する青森5連隊と、徳島大尉が率いる弘前31連隊。

 結果は・・・11日間、210キロに及ぶ行程を完全踏破した徳島隊に対し、神田隊は210名の隊員のうち実に199名の死者を出すという大惨事となる。

 ここにはどのような違いがあったのか・・・』


 「八甲田山」として映画にもなったテーマで、実話を基にした物語。
ただ、登場人物に関しては実際の名前とちょっと変えています。

 「成功」と「失敗」というあまりにもはっきりと対照的な2つの連隊ですが、自然といかに闘うかというところに大きな違いがあるかと思いきや、失敗した神田隊の原因のひとつが指揮系統の乱れというのが切ないです。
 実は徳島大尉も神田大尉も指揮者としては有能。しかし、神田隊にとって落とし穴は別のところにあったということです。

 それにしても神田隊の遭難シーンは壮絶。一人の判断ミスが連隊ほぼ全滅というところまで追い込む自然の驚異です。

 巻頭にそれぞれの連隊の行軍経路地図が掲載されていますが、成功した徳島隊に対し、神田隊の経路はその10分の1にも満たないぐらいの距離。210名の大連隊であろうとも自然の猛威の前には無力であるということを思い知らされます。

                      aquarius

「幻夜」 東野圭吾

 「白夜行」の姉妹編というか、続編というか微妙な作品。この作品の感想を書くにはどうしても状況的なネタバレが含まれてしまう。

 『阪神淡路大震災の混乱の最中、ある理由から殺人を犯してしまった男と、それを目撃した女。やがて二人は手を組み東京へ向かいます。そしてそこで女の指示のままに悪事に手を染める男。全ては二人の未来のためだったはずが・・・。』

 この物語を読んでまず行うことは「白夜行」を引っ張り出してきて店名などの確認をすることです。これは多分多くの人がかられる衝動。しかしそこに答えはありません。

 時間的には「白夜行」の後から始まるこの物語。女はしたたかに成功を収めますが、その手法は「白夜行」を彷彿させます。果たしてこの女は何者なのか?

 ストーリーは面白いが、やはり「白夜行」には劣る。まあ、「白夜行」は自分にとって宮部みゆきの「火車」と並び最も心に残るミステリ。それを読んだあとだけに「幻夜」はスタートラインから高いハードルを抱えていたことになります。

 また、この2作の大きな違いは「白夜行」の場合、悪事を働く2人の接点が全く描かれないのに対し(それが絶妙だった)、「幻夜」の方は悪事を企む2人の会話が描かれます。もちろん同じことをやってしまっても仕方ないし、前作のタネあかし的な意図もあってあえてその手法になったのでしょうが、その違いはこの2作の面白さに決定的な違いを生みます。

 ただ、作者はこの作品の大きな謎を読者に委ねています。「白夜行」では二人の関係に対する想像力を読者に求めたのに対し、「幻夜」では「果たしてこの作品は『百夜行』の続編か?」という謎を提示。
 このあたりは流石です。

 したがってこの作品、「百夜行」とあわせて読むことで面白さが増す仕組み。(もちろん単独でも読めます) こうなると第3弾が待たれます。

                        aquarius

全17ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.
taurus&aquarius
taurus&aquarius
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Yahoo!からのお知らせ

友だち(2)
  • ばんしゃく
  • chu*nch*nn*0*6
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

コンタクトレンズで遠近両用?
「2WEEKメニコンプレミオ遠近両用」
無料モニター募集中!
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!
話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
お米、お肉などの好きなお礼品を選べる
毎日人気ランキング更新中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事