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ブログ 国際業務雑記
入管局申請、国際労務管理、外国企業の対日投資サポートなどを手掛ける行政書士・社会保険労務士事務所所長のブログです!

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外国人介護人材

最近は外国人介護人材についての講演ご依頼なども増え、先日も福岡や東京まで出向いてまいりました。特に昨秋新設された在留資格『介護』や、技能実習の介護業務での受入れ等についてお話させて頂きましたが、皆さん 遠方から(北海道からも)参加されていて、関心の高さが伺えました。

弊事務所は長く、製造業企業を中心にフォローさせて頂いております。今後もそれは変わらないでしょうが、当然ながら介護事業所絡みの案件も増えそうです。
この23年、介護福祉事業関連の方々との打合せの機会が増え、感じていることがあります。製造業の方々とは全く発想や「悩み」が違うということです(「人手不足」という関心事は共通ですが…)。
利用者(高齢者)を持ち上げることによって起こる「腰痛」がもはや職業病ともなっていること。認知症や、利用者の介護職員への暴言・暴力なども「人離れ」の原因になっていること。3Kのひと言では済まされないお話を沢山伺いました(ちなみに、海外では職員の人力で「持ち上げない」介護が主流の国もあるようです。しかし日本では、利用者自身に「(ロボットではなく)人に持ち上げて欲しい…」という要望がまだまだ強く難しいようですが…)。
外国人受入れの前にすべきこと、変えるべき意識 が沢山あったのでは?と思わざるを得ません。

講演では、日本のみならず 海外の高齢者事情・介護事情などにも触れさせて頂きましたが、それは単なる私のもの好きからではありません。外国から介護人材を受け入れるといっても、その外国でも介護人材が不足している、他に強力な外国人介護人材の受入国がある…といった現実を知って頂きたかったからです(日本近辺では台湾が既にそうですが、65歳以上高齢者が1億5千万人いる中国も時間の問題ですね)。こうした海外事情から、日本は他の受入国と「介護人材受入れ合戦」ともいえる熾烈な競争に打ち勝っていかなければなりません。

長くこの仕事をしている私が言うのも変ですが、外国人材は介護、製造業、農業…と何であれ、決して「日本を支えたい!」という 奉仕の精神で来てくれているわけではありません。「条件が良い方へ流れる」、これは不滅の論理です。
そのため、「外国人介護人材が来てくれるからもう大丈夫!」などという発想は禁物です。国内人材定着のための制度や、介助・補助ロボット等技術の開発、利用者とそのご家族の意識改革… 既に多くの関係者の方々が手を打たれているでしょうが、外国人材受入れと合わせて、大変重要なことだと感じています。

外国人の在留・雇用・招聘手続、介護事業での外国人材受入れサポート他
行政書士・社会保険労務士 名古屋国際綜合事務所
TEL052-561-8877 名古屋駅からお越しください)

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